下鴨経由倉敷行き

foxsya2010-08-11

夏休みを利用して、武藤さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ の「曇天画」が展示されている倉敷の<蟲文庫>さんhttp://homepage3.nifty.com/mushi-b/ にお邪魔してきた。8月11日から13日までしか体が空いている日がなかったのだが、はからずも11日は<下鴨古本まつり>の初日。京都で途中下車して、初下鴨。

京都駅でいきなりトラブルに見舞われる。自動改札で途中下車のため、切符を取ろうとすると出てこない。私の前を歩いていたおばさんが、私の切符を持っていってしまったのではと思いつく。それに気づいて、改札付近の駅員に「あの白い服を着たおばさんを止めてください! 私の切符持っていきました!」と言うも「えっ、どの人ですか?」とおたおたするばかりで動かない。仕方がないので、肉離れの左足を引きずって走り、50メートルばかり先にいたおばさんに追いつき、「すみません、あなたが持って行った切符、倉敷行きの私の切符じゃないですか?」と訊くと、果たして私の切符だった。悪意はなく、単に出てきたものを無意識に取ってしまった?だけのようだが、取り返せなかった場合、私の不注意ということで、切符買い直しとかいうことになるのでしょうか、やはり。

<下鴨古本まつり>は、予想してたよりも規模が大きく、会場も広い。かなりの人でにぎわっていて、「これじゃあ、知り合いがいてもわからないな」と思いながら、最初の店で本を選びながら、横に立っている人を見上げると、岡崎さん!http://d.hatena.ne.jp/okatake/ じゃないですか。いきなり岡崎さんと出会ってしまった。

お客さんは老若男女、幅広い層がいるが、古本のイベントにしては、若い人、特にカップルや女性が多い印象。緑も多く、気分的に暑さがいくらか緩和される。「スムース」ランチの会にお邪魔するので、古本を見られる時間は1時間半ぐらい。とても、その時間では見きれない。半分ほど店を覗いたところで時間切れとなった。吉原幸子が亡くなったときに出版された「現代詩手帖」の別冊などを買う。詩もいいけど、吉原幸子はビジュアルもいい。表紙の写真も素敵だ。

「スムース」ランチの会では、山本さんhttp://d.hatena.ne.jp/zenkoh/ の話が面白かった。ブログからわかるように、山本さんは、お客さんに話しかけまくる。やはり、時間がない人から、喋るのを手で制されたということもあったようだが、そういう古本屋があってもいい。今回は無理だが、また、<善行堂>に行って、いろいろな話を聴きたいものだ。

紅屋さんhttp://d.hatena.ne.jp/beniya/ も参加していたが、今回の関西行は、下鴨に来る他に、関西の新刊書店に寄って、『書肆紅屋の本』(論創社)の店頭での様子を探る(?)ことも目的にあるようだ。紅屋アンテナで、既に各書店への配本数はつかんでいるようなので、棚に何冊あるのか、売れたのか、返品されたのかなどを見極めるのだろう。紅屋さんらしい。

京都を後にし、岡山経由で倉敷に。ホテルにチェックインを済ませてから、地図を見て<蟲文庫>を目指すも着かない。迷った末、何とか到着(結果的にいろいろなところを歩けてよかった)。蟲さん(田中さんじゃなくて蟲さんでいいのかしら)から美味しいコーヒーをいただく(手動式ミルが我が家のものとお揃い)。直島に行ってた(アートを見に行ったのではなく大竹伸朗デザインの銭湯に入りに行った)武藤さんと王子http://d.hatena.ne.jp/fumibako/ が帰るのを待って<蟲文庫>にて宴会開始。蟲さんの美味しい手料理をたくさんいただく。

宴会の途中で魚雷さんhttp://gyorai.blogspot.com/ と、魚雷さんの『活字と自活』(本の雑誌社)に10年以上前の高円寺の写真を提供している藤井さんも現れ盛り上がる。「昨日もはっち(橋本君)http://d.hatena.ne.jp/hbd/ だしさ〜 このメンバーで飲んでると、倉敷って感じがしないんだよ。東京と同じじゃん」と武藤さん。

武藤さんは私をねぎっちょと呼ぶが「ねぎっちょもそうだけど、私がつけたあだ名、私以外誰も使ってくれないんだよなあ。パロパロ(向井さん)とかブル(岡島さん)とかさあ」と言う。そりゃそうだろうと思うが、魚雷さんが「じゃあ、ねぎっちょと呼ぶよ」と、それからずっと、ねぎっちょで通していた。ただ、ねぎっちょと言う瞬間に必ず微妙な照れ笑いを浮かべていたが。

外はぽつぽつと雨が降ってきたようだ。倉敷の夜も更けていく。

※写真はこの世のものとは思えないほど大きく美味だった葡萄と魚雷さん


▼わめぞイベント

◎2010年9月4日(土)〜5日(日) 雨天決行
第22回 古書往来座 外市 〜軒下の古本縁日〜
http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20100810

◎2010年9月19日(日):雨天順延日20日(月・祝日)
第8回 鬼子母神通り みちくさ市
一般参加型の古本フリマ。商店街が、一日だけの古本街!
参加者募集は8月30日(月)21:00〜
http://kmstreet.exblog.jp/

読書好き必読の2冊が出た!

foxsya2010-07-26

いやあ、今月は読書好きにはたまらないですね。荻原魚雷さんhttp://gyorai.blogspot.com/ の『活字と自活』(本の雑誌社)と空想書店書肆紅屋さんhttp://d.hatena.ne.jp/beniya/ の『書肆紅屋の本 2007.08〜2009.12』(論創社)が発売されたのだ。

会って、挨拶したぐらいの内容だが、どちらの本にも私が登場していて嬉しい。魚雷さんの本には、「フルマラソンに挑戦するそうだが、本を読みながら走るんじゃないだろうか」というようなことが書かれているのだが、ハーフは2回完走したが、フルマラソンはエントリーしたものの発熱により参加できなかった。今度の冬こそは!

魚雷さんの本は、神保町・東京堂書店http://www.tokyodoshoten.co.jp/ で売上ナンバーワンを記録という嬉しいニュースもあったが、昨日(7/25)の朝日新聞書評欄の「著者に会いたい」の加来由子記者の記事も素晴らしい内容だった。高円寺の古本酒場「コクテイル」で撮られたと思しき写真もいい。http://allatanys.jp/C002/index.html ←火曜日更新

いろいろな文学作品や、コラム・エッセイの文章をひいた「活字」の部分が素晴らしいのはもちろんだが、「自活」の部分が良くて一気読みした。前著『古本暮らし』(晶文社)も「古本」の部分も良かったが、「暮し」の部分が更に良かったのと同じ印象。

山川直人イラストの表紙をはじめとした中嶋さんhttp://20090511.jugem.jp/ のデザインも秀逸で、章毎に字組を変えているのもバラエティブックらしくて楽しい。藤井豊さんの約10年前の高円寺の写真や、下坂昇(くだりざかのぼる)さんの版画も収録。ちなみに、下坂さんは、池袋<古書往来座>の瀬戸さんしか会ったこともないし、連絡もつかない謎の人物?。今回の版画の代金の本の雑誌社からの振込明細の宛名は「古書往来座内下坂昇様」だったそう(瀬戸さん談)。

『書肆紅屋の本』は、一昨日(7/24)開催の「みちくさ市http://kmstreet.exblog.jp/ の会場で、紅屋さんから直接、関係者割引(何の?)で売っていただき、署名もいただいた。

こちらは、ここ2年間の「新刊」「古本」「ブックイベント」の濃密な記録である。帯に書かれた「本に魅せられた至福の日々!」でもあるが、それと同時に、現在の本を取り巻く業界に対する詳細かつ論理的な分析をも含んでいる。その分析を裏打ちするのが、紅屋さんの「学生時代4年間の書店でのアルバイト」、卒業後の「取次(日販)」「出版社の営業そして編集」という経歴だ。ブログの内容をまとめたこの本に、それらの仕事のことを書いたコラムを追加したのは、本のまとめ方として的確だし、読者にも親切だ。

今回、論創社という版元から出たのは小田光雄さんhttp://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/ のプッシュがあったことが想像できるが、それは小田さんが紅屋さんの分析力に一目置いてのことだろう(あくまで、私の想像なので、間違いだったらすみません)。最初に書籍化の話を聞いたのは、随分前の「みちくさ市」ときだったと思う。その後、難航していることを聞いたこともあるので、無事、出版されたことを喜びたい。

昨日、「みちくさ市」の疲れで、一日、寝て過ごしてしまったので、まだ半分程度しか読んでいないが(情報量多し)、本好き、また本に関わる業界で働く人必読の一冊ではあることは間違いない。本にまつわる話は「暗い」ものが多い昨今だが、魚雷さんの本と同じく、「本っていいものだよな」と、明るい気持になれる(楽観的すぎるだろうか)。しかし、「小島政二郎の著作は七〇冊ぐらい持っていても、(略)まだまだ集める本があることがわかったので闘志が湧いてきた」(149頁)って…。

みちくさ市」には猛暑の中、多くの人に足を運んでいただき感謝。詳細は参加してくださった方々のブログに譲るが、後半、かなり気分が悪くなり、熱中症なのか二日酔い(前の晩、かなり飲んだので)なのか判断がつかなかったが、撤収作業の頃、かなり具合が悪くなり、これは二日酔いではないと、その時点でやっとわかる。といっても、打ち上げの「アミ」でビールやウーロンハイといった水分を大量摂取すると、アルコールの力もあってか、気分もよくなったので、たいしたことはなかったのだろう。

打ち上げではいつもと同じ馬鹿話ばかり。最初は、<ひぐらし文庫>http://higurasibooks.blog.so-net.ne.jp/ の原田さんをいじり倒し(すみません)、寝床やさんhttp://d.hatena.ne.jp/nedokoya/ 、羊三君http://d.hatena.ne.jp/redrum03/ 、王子http://d.hatena.ne.jp/fumibako/ 、武藤さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ のテーブルに移ってからは、下ネタオンリー。武藤さんの「ボエボエボエボエボエボエハウス〜♪」というのがくだらなくて最高! 武藤さんといえば、今、書店に並んでいる阿刀田高『闇彦』(新潮社)の表紙イラストとタイトル描き文字が話題。

闇彦

闇彦

<池袋リブロ>が「みちくさ市」に合わせて開催した「雑司ヶ谷ツアー」で甲斐みのりさんと共に案内役を務めた北尾トロさんhttp://www.vinet.or.jp/~toro/ に、新刊の『全力でスローボールを投げる』(文藝春秋)を送っていただいた(「ラブホテルは進化したのか? に、Nとして登場)お礼を言ったときに、「ブログとか全く更新してないじゃん、消息不明だよ〜」と言われたこともあり、久しぶりに更新してみた。退屈君も頑張ろう(いろいろ考えるとこあるんだったら、余計なお世話でゴメン)。

他の部屋にぶち込む作戦決定

foxsya2010-04-26

久しぶりのブログ更新。仕事のほうでバタバタして、体調崩したりしていた。咳のほうがまだ完全には治まらないので、病院に行きたいのだが、なかなか仕事のほうが休みを取れるような状況になってくれない。

日曜日に予定をいれないでぼーっとしていたほうがいいとは思うのだが、何かと予定をいれてしまう。土曜日も仕事なので、何かするとなったら日曜しかない。土曜日に休みも取れるのだが、土曜日に行われる会議をいくつか抱えているので、実際には難しいのだ。

昨日は全く予定を入れず一日中、部屋の片付け。30日までに綺麗に片付けなければならない事情があるのだ。全く手をつけず段ボールに詰め込みっぱなしになっていたVHSテープの中身をチェックしながら。

ソフト化や再放送の見込みがないものをハードディスクにダビングしようと思うのだが、9割はその必要のないものばかり。ポンポン捨てていく。山田太一ドラマを録画したテープが出てきたが、「奈良へ行くまで」の前半部をくだらない番組で重ね録りして消してしまっている。過去の自分を叱りつけたい! NHKで放送した中井貴一鈴木杏主演の「迷路の歩き方」が出てきたが、これはすっかり忘れていたドラマだ。もちろんダビング。VHSテープは4分の1ぐらいしかチェックできず。他にも山田ドラマがあるはずで、なかなか楽しい作業(深田恭子窪塚洋介が主演したものとか、名取裕子主演の「悲しくてやりきれない」等、録画した記憶がきちんと残っているものがいくつかある)。

ホイチョイ映画の「メッセンジャー」も出てきて(いい画質で録画の機会があるだろうから、これは捨て)、ラストの自転車VSバイクのシーンだけ見るが、エンドクレジットに江原達怡の名を見つけ、びっくり。役者はやめたと思っていたが、加山雄三も出演するということで、若大将ファンの馬場康夫監督が引っ張り出したのだろう。

デッキに放置されている緑のカーテン用のプランターの雑草抜きなども行う。ふた夏、ゴーヤと風船かずらで緑のカーテンを作ったのだが、今年はゴーヤをやめて、朝顔にしようと思っている。5月になったら、種を蒔くので、プランターの土を入れ替える準備だ。

結局、夜中の1時半まで片付けたが、先は見えない。例によって、ぎりぎりに、見えるとこだけ綺麗にして、他の部屋にぶち込む作戦になりそう。

そういえば、『1Q84 BOOK3』は、発売当日、出勤前に買い、その日のうちに3章まで読んだものの、それ以来、1ページも進んでいない。他の本に浮気ばかりだ。

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3

もう少しでGW。4月29日の不忍ブックストリートの「一箱古本市http://sbs.yanesen.org/ を皮切りに、GW中は古本に関するイベントが目白押し。5月1日(土)、2日(日)には、20回目を迎えた「外市」。5月16日(日)開催の「みちくさ市」の出店応募受付は4月27日(火)午後9時から。よろしくお願いします。

◎第20回 古書 往来座 外市 〜軒下の古本・雑貨縁日〜 2010年5月1日(土)、2日(日)/雨天決行
詳細 >>http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20100405

◎第6回 鬼子母神通り みちくさ市 〜商店街が、一日だけの古本街〜 2010年5月16日(日)/雨天順延日22日(土)
http://kmstreet.exblog.jp/ ※出店者応募受付は4月27日(火)21:00〜

雨の「外市」

foxsya2010-03-07

外市http://d.hatena.ne.jp/wamezo/ 終了。土曜日は仕事で全く行けず。今日は朝から仕事で、10時半頃切り上げて、<古書 往来座http://ouraiza.exblog.jp/ に向かった。2日間とも雨がまったくやまないという「外市」があっただろうか。しかも風が吹きつける寒さ厳しい2日間となった。

<書肆 紅屋>さんhttp://d.hatena.ne.jp/beniya/ が、ブログで「外市」で季節を感じるというようなことを書いていたが、お客さんもそうだろうが、一日中「外」にいる売り手のほうはもちろん痛切に感じる。個人的には暑いのはいくら暑くても平気なのだが、寒いのはつらい。

初日に本を持って来ることができず、前回の売れ残りを出してもらい、今日、やっと補充。そんなお客様にも失礼な有様なので、個人的には大惨敗。他の人のところを見てもいい本が結構残っていた。それプラス、さらにいい本が補充されるだろう22日(月・祝日)の「みちくさ市http://kmstreet.exblog.jp/ に乞うご期待だ。

旅猫雑貨店>http://tabineko.seesaa.net/ の金子さんデザインのわめぞのぼりhttp://twitpic.com/16p4g1 も、雨に打たれながらも風に揺られていた。淡いブルー色調がとても素敵だった。今度は好天のなかをはためかせたい。金子さんは、こののぼりについて、ある野望を抱いていると聞くが、自分の経験から、その野望達成に充分手を貸せるので、今度、資料を提供しよう(ただ、あの時期のあそこはものすごく寒い)。

個人的には心模様が優れないので、本や映画やその他馬鹿話がたくさんできて、あっという間に過ぎた一日だった。<往来座>ブログののむみちさんの「映画星取表」(?)http://ouraiza.exblog.jp/i2/ を毎週楽しみにしている。最近、録画したものさえなかなか見ることができず、のむみちさんから映画の話をいろいろ聞けて楽しかった。「看護婦物語」(こんなタイトルで良かったっけ?)や「三等重役」の話が出てきたので、「こんな場面あったっけ」と、いくつかの場面を再現すると、なつきちゃんhttp://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/sakanazuki/ が「すごい記憶力」と驚いてくれたが、歳をとると、最近の記憶は薄らぐのだが、随分前に見た映画や、読んだ本のディテールはすらすらと出てくるものなのだ。のむみちさんは、未見の岡本喜八血と砂」を猛烈プッシュ。見なくては。

雨中ということもあって、いつもと勝手が違ったが、いつも通りのチームワークの良さで、さくさくと撤収作業終了。打ち上げは、いつもの「世界の山ちゃん」。ここで、ある録音が行われたが、これが楽しかった。内容はそのうちオープンになると思う。

二次会は目白のいつもの「日高屋」に向かうも、既に閉店ということで、近くの「西海らーめん」。紹興酒を結構、飲むものの、なぜか頭が冴え、酔いがまわらない。明日(今日)の仕事のことを考えると憂鬱になるが、今が楽しいからいいか。次の日の仕事のことを考えず、思う存分、セーブしないで酒が飲みたいものだ。

22日(月・祝日)の「みちくさ市」はもう少しきちんと手伝えればと思っている。多くの方のお越しを楽しみにしています。

向井さん<古書現世http://d.hatena.ne.jp/sedoro/ツイッターより https://twitter.com/wamezo

「あのような雨&極寒の中、外市にご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。実は完全に全部降られたのは初めて。しかしながら二日目も初日ぐらいには売れて、来場者数を考えれば、来てくださった方にはずいぶんと買い支えていただいているんだなぁと。いろいろと実感しました。 」
「”わめぞ”ではイベントを「祭り」ではなく、あくまで「日常生活の入口のひとつ」としてやっていきたいと思っています。メンバー(主催者側)にも、そしてお客様の日々の生活の流れの中にも自然にあるものとして運営できればと思ってます。フラリと気が向いた時に来ていただければ、と思っています。 」

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◎第5回 鬼子母神通り みちくさ市 〜商店街が、一日だけの古本街〜 2010年3月22日(月・祝日)/雨天順延日27日(土) http://kmstreet.exblog.jp/

◎第4回 月の湯古本まつり 〜銭湯で古本浴〜 2010年4月4日(日)/雨天決行 詳細後日

作り置きつまみ

foxsya2010-02-28

日曜日しか休みがないと、寝てばかりとなる。夕方まで寝て起きての繰り返し。夕飯はジャンバラヤを炊きこむ。

暖かい日が続いたが、昨日ぐらいからまた冷え込んできた。焼酎のお湯割り梅干し入りを飲むことにする。つまみは作り置きのものをちょこちょこと。豆腐のオリーブオイル漬け、牡蠣のオリーブオイル漬け、あらめのトマト煮、塩納豆(甘酒、塩、昆布、唐辛子の漬け床と納豆を混ぜたもの)。

フジテレビで放送中の昼ドラマの原作、加藤実秋『インディゴの夜』(創元推理文庫)から表題作を読む(連作短編集)。創元推理短編賞受賞作だと、最近、知って触手が動いた。ミステリとして、とてもフェアプレイな作品だが、伏線がストレートすぎて、結末がわかってしまう。キャラが立っている作品なので、他の短編も読み進めていくと、感情移入が強まるだろう。もう少しミステリ味が濃くなるといいが(個人的好み)。萩原浩の解説は読ませる。加藤の『モップガール』がテレビ化されたときのひどさを強く訴える。テレビの「インディゴの秋」が丁寧に作られていることを願う。いずれにしても石田衣良『池袋ウェストゲートパーク』以後の小説であり、ドラマであることは確かだろう。

インディゴの夜 (創元推理文庫)

インディゴの夜 (創元推理文庫)

CSのTBSチャンネルでは、「ふぞろいの林檎たち3」の再放送が始まった。これは、権利関係がクリアできないためソフト化されていない(「ふぞろい」好きの後輩がTBSに電話して理由を訊いたという)。マガジンハウスから出ているシナリオのあとがきを、山田太一は、向田邦子に新作ドラマを褒める電話をかけたときの、向田の演出への怒りから始める。その後は、この「3」の演出への呪詛といったものが続いていたと記憶している(最後に、そうはいっても限られた中でがんばってくれたスタッフに感謝といった言葉が唐突に記されていたか)。新潮文庫のエッセイ集で、大和書房の山田太一シナリオ集のあとがきをまとめて収録しているものがあったが、これは収録されていただろうか。

本放送時の何話目かに、若手の演出家の奇をてらった演出に違和感を持った憶えはある。だが、山田は第一話でいきなり失望を感じていた。今日、冒頭のタイトルロール(柄本明の妻となった石原真理子が自殺を図り、中井貴一が病院に向かうまで)だけを見たが、演出は鴨下信一だった。普通、権利関係がクリアできないというと、俳優を思い浮かべるが、このあとがきを読むと、もしかして山田太一自身がソフト化を許していないのではと勘繰ってしまう。

「3」では小林薫が降板し、違う俳優が中井貴一の兄役をやっていて、「4」では既に若くして亡くなったことになっている。

3月27日には、渡辺謙主演の新作「遠回りの雨」が日本テレビで放送される。 http://www.ntv.co.jp/ame/ 主題歌はスーザン・ボイルが歌う「翼をください」らしい。

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3月22日におこなわれる「鬼子母神通りみちくさ市」の参加者募集は、3月2日(火)の21:00から。

第5回 鬼子母神通り みちくさ市 ■日時:2010年3月22日(月・祝日):雨天順延日27日(土)

■会場:鬼子母神通り商店睦会(雑司ヶ谷)

みちくさ市は、一般参加型の古本フリマです。商店街が、一日だけの古本街になります! みちくさ市の詳細、応募手続きはこちらをどうぞ。http://kmstreet.exblog.jp/

応募は、3月2日(火)の21:00から。


そして今週末は、古書往来座外市

第19回 古書往来座 外市 〜軒下の古本縁日〜 ■日時:2010年3月6日(土)〜7日(日)

■会場:古書往来座(南池袋)

※ゲストはBOOK ONN http://www.bookonn.com/ 外市の詳細はこちらをどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20091229

『体脂肪計タニタの社員食堂』のことなど

foxsya2010-02-24

昨夜は少し早く9時過ぎに帰れたので夕食を作った。自分にとって料理を作ることはストレス解消にもなるので、重要なのだ。早いといっても、食事をとるには遅い時間になるのでヘルシーにいくことにした。

ご飯は玄米に押し麦を入れて圧力鍋で炊く。メインと汁ものは、最近買ったレシピ本『体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)から。これは、タニタの社員食堂で出されている5品で500キロカロリー以下の定食を紹介した本で、社員の「他の暴飲暴食そのままで昼食だけ社員食堂にしたら×キロ痩せました」なんていう体験談も載っている。それぐらいで痩せるのかと思う人もいるかもしれないが、社員食堂という性格上、毎日というのが重要で、昼食のみのカロリーダウンでも、数か月分になれば馬鹿にならない。「営業のときは、社員食堂で毎日食べられなかったのが、内勤になって毎日食べるようになったら痩せました」という体験談も。

体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~

体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~

メインは鶏のオリーブオイル焼き。多めの玉ねぎの薄切りと人参をオーブンシートに敷き、その上に塩コショウし、オリーブオイルを塗った鶏を乗せて焼く。そこに、だし、醤油、みりん、バルサミコ酢を煮詰めたソースをかける。汁ものは、だしに醤油を入れ、貝割れ大根を浮かせたもの。サラダは、「ELLE a table」の最新号に載っていたクレソンのサラダをアレンジ。クレソンでやりたかったのだが、家のそばの店では手に入らなかったので、サラダほうれん草で。オリーブオイルを火にかけ、スライスしたにんにくを入れて香りを出す。ここにベーコンをスライスしたものを入れ(これもパンナチェッタの代用)、塩、こしょうでオイルに味をつける。ベーコンがカリカリになったら、充分、熱せられたオイルをほうれん草にかける。

以上、4品。酒はシークァーサーサワー1本で我慢。CATVで録画した映画などをチェック。「浮雲」を見始め、たちまち引き込まれてしまう。寝られなくなるので、我慢しようとテレビの電源を切る。デコちゃん好きというのもあるかもしれないが、最近、小津より成瀬のほうが好きだなと思うことが多い。

日本映画専門チャンネル東宝作品の放送が多いせいか加山雄三出演作を見ることが最近多い(松竹、東映のチャンネルはCATVの基本料金では見られない)。黒沢作品や成瀬作品に起用するなど、東宝もかなり将来性に期待し、この時代の映画では、それに充分に応えていたと思うが(岡本喜八の「独立愚連隊西へ」も良かった)、映画俳優として、どこでどう間違って(?)しまったのだろうか(言いすぎか)。

話題ころころ変わるが、魚雷さんがブログhttp://gyorai.blogspot.com/ でアマゾンの倉庫の話を書いていた。「棚には本だけでなく、アマゾンで販売されている電化製品から雑貨まで無秩序に並んでいる。著者別や出版社別に並べてあるよりも、どんどん棚のあいているところにモノをいれ、機械の指示で探すほうが効率がいいのだそうだ」。最新式の大学図書館なども似たようなシステムになっている。本に納められるべき定位置が決まっておらず、そのとき空いている隙間に納められる。コンピュータがその本の場所を憶えていて、リクエストすると、コンテナに入ったその本がレールに乗って届くという仕掛けだ。返却時には、図書館員がコンテナに本を入れると、コンピュータが空きスペースを探して、そこに本の入ったコンテナを収容する。http://www.nipponfiling.co.jp/products/library/auto/index.html もちろん、閉架書庫のみ有効な合理的なシステムである。

合理的といえば、以前、アメリカの大学図書館関係者から聞いた話が印象に残っている。日本の大学図書館の相互貸借の場合、借用した図書館が貸元の図書館に返却するが、アメリカの場合は返却しないで、借用した図書館にそのまま留め置かれるのだという。貸元の図書館で利用希望者が出れば返却し、その他の図書館で利用希望者が出れば「また貸し」するのだという。こういった方法はアメリカ以外でも海外の大学図書館では一般的なものだろうか。

図書館のシステムの話、以前も書いたような気がしてきた。もし、そうだったらお許しください。

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わめぞ最新イベント情報一覧

◎第19回 古書 往来座 外市 〜軒下の古本・雑貨縁日〜 2010年3月6日(土)、7日(日)/雨天決行※ゲスト=BOOK ONN

http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20100215

◎第5回 鬼子母神通り みちくさ市 〜商店街が、一日だけの古本街〜 2010年3月22日(月・祝日)/雨天順延日27日(土)

http://kmstreet.exblog.jp/

◎第4回 月の湯古本まつり 〜銭湯で古本浴〜 2010年4月4日(日)/雨天決行詳細後日

畠中さん、ふくろう店へ

いくつかのサイトに既に情報が載っているが、<東京堂書店>3階勤務の畠中さんが、3月1日から担当の地方出版・リトルプレスコーナーとともにお向かいの<東京堂書店ふくろう店>に異動になる。それを記念(?)してというか、畠中さんへの「友情」からなのでしょう、石田千さんが3月1日から6日間、<東京堂書店ふくろう店>6日間店長に就任する。

東京堂書店>のサイトによれば「時には、レジを打ったり、カバーをかける店長にお会いできるかも? お買い上げいただいた本にその場でサインをしていただけるかも!?しれません。ぜひ、石田店長を店内で探してみてください (お願い)カメラ・携帯などの撮影はご遠慮ください」とのこと。

この6日間店長について、石田千さんから話を聞いたのだが「ばんばん、はたきではたくわよ!」とやる気(?)充分だった。「はたきじゃなく、大石内蔵助が指示するときに持ってたあれがいいんだけど、あれ、何て言うの?」とも訊かれたが、「軍配みたいなものだろうけど…」とそのときは答えられなかったが、調べてみると、あれは「采配」というものらしい。

また、店長最終日の6日には、石田千さん司会で、「雑誌のはなし」のテーマのもと、有山達也さん×立花文穂さん×牧野伊三夫さんという豪華メンバーでの鼎談が行われる。詳細情報は以下の通り。「外市」の開催日なので、合わせてどうぞお出かけください。

【日時】 3月6日(土)15:00から17:00(開場14:45) 【会場】 東京堂書店 神田本店6階 【参加費】500円 【予約】事前にお電話/メールにて承ります。メール(tokyodosyoten@nifty.com)にて、件名「有山さん立花さん牧野さんイベント希望」記載のうえ、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。※3月5日以降は、お電話にてお問合せください。 電話 03-3291-5181 東京堂書店HP:http://www.tokyodoshoten.co.jp/

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わめぞ最新イベント情報一覧

◎第19回 古書 往来座 外市 〜軒下の古本・雑貨縁日〜 2010年3月6日(土)、7日(日)/雨天決行※ゲスト=BOOK ONN
http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20100215

◎第5回 鬼子母神通り みちくさ市 〜商店街が、一日だけの古本街〜 2010年3月22日(月・祝日)/雨天順延日27日(土)
http://kmstreet.exblog.jp/

◎第4回 月の湯古本まつり 〜銭湯で古本浴〜 2010年4月4日(日)/雨天決行詳細後日