<うさぎ書林>を探し求めて

昨夜は仕事が終わったら、まっすぐ帰るつもりだったのだが、「今、アンチで一人なんだけど、来ない?」とのお誘いで水道橋<アンチヘブリンガン>へ。お店に行くと偶然、M社のAさんがいた。今夜は「おかっぱサミット」とのことで、後から繭子さんhttp://mayukoism.exblog.jp/ も来るとのこと。

カウンターで先に来ていた人と「SUMUS13」http://sumus.exblog.jp/12794876/ の話など。晶文社岩瀬成子さんや神沢利子さんの本の話をうかがう(この2冊共通点あり)。バレンタインのプレゼントということで、あらめをいただく。にんじん、こんにゃくなんかと一緒に煮よう。

遅い時間におかっぱサミットに合流。少女漫画の話など。電車が間に合わないかと思ったが、事故による遅れの影響で間に合い、ラッキー。

今日は品川プリンスで優勝祝賀会。品川に向かう途中で、<うさぎ書林>さんhttp://usagi-hibi.jugem.jp/ の実店舗が近いのではと思いつき、向かうことに。携帯で検索すると、青物横丁駅で降りるといいようだ。住所を検索して、携帯にナビしてもらい向かう。しかし、あるはずの場所に店がない。そこではたと気づく。検索したのは店舗住所ではなく、事務所住所。多分、ここは<うさぎ書林>さんのお住まいだ。

店舗住所で検索しなおして、今度こそと向かう。するとお店は閉まっていた。月曜から金曜までのウイークデーの営業らしい。残念だが、場所はわかったので、平日休めるときに来よう。

品川プリンスの祝賀会では料理を食べる気がせず空腹のまま会は終了(あの人数の中、料理を取るのはかなりのガッツが必要)。経堂の<楽屋(ささや)>http://u-sasaya.sakura.ne.jp/ に寄り、夕食を食べる。店主は児童文学作家の長谷川摂子さんのお嬢さん(ということは哲学者の長谷川宏さんのお嬢さんでもあるわけだが)。お店の方々と楽しく会話する。

「この前、母とAさんが一緒に見えましたよ」とのこと。「おかっぱサミット」のAさんは、長谷川摂子さんの担当編集者なのだ。

それにしてもここの料理は美味しい。もっとたくさんの人に知ってもらって、訪れてほしい店だ。歩いて帰宅。

さびしいニュースいろいろ

翻訳家の浅倉久志さん逝去。浅倉久志という名は、SFに狂った人間にとっては特別な名前だ。国書刊行会から出た『ぼくがカンガルーに出会ったころ』はぽつりぽつりと読み進めているが、歩みを速めることなくぽつりぽつりを続けよう。それにしても幅広く、いろいろな作家を訳している。記憶にあるだけでも、ヴォネガット、ディック、コードウェナー・スミス、ラファティティプトリー・ジュニア、ギブスン…もちろんSF以外にもウッディ・アレンなど、ユーモアタッチのものも。あれは、『たったひとつの冴えたやりかた』だったか、訳者あとがきを書いている際にティプトリー・ジュニアの猟銃自殺の報に接したと書いていたのは。あれは印象に残っている訳者あとがきだった。読んでいない訳書もまだまだあるので、これからも氏の訳文には触れることも多いだろう。

そして、ディック・フランシスも逝去。息子との共作も好調だっただけに残念。別冊宝島の「ミステリーの友」でどなたかが(井崎脩五郎?)馬柱を模して、そのときまでの全作品を採点していたのを憶えているが、誰か全作品を振り返ってもらえないものか。「ミステリマガジン」で追悼特集が組まれるだろうから、それは買おう。競馬シリーズの行く末はどうなるのか。息子が単独で書き継ぐのだろうか。共作になってからの息子の貢献は大なのだろうが、フランシスの死後も競馬シリーズが続くというのはどうなのだろう。<書肆紅屋>さんhttp://d.hatena.ne.jp/beniya/が新刊書店でフランシスを探したが、なかったという。<ブックオフ>で一冊だけ見つけたのが、シッド・ハレーものの第3作『敵手』だとブログで書かれていた。いいのに当たっている。『敵手』は傑作だ。

金子光晴による看板で有名な吉祥寺の<さかえ書房>が閉店とのこと。いいお客さんではなかったが、吉祥寺は子供の頃から親しんだ街なので、古本屋体験としては自分に中ではかなり初期に位置する店。サンロードといえば、りんたろう監督の「幻魔大戦」を思い出す。その頃だっただろうか。

先日、昼食を食べていた店で、ご主人と話していた。近くの大阪寿司の名店<梅光>さんが年末で店を閉めた件。「<梅光>さんに15歳から50年働いていた職人さんが急に亡くなったんで、閉めたんですよ」とご主人が教えてくれた。「15歳から50年」なんていう世界が自分のそばにまだあったということに少し驚いたし、なにやらそれを知って嬉しい気持もあった。しばらく開いていないと思っていたいなり寿司屋さんについても尋ねると、「一年以上開いていませんね。足を悪くしたそうで、もう開くことはないでしょう」との返事。続けて言う。「こういう話が出たついでに言いますが、実は3月いっぱいで店を閉めることになりました。70まであと一年頑張るつもりだったんですが、大家さんがこの土地を手放すことになりまして」と、予想外の話を聞く。この店は15年ぐらい前に当時の上司に連れてきてもらって通うようになった店だ。その上司も5年以上前に亡くなった。

ここのとんかつやしょうが焼きが食べられくなるのはさびしいし残念だが、閉店まではできるだけ通おう。今日も行こうか。

羽鳥書店まつりのこと

久しぶりの更新。つぶやいてはいたのだが、なかなかブログは書けずにいた。出向先でやっている仕事、間違いが許されない類の仕事なのだが、ときどきミスがあり、内線電話が鳴るたびにびびり、思いもよらないトラブルの報告のたびに頭の中が真っ白になっていた。精神衛生上非常に良くない日々が続く。数日前は半日で40件余りのお詫びの電話をかけてへこむ。

そんななか楽しかったのは「羽鳥書店まつり」http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/ 。開催場所の駒込大観音は職場から歩いて10分かからないところ。11日と14日は祭日と日曜だが、この日は職場から一歩も出られない日だった。12日、13日と昼食を抜いて昼休みに駆けつけた。両日とも盛況で多くの人でにぎわっていたが、いい本がたくさん残っていた。

12日は1万円ぐらいになってしまったんじゃないかと、恐る恐る帳場にいた武藤さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ に計算してもらうと、3,700円(安い)。ちなみにこのとき本を入れるために持っていった千駄木往来堂書店>のトートバックの猫の絵は武藤さんのものとのこと。そんなこと以前に聞いたような気もするが、すっかり忘れていた。「わめぞのさあ、最初の女の子の絵あるじゃん。あれ、最初、このトートバック用に描いたんだけど、没になったやつなんだ」とのこと。

13日は逆に5,000円ぐらいでおさまったかなと思うも6,500円。手持ちが少し足りなくて、近くにいた<アンチヘブリンガン>の美津子さんに借金。

1万冊と銘打ってはいたが、果たして実際には何冊あったのか。値付けひとつとっても気が遠くなるような作業。<古書ほうろう>の宮地さん、ミカコさん、山崎さん、神原さん、そしてお手伝いの方々お疲れさまでした。それにしてもサービスの甘酒の美味しかったこと。

羽鳥社長http://www.hatorishoten.co.jp/ の蔵書は、さすがというしかない素晴らしい品揃えで、思想、芸術、文学関係が中心だったと思うが、個人的にはエンターテインメント小説や映画関係の本から好みというか「趣味」が垣間見えて楽しかった。「ミステリ・マガジン」などは数があるわけではないが、ディーヴァーやウエストレイクの特集号を買っているといったところ。

後にも先にも例のないイベントだった。羽鳥書店の本は、まだ『四万十日用百貨店』しか読んだことはないが、どんどんいい本を出していくだろう。羽鳥書店の出版活動にも期待大だ。

日曜日しか休みがないと、寝てばかりとなる。夕方まで寝て起きての繰り返し。夕飯はジャンバラヤを炊きこむ。

暖かい日が続いたが、昨日ぐらいからまた冷え込んできた。焼酎のお湯割り梅干し入りを飲むことにする。つまみは作り置きのものをちょこちょこと。豆腐のオリーブオイル漬け、牡蠣のオリーブオイル漬け、あらめのトマト煮、塩納豆(甘酒、塩、昆布、唐辛子の漬け床と納豆を混ぜたもの)。

フジテレビで放送中の昼ドラマの原作、加藤実秋『インディゴの夜』(創元推理文庫)から表題作を読む(連作短編集)。創元推理短編賞受賞作だと、最近、知って触手が動いた。ミステリとして、とてもフェアプレイな作品だが、伏線がストレートすぎて、結末がわかってしまう。キャラが立っている作品なので、他の短編も読み進めていくと、感情移入が強まるだろう。もう少しミステリ味が濃くなるといいが(個人的好み)。萩原浩の解説は読ませる。加藤の『モップガール』がテレビ化されたときのひどさを強く訴える。テレビの「インディゴの秋」が丁寧に作られていることを願う。いずれにしても石田衣良『池袋ウェストゲートパーク』以後の小説であり、ドラマであることは確かだろう。

CSのTBSチャンネルでは、「ふぞろいの林檎たち3」の再放送が始まった。これは、権利関係がクリアできないためソフト化されていない(「ふぞろい」好きの後輩がTBSに電話して理由を訊いたという)。マガジンハウスから出ているシナリオのあとがきを、山田太一は、向田邦子に新作ドラマを褒める電話をかけたときの、向田の演出への怒りから始める。その後は、この「3」の演出への呪詛といったものが続いていたと記憶している(最後に、そうはいっても限られた中でがんばってくれたスタッフに感謝といった言葉が唐突に記されていたか)。新潮文庫のエッセイ集で、大和書房の山田太一シナリオ集のあとがきをまとめて収録しているものがあったが、これは収録されていただろうか。

本放送時の何話目かに、若手の演出家の奇をてらった演出に違和感を持った憶えはある。だが、山田は第一話でいきなり失望を感じていた。今日、冒頭のタイトルロール(柄本明の妻となった石原真理子が自殺を図り、中井貴一が病院に向かうまで)だけを見たが、演出は鴨下信一だった。普通、権利関係がクリアできないというと、俳優を思い浮かべるが、このあとがきを読むと、もしかして山田太一自身がソフト化を許していないのではと勘繰ってしまう。

「3」では小林薫が降板し、違う俳優が中井貴一の兄役をやっていて、「4」では既に若くして亡くなったことになっている。

3月27日には、渡辺謙主演の新作「遠回りの雨」が日本テレビで放送される。 http://www.ntv.co.jp/ame/ 主題歌はスーザン・ボイルが歌う「翼をください」らしい。

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3月22日におこなわれる「鬼子母神通りみちくさ市」の参加者募集は、明日3月2日(火)の21:00から。

第5回 鬼子母神通り みちくさ市 ■日時:2010年3月22日(月・祝日):雨天順延日27日(土)

■会場:鬼子母神通り商店睦会(雑司ヶ谷)

みちくさ市は、一般参加型の古本フリマです。商店街が、一日だけの古本街になります! みちくさ市の詳細、応募手続きはこちらをどうぞ。http://kmstreet.exblog.jp/

応募は、3月2日(火)の21:00から。


そして今週末は、古書往来座外市

第19回 古書往来座 外市 〜軒下の古本縁日〜 ■日時:2010年3月6日(土)〜7日(日)

■会場:古書往来座(南池袋)

※ゲストはBOOK ONN http://www.bookonn.com/ 外市の詳細はこちらをどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20091229

籠もり仕事

今やっている仕事。

誰もいないだだっ広い部屋で、千人ぐらいの人間の顔を思い浮かべる。そして、その人がしっかりしているかどうかを思い出す。やばそうだと思ったら、しっかりしている人がたくさんいるところにさりげなくくっつけておく。

新参者は、しっかりしているかどうか判断できないので、関係する部署に内線をかけ訊く、やっぱりという答えが返ってくるときもあれば、意外な答えが返ってきて、自分の思惑を修正しなければならないこともある。

千人もの名前を、パズルのようにああでもないこうでもないと、一日中、動かし続けている。それぞれの住所を見て、ここに行かそう、あそこに行かそうとも。東京の職場だというのに、仙台や、奈良や、佐賀に住んでいる人がいるのはどういうわけだ。こういう人は東京にもう一つ家があるのだろう。

ものすごくしっかりしている人なのに、引き継ぎで「責任者にはしてはいけない」マークがついていたりする。しっかりして、自分に自信のある人は、何でも自分で判断して失敗する可能性があるからだろうか(事実、失敗したのだろう)。決められたことを一切逸脱してはいけない、どんなくだらないことでも自分で判断してはいけない、クリエイティビティを一切発揮してはいけない仕事というのがあるのです。

昼休みになると、脳味噌がどっと疲れたようなしびれたような感覚に襲われる。本の世界に逃避しようとするのだが、いくら読み進めようとしても文字がすっと胸のうちに入っていかない。わめぞブログhttp://d.hatena.ne.jp/wamezo/ に「雑司ヶ谷白想」http://d.hatena.ne.jp/wamezo/searchdiary?word=%2a%5b%bb%a8%bb%ca%a4%ac%c3%ab%c7%f2%c1%db%5d がアップされていたことを思い出し、アールグレイの紅茶を飲みながら読む。

繭子さんの文章の素晴らしさというのは、多くの人がいろいろなところに書いたり、つぶやいたりしているので、今さら、自分が念押しすることでもない気がする。そもそも、素晴らしいと思っても、それがどう素晴らしいかを他人に説明する能力が自分には欠けている。面白い本について「面白い」とまでしか語れないのだ。

続いて、ブログ「空にパラフィンhttp://mayukoism.exblog.jp/ に移動し、繭子さんのいくつかの文章を再読する。他に、こんな読み方をしている人はいないと思うが、「空にパラフィン」の文章を読むときは、ワープロソフトを立ち上げて読む。

文章をコピーして、ワープロソフトに貼り付ける。水色の文字で貼り付けられるので、黒字に変更する。そして、それを縦書きにする。「空にパラフィン」の文章は、白地に黒字の縦書きで読みたいのだ(字体は普通の明朝体)。自分にとっては、それがしっくりくる。

昼休みの終わり近くまで、そんなふうにして何本かを読む。トイレに行き、用を足しながら、それにしても、「知人」というのは幸せ者だと思う。言われるまでもなく、嫉妬でしょうが。

明日は、いよいよ2010年初の「外市」がスタート。明日も、さっき書いたような仕事を続けるため、顔を出せない。いろいろな人の顔を思い浮かべるときに、忙しく立ち働く、わめぞの皆の顔が割り込んでくるような気もする。この季節の「外市」の帳場は、言うまでもなく寒い。スタッフの皆には完全防備で臨んでほしいし、お客さんもくれぐれも暖かい格好でいらしてください。

明後日の日曜日は、朝から晩まで「外市」体制。多くのお客さんとの出会いも楽しみだが、気持は、既に楽しい仲間たちとの打ち上げの飲み会に向かってしまっていたりする。この単調で刺激のない仕事のせいだろうか。妙齢の女性イラストレーターが「ちくびー!」と叫び続ける飲み会は、単調とはほど遠く刺激的だ。

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「外、行く?」 第18回 古書往来座 外市 〜軒下の古本・雑貨縁日〜
南池袋・古書往来座の外壁にズラリ3000冊の古本から雑貨、楽しいガラクタまで。敷居の低い、家族で楽しめる縁日気分の古本市です。2010年度、外初め。

スペシャルゲスト 蟲文庫(倉敷)

■日時 2010年1月16日(土)〜17日(日) 雨天決行(一部の棚などは店内に移動します。)16日⇒11:00ごろ〜19:00(往来座も同様) 17日⇒12:00〜18:00(往来座も同様)

■会場 古書往来座 外スペース 東京都豊島区南池袋3丁目8-1ニックハイム南池袋1階

http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/

→池袋ジュンク堂から徒歩4分 →東京メトロ副都心線雑司が谷」駅・2番出口から徒歩4分 →都電荒川線鬼子母神前」電停より徒歩6分

外市の詳細はこちら: http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20091229

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武藤良子さんが出展している展示2つ

『アトリエ・モンタールの作家たち』 〜みらい館大明アーティスト作品展〜
アトリエ・モンタールとは、旧豊島区立大明小学校跡地施設「みらい館大明」の理科室を活用したアトリエ。NPOが豊島区に主な活動場所を求める若手芸術家に提供している場所。この展覧会では、現在「アトリエ・モンタール」で創作活動を行っている蛯子真理央氏、武藤良子氏、2名のアーティストをご紹介します。豊かな色彩と、自由で広々とした表現が織りなす独特の世界をお楽しみください。

■日時 2010年1月7日(木)〜17日(日) 10:00〜18:00  ■会場 あうるすぽっと 劇場ホワイエ・ロビー(東池袋) http://www.owlspot.jp/info/091210_detail.html

「オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展 vol9」
年始恒例のマッチ展も9回目となりました。世の中からしだいに使われなくなり貴重な存在になっている燐寸が、新たな存在感をもってより良いかたちで残っていくことを願って、イラストレーターやデザイナーにオリジナルマッチを作ってもらいました。86人のマッチをお楽しみください。

■日時n2010年1月8日(金)〜25日(月) 11:00〜19:00 (最終日17:00)14、21日休廊

■会場 オーパ・ギャラリー(青山) http://www.geocities.jp/opa_gs/

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<古書ほうろう>のイベント 何ゆえ寒風吹き荒ぶ2月に青空古本市? 1万冊の大放出!

羽鳥書店まつり 
2月11日(木・祝) 12日(金) 13日(土) 14日(日)

駒込大観音光源寺境内にて 11時〜16時

詳細はこちら: http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/20100112

スワンタッチ

foxsya2010-01-12

仕事を終え、落語のCDを聴きながら、てくてく歩き、久しぶりに水道橋<アンチヘブリンガン>へ夕食に。入口に新しい看板が。大久保さん手作りのものだそうだ。色はもちろん、FC東京カラー。

今日から使いだしたスワンタッチ http://www.yomupara.com/swantouch.php という栞を見せびらかす。大好評。皆、こういうもの好きですね。グラタンを食す。

帰宅してから「外市」用の本の値付けをひたすら。「外市」はいよいよ今週末。寒さ厳しいと思いますが、しっかり着込んで是非お出かけください。

私が売る本の一部です。

森茉莉『贅沢貧乏』講談社文芸文庫木山捷平 『下駄にふる雨・月桂樹・赤い靴下』 講談社文芸文庫横光利一『上海』講談社文芸文庫片岡義男『彼女が演じた役』ハヤカワ文庫、淀川長治他『グルメのためのシネガイド』ハヤカワ文庫、本橋信宏『にくいあんちくしょう 異端カリスマ列伝』ちくま文庫柳家小三治『落語家論』ちくま文庫鴨居羊子『カモイクッキング』ちくま文庫、浮谷東次郎『がむしゃら1500キロ(全)』ちくま文庫山本容朗編『続酒呑みに献げる本』光文社文庫森山大道『犬の記憶 終章』河出文庫高峰秀子『わたしの渡世日記(上下)』文春文庫、池内紀編訳『象は世界最大の昆虫である』白水uブックス草野心平『酒味酒菜』ゆまにて、山根貞男マキノ雅弘 映画という祭り』新潮選書、長山靖生『日本人の老後』新潮選書、坂崎千春『片想いさん 恋と本とごはんのABC』WAVE出版、金井美恵子『目白雑録』朝日新聞社高山なおみ『おかずとご飯の本』アノニマスタジオ、西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』角川書店川本三郎『ロードショーが150円だった頃』晶文社、川勝里美他編『シネマ厨房の鍵貸しますPART2』日本ヴォーグ社、内田樹村上春樹にご用心』アルテスパブリッシング、『坂田靖子の本1 おばけや怪物のおはなし』潮出版、、高山正也他『図書館経営論』樹村房、林芙美子『放浪記』みすず書房、『中江俊夫詩集』現代詩文庫、常盤新平山の上ホテル物語』白水社池谷伊佐夫『三都古書店グラフィティ』東京書籍

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この日の「つぶやき」から
弁当食べる。村治佳織のバッハのCD聞きながら。ベーグル焼いて、それを二つに切り、豆腐の味噌漬け、かぼちゃの煮たのとサラダ菜を挟んだやつ。なかなか美味しくできた。

昼休み。読書中。スワンなんとかという、自動でページを移動していく使用中。なかなか楽しいアイディア商品。150円なり。 http://f.hatena.ne.jp/twitter/20100112133741

古書ほうろうさんのイベント、楽しみと思ったものの…この日時すべて仕事の時間とかぶる。ああ、歩いてすぐの近さなのに…昼休みに外に出ることも許されない日だし。がくっ! ともあれ、準備が大変なことと思いますが、成功をお祈りしてます!

数日前に、芥川賞候補作・羽田圭介の「ミート・ザ・ビート」読了。これは、とらないと強く思うが、何年か前にそう思った中村文則の「土の中の子供」が受賞したこともあったからなあ。

舞城の候補作も読もうと思うが、290枚という枚数にビビる。そもそも芥川賞って中短編の賞。こんな枚数のものが候補になりえるのかなあ?

食事。久しぶりにアンチ。新しい看板が。
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「外、行く?」 第18回 古書往来座 外市 〜軒下の古本・雑貨縁日〜
南池袋・古書往来座の外壁にズラリ3000冊の古本から雑貨、楽しいガラクタまで。敷居の低い、家族で楽しめる縁日気分の古本市です。2010年度、外初め。

スペシャルゲスト 蟲文庫(倉敷)

■日時 2010年1月16日(土)〜17日(日) 雨天決行(一部の棚などは店内に移動します。)16日⇒11:00ごろ〜19:00(往来座も同様) 17日⇒12:00〜18:00(往来座も同様)

■会場 古書往来座 外スペース 東京都豊島区南池袋3丁目8-1ニックハイム南池袋1階
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/

→池袋ジュンク堂から徒歩4分 →東京メトロ副都心線雑司が谷」駅・2番出口から徒歩4分 →都電荒川線鬼子母神前」電停より徒歩6分

外市の詳細はこちら: http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20091229

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武藤良子さんが出展している展示2つ

『アトリエ・モンタールの作家たち』 〜みらい館大明アーティスト作品展〜
アトリエ・モンタールとは、旧豊島区立大明小学校跡地施設「みらい館大明」の理科室を活用したアトリエ。NPOが豊島区に主な活動場所を求める若手芸術家に提供している場所。この展覧会では、現在「アトリエ・モンタール」で創作活動を行っている蛯子真理央氏、武藤良子氏、2名のアーティストをご紹介します。豊かな色彩と、自由で広々とした表現が織りなす独特の世界をお楽しみください。

■日時 2010年1月7日(木)〜17日(日) 10:00〜18:00  ■会場 あうるすぽっと 劇場ホワイエ・ロビー(東池袋) http://www.owlspot.jp/info/091210_detail.html


「オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展 vol9」
年始恒例のマッチ展も9回目となりました。世の中からしだいに使われなくなり貴重な存在になっている燐寸が、新たな存在感をもってより良いかたちで残っていくことを願って、イラストレーターやデザイナーにオリジナルマッチを作ってもらいました。86人のマッチをお楽しみください。

■日時n2010年1月8日(金)〜25日(月) 11:00〜19:00 (最終日17:00)14、21日休廊

■会場 オーパ・ギャラリー(青山) http://www.geocities.jp/opa_gs/

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<古書ほうろう>のイベント 何ゆえ寒風吹き荒ぶ2月に青空古本市? 1万冊の大放出!

羽鳥書店まつり 
2月11日(木・祝) 12日(金) 13日(土) 14日(日)

駒込大観音光源寺境内にて 11時〜16時

詳細はこちら: http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/20100112

軟派

連休2日目。昨日は家に閉じこもりだったので、今日は外に出ようと新宿までCDを買いに。誰かから聞いたのか、どこかで読んだのか忘れたが、村治佳織がバッハを演奏しているものがいいとのことで。山野楽器のポイントが貯まっているので、新宿小田急の同店を目指す。

小田急の10階に着くと、山野楽器がない。数年ぶりに来たのだが、新宿から撤退したか、どこかに移転したか。とりあえず同じフロアの<三省堂書店>を覗き、酒肴関係の本を一冊。文庫コーナーを眺めているときに、あるPOPを見て、激しい違和感。少なくとも著者は、こんな売り方してほしいとは思わないだろう。

携帯で山野楽器を検索してみると、まだ新宿店があるようだ。<ハルク>にでも移転したかと予想して行ってみると、果たして中2階にあった。村治佳織の他に、落語のCD、まだ買っていなかった原田知世の新しいアルバム、目に入った「ガンダム」のBGMを吹奏楽にしたものなんかを買う。あと、DVD3枚3,000円というフェアをやっていたので、3枚を選ぶ。今日は全てポイントで購入。しかし、今日の買い物の内容、あまりにも軟派すぎないか。

代田橋まで帰り、駅近くのカフェ<CHUBBY>http://www.chubby.bz/index.html で、ヘンリー・ペトロスキー『フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論』、『新装版 オーウェル評論集1 象を撃つ』を読みながら、お茶。両方とも平凡社ライブラリー、最近、平凡社の本を読んでいることが多いような気がする。結構、「今日の平凡社」の影響が大きい?か http://heibonshatoday.blogspot.com/

<CHUBBY>では、棚一つ分ぐらいの古本を販売ずっと販売させてもらっているが、去年は補充もままならず迷惑をかけた。今年はもうちょっと気合をいれていきたい。店の雰囲気にあった本、特にデザイン関係のお客さんが多い店でもあるので、もうちょっとビジュアル本を増やしたいとも思うが、自分の得意分野でないので、きついところでもあるのだ。今度、王子http://d.hatena.ne.jp/fumibako/ にでも相談してみようか。

<CHUBBY>では、芥川賞作家が打ち合わせ中だった。近くに住んでいるのだろうか。

帰宅後、今週末の「外市」の値付け等をしようと思うも、結局できずに先延ばしにしてしまった。

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この日の「つぶやき」から

新宿までCDを探しに。書店に寄ると、ある本に、市橋容疑者が捕まったときに読んでいた本とのPOPが。ラストのどんでん返しが読めなかったとしたら可哀相とも。余計なお世話。今だって本は読めるだろうし…

帰ってきて、最寄駅でお茶を飲もうと思ってカフェに入ったら、芥川賞作家が打ち合わせ?中。

帰って録画を確認。マクベインの87分署を原作に鎌田敏夫が脚本を書いた火曜サスペンス枠の「わが町」シリーズ。署は佃島、月島界隈。署の面々、渡辺謙蟹江敬三佐藤B作平田敏夫。タイトルのフラッシュを見るかぎり、第一話は「殺意の楔」みたい。

続いて「ふぞろいの林檎たち2」。柳沢慎吾が、太陽にほえろのBGMを口ずさんで刑事の形態模写するシーンあり。シナリオを見てみると、シナリオ通りだった。柳沢のネタの始まりはこのあたりだろうか。それにしても、手塚理美の可愛さは犯罪的。

古くなったコーヒー豆をホワイトリカーにぶち込む。このコーヒー焼酎うまいんだよなあ。ただ調子にのって飲むと酔っ払う。今日で五日間、酒を飲んでいない。休肝日があるのも珍しいのに… たまにはこんな日々があってもよいでしょう。しかし、副作用も。アルコールなしだと途端にお通じが悪くなる。

日本SF大賞受賞帯のついた「ハーモニー」。年末の第3版なのに、著者プロフィール欄は一年前の初版のときのまま。亡くなられたことをいれるべきじゃないだろうか。
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◎第18回 古書 往来座 外市 〜軒下の古本・雑貨縁日〜

2010年1月16日(土)、17日(日)/雨天決行

岡山県倉敷より蟲文庫が参加!!!

http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20091209