作り置きつまみ

foxsya2010-02-28

日曜日しか休みがないと、寝てばかりとなる。夕方まで寝て起きての繰り返し。夕飯はジャンバラヤを炊きこむ。

暖かい日が続いたが、昨日ぐらいからまた冷え込んできた。焼酎のお湯割り梅干し入りを飲むことにする。つまみは作り置きのものをちょこちょこと。豆腐のオリーブオイル漬け、牡蠣のオリーブオイル漬け、あらめのトマト煮、塩納豆(甘酒、塩、昆布、唐辛子の漬け床と納豆を混ぜたもの)。

フジテレビで放送中の昼ドラマの原作、加藤実秋『インディゴの夜』(創元推理文庫)から表題作を読む(連作短編集)。創元推理短編賞受賞作だと、最近、知って触手が動いた。ミステリとして、とてもフェアプレイな作品だが、伏線がストレートすぎて、結末がわかってしまう。キャラが立っている作品なので、他の短編も読み進めていくと、感情移入が強まるだろう。もう少しミステリ味が濃くなるといいが(個人的好み)。萩原浩の解説は読ませる。加藤の『モップガール』がテレビ化されたときのひどさを強く訴える。テレビの「インディゴの秋」が丁寧に作られていることを願う。いずれにしても石田衣良『池袋ウェストゲートパーク』以後の小説であり、ドラマであることは確かだろう。

インディゴの夜 (創元推理文庫)

インディゴの夜 (創元推理文庫)

CSのTBSチャンネルでは、「ふぞろいの林檎たち3」の再放送が始まった。これは、権利関係がクリアできないためソフト化されていない(「ふぞろい」好きの後輩がTBSに電話して理由を訊いたという)。マガジンハウスから出ているシナリオのあとがきを、山田太一は、向田邦子に新作ドラマを褒める電話をかけたときの、向田の演出への怒りから始める。その後は、この「3」の演出への呪詛といったものが続いていたと記憶している(最後に、そうはいっても限られた中でがんばってくれたスタッフに感謝といった言葉が唐突に記されていたか)。新潮文庫のエッセイ集で、大和書房の山田太一シナリオ集のあとがきをまとめて収録しているものがあったが、これは収録されていただろうか。

本放送時の何話目かに、若手の演出家の奇をてらった演出に違和感を持った憶えはある。だが、山田は第一話でいきなり失望を感じていた。今日、冒頭のタイトルロール(柄本明の妻となった石原真理子が自殺を図り、中井貴一が病院に向かうまで)だけを見たが、演出は鴨下信一だった。普通、権利関係がクリアできないというと、俳優を思い浮かべるが、このあとがきを読むと、もしかして山田太一自身がソフト化を許していないのではと勘繰ってしまう。

「3」では小林薫が降板し、違う俳優が中井貴一の兄役をやっていて、「4」では既に若くして亡くなったことになっている。

3月27日には、渡辺謙主演の新作「遠回りの雨」が日本テレビで放送される。 http://www.ntv.co.jp/ame/ 主題歌はスーザン・ボイルが歌う「翼をください」らしい。

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3月22日におこなわれる「鬼子母神通りみちくさ市」の参加者募集は、3月2日(火)の21:00から。

第5回 鬼子母神通り みちくさ市 ■日時:2010年3月22日(月・祝日):雨天順延日27日(土)

■会場:鬼子母神通り商店睦会(雑司ヶ谷)

みちくさ市は、一般参加型の古本フリマです。商店街が、一日だけの古本街になります! みちくさ市の詳細、応募手続きはこちらをどうぞ。http://kmstreet.exblog.jp/

応募は、3月2日(火)の21:00から。


そして今週末は、古書往来座外市

第19回 古書往来座 外市 〜軒下の古本縁日〜 ■日時:2010年3月6日(土)〜7日(日)

■会場:古書往来座(南池袋)

※ゲストはBOOK ONN http://www.bookonn.com/ 外市の詳細はこちらをどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20091229