「あいおい古本まつり」イベント受付開始です

「あいおいブックラボ」http://aioibooklabo.blog.shinobi.jp/ が主催する「あいおい古本まつり」が3且26日(土)と27日(日)に開催されます。自分はイベント班のスタッフとしてお手伝いさせていただいています。会場は〈相生の里〉という高齢者介護福祉サービス施設で、月島駅からほど近い相生橋のたもとにあります。晴海運河に面しています。

昨夏、〈相生の里〉で開かれた古本市に訪れた際、晴海運河を臨むロケーションの素晴らしさに心奪われました。また、春には桜がきれいに咲くそうです。その古本市のときに、この施設で相談員を務める砂金さんに「NEGIさんじゃないですか。テレビ見ましたよ」と声をかけられました。例の「スッキリ!」放映直後で、ツイッターもフォローしてくれているとのことでした。

イベントはちょうど、桜の開花時期。今から〈相生の里〉を取りまく美しい景色、そしてイベントの数々が楽しみでなりません。およそ1か月前の2月27日(日)にはプレイベントを開催します。こちらは絶賛申込受付中です。興味のある方は、今すぐお申し込みください。


【予約受付中】2月27日(日)開催の砂金一平(あいおいBL代表)、南陀楼綾繁向井透史の三人による「あいおいブックラボ」トーク「あいおいブックラボは何をめざすのか?」の予約受付中。この新しいブックイベントのグループはどのようにして生まれ、何をめざ すのか。運営委員の3人が語り合います。会場となる「相生の里」のお披露目も兼ねてのプレイベントです。ぜひ、素晴らしい景色の8階デイサービスを、一足先にご覧ください。
予約方法など詳細はブログにて⇒ http://bit.ly/h0BmtC

それ以外のイベントもいよいよ本日2月12日(土)正午より、あいおい古本まつりの両日に開催されるイベントの予約受付がはじまります。予約がはじまるイベントは下記の通りです。よろしくお願いいたします。


出久根達郎講演「本の数だけ学校がある」 月島の古書店で修業し、古本屋から直木賞作家になった出久根氏の講演 3月27日(日) 13時〜15時 募集開始2月12日正午より 詳細⇒http://p.tl/hFfk


出版者ワークショップ公開版「画家が出版を行う理由」 出演・牧野伊三夫/聞き手・南陀楼綾繁 3月26日(土)16時-19時 1Fあいおい文庫内 詳細⇒http://p.tl/oRfx


トーク「古本屋、はじめちゃいました」 はじめてから1年以内の新人店主4人による赤裸々トーク  3月27日(日)15:30-17:00 入場無料 要予約・予約開始日 2月12日正午〜 詳細⇒http://p.tl/RQyZ


高橋美香スライドトーク「がんばれ、ハイサムとうちゃん」 パレスチナ再訪中の高橋美香さん。今回のスライドトークは帰国後初の現地報告になります。3月26日(土)12:30〜14:00 詳細⇒http://p.tl/cYEd


「子ども一箱古本市」 親子で1日だけの古本屋さんごっこを楽しみませんか? 3月26日(土)12時〜16時 雨天決行 相生の里1F屋外 参加費500円 出店受付開始日:2月12日正午〜 詳細⇒http://p.tl/UO9z 


街歩きツアー「ぶらつくだ」 情緒あふれる下町・佃島の探索ツアーです(約2時間) ガイド・阿部彰(法政大エコ地域デザイン研究所研究員) 3月26日(土)11時〜 27日(日)15時半〜 参加費1000 円 詳細⇒http://p.tl/_XZV その他、いろいろ、古本まつりやイベント全体の情報は公式ブログにて。
http://aioibooklabo.blog.shinobi.jp/

あいおいブックラボ

20年ぶりぐらいにインフルエンザに罹かりました。相当、流行しているようです。皆様もお気をつけください。「あいおいブックラボ」のイベントのお手伝いをすることになりました。

2/27(日)に行われるプレイベントについて、現在申込受付中です。詳しくは下記をご覧ください。

http://aioibooklabo.blog.shinobi.jp/

トーク終了

南陀楼さん http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ とのトーク「NEGIとアヤシゲの同世代漫談」何とか無事に(?)終了しました。30人近くの人に集まっていただきました。ありがとうございました。

仕事関係で人前で話すことも多いのだが、やはり、それとは勝手が違い、拙いトークになってしまった。話したいと思っていたのに話せなかったこと、話さなくていいのに話してしまったこと多数。

今回のテーマの「東京」に関連する本などを3つ持ってくることになっていた。私が持ってきたのは以下の3つ。

1.佐多稲子『私の東京地図』(講談社文芸文庫
戦争を挟み30年間、佐多稲子は東京の東から西へ細かくいろいろな町に移り住んでいる(東から西へ2周)。当時の東京の町の様子がわかる。いろいろな文学者との出会いも。

2.前川つかさ『大東京ビンボー生活マニュアル1〜5』(講談社モーニングコミックス)
この漫画で阿部昭川崎長太郎を知った。主人公・コースケの住む町は架空だが、コースケが出かける先は、あの時代に親しんだ場所ばかり。渋谷宇田川町の銭湯、新宿丸井テクノ館のビデオシアター、早稲田のACTミニシアターなど。自分の世代の文科系にはよく知られていた漫画だが、意外と知らない人が多かったようだ。しかし、何回読み返しても、コースケの彼女(ひろ子という=屋台のおばさんがそう呼びかける場面あり)は素晴らしい。エンターブレインから続編が出るという話あり。

大東京ビンボー生活マニュアル 上

大東京ビンボー生活マニュアル 上

3.須川栄三監督「野獣狩り」DVD(日本映画専門チャンネルで録画)昭和48年頃を舞台にした刑事もの(藤岡弘、伴淳三郎が親子刑事)。ほとんどがロケで、当時の銀座、有楽町、池袋、晴海等の風景が映し出される。多分、木村大作の初撮影監督作品(後年、撮影監督を務める「誘拐」と重なるシーンあり)。松山善三脚本なかなか細かい仕掛けがあり、テンポよく1時間20分飽きさせない。

次回(3か月後ぐらいでしょうか)のテーマは「食」ということになった。今回のテーマよりは話しやすい。

それにしても、南陀楼さんが中・高生の頃、定額小為替を送って買っていたいた雑誌のレベルの高いこと。自分は「ホットドックプレス」とかだった。「ホットドッグプレス」に載っていた永倉万治の『東京デート漂流』(講談社文庫)の話とかもすればよかったか。

トーク終了後は、20人以上がそのまま残り、飲み会。それぞれの「東京」話に華が咲いたと思う。初対面の方もいたので、南陀楼さんの提案で、「どちらの話が聞きたくて来たか」を教えてもらいがてら自己紹介してもらうことに。ほとんどの人が「アンチヘブリンガンの料理が食べたくて」と答えていた。大人だ。

何かトーク後の飲みも含めてイベントとしての一体感があったような気がする。邪道かもしれないが、そんなイベントでいいような気がする。そんなイベントに興味がありましたら、次回、是非、お出でください。

こんな機会を与えてくれた南陀楼さん、集まっていただいた方々、そして、会場、美味しいお酒と料理を提供していただいた<食堂アンチヘブリンガン>に感謝!

/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
▼わめぞイベント
第24回 古書往来座 外市 〜軒下の古本縁日〜

◎1月22日(土)〜23日(日) 雨天決行


第10回 鬼子母神通り みちくさ市
一般参加型の古本フリマ。商店街が、一日だけの古本街!

◎3月中旬予定
http://kmstreet.exblog.jp/


▼あいおいブックラボ 第1回イベント
あいおい古本まつり
◎3月26日(土)11:00〜18:00/27日(日)11:00〜17:00
■会場 相生の里(中央区佃)http://www.aioinosato.jp/ 東京メトロ有楽町線都営大江戸線 月島駅2番出口から徒歩4分

トークのお知らせ

ライターで編集者の南陀楼綾繁さんから「トークをやらないか」とお誘いを受けました。「根岸さんと話してると、ほとんどのキーワードに説明が不要なので非常に気楽です。やっぱり同世代で趣味が似てるよなあと思ったことから、この企画が生まれました」とのことです。しかも、テーマを変えて数か月に1度やりましょうという申し出。「いい気になるな」なんて声も聞こえてきそうですが、「えいやっ!」と思いきって引き受けてしまいました。南陀楼さんと違い、なにものでもない単なる読書好きのトークに(南陀楼さんの「力」はあるにしろ)どれだけの方が来てくれるかはわかりませんが、来てくださった方を少しでも楽しませることができたらと思っています。2人の共通(読書)体験が多いだけに、お客さんをおいていきかねないので、楽しんでいただけるよう気をつけたいと思います。よろしかったら、足をお運びください

NEGIとアヤシゲの同世代漫談
第1回 テーマ「東京」

1966年生まれと67年生まれ。東京育ちと田舎育ち。同世代の二人が、思春期に出会った本や雑誌、映画や音楽などについて、うだうだと語り合います。お客さんのツッコミ歓迎のゆるいトークです。素敵な食堂〈アンチヘブリンガン〉を舞台に、今後、数か月に一回のペースで開催予定です。

出演:根岸哲也(本のために家を作った男)
南陀楼綾繁(ライター・編集者)

2011年1月15日(土) 18:00〜
場所:食堂アンチヘブリンガン

千代田区猿楽町2-7-11 ハマダビルヂング2F
※水道橋〈庭のホテル〉前
http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13046054/
TEL 03-5280-6678

参加費:500円+1ドリンクオーダー
予約歓迎 メール(kawasusu@nifty.com)もしくは、店頭で申し込みください

根岸哲也(ねぎし・てつや)
1966年生まれ。「ふぉっくす舎」の屋号で、一箱古本市、わめぞイベントなどで古本を売る。一箱古本市では、谷根千賞、古書ほうろう賞を受賞。南陀楼綾繁編集の「書評のメルマガ」で「ふぉっくす舎のエンターテインメント玉手箱」を2年に渡り連載。
http://d.hatena.ne.jp/foxsya/

南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)
1967 年、出雲市生まれ。著書に 『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、『路上派遊書日記』(右文書院)、『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)など。一箱古本市での屋号は「古本けものみち」。
http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/

一箱古本市の歩きかた (光文社新書)

一箱古本市の歩きかた (光文社新書)

トーク後はそのまま店内で打ち上げやりますので、そちらもお楽しみに。

黒岩さん 雑誌掲載一覧

黒岩比佐子さんの雑誌に執筆されたものやインタビューをまとめてみました。国立情報学研究所のCiNii検索、マガジンプラスの雑誌記事索引検索、大宅壮一文庫雑誌記事索引検索の結果をを寄せ集めてきたので書誌データ等の統一はされていません(アップ後に寄せられた情報もプラスしています)。当然ながら、抜け落ちているものも多々あるかと思いますが、本にまとまっていない黒岩さんの執筆されたものを読むときの参考にしていただければと思います。雑誌に掲載された黒岩さんの著作の書評もまとめています。

新聞掲載のものについても後日まとめるつもりです。

※2010/12/01 12:05 17:19 17:52 2010/12/06 12:35 情報追加しました。情報提供してくださった方々に感謝します。最新追加分を太字にしています。

                                                                                                                                                                                                            • -

文學界図書室 著者インタビュー 黒岩比佐子 『パンとペン 社会主義者堺利彦と「売文社」の闘い』 

文學界 272-273,2010-12



週刊図書館 書いたひと/黒岩比佐子−不屈のユーモアに励まされる ノンフィクション作家・黒岩比佐子、著書「パンとペン」、社会主義者堺利彦、売文社

週刊朝日 75,2010-12-03 (中川六平執筆)



大逆事件百周年の年に

黒岩比佐子

大法輪 2010-11



私が愛する古書・雑書たち 『古書の森 逍遥』と展示会

本の雑誌 82,2010-07



なんて間がいゝんでせう

黒岩 比佐子

初期社会主義研究 (22), 225-228, 2010



ずいひつ 波音 明治の留学生と現代の“コピペ”問題

黒岩比佐子

潮 52-53,2009-11



書評 辻原 登『許されざる者(上・下)』」

黒岩比佐子

新潮 2009-08-07発売号



村井弦斎の英文小説とマーク・トウェイン

黒岩 比佐子

図書 (725), 28-31, 2009-07



ヨコハマ歴史散歩 食べ物 文明開化の味を訪ねて--ウチキパン/YOKOHAMA BASHAMICHI ICE/荒井屋/ホテルニューグランド「ザ・カフェ」 (特集 開港150年、横浜の歩き方)

黒岩 比佐子

東京人 24(7), 46-51, 2009-07



ESSAY 明治の辞典

黒岩比佐子

言語 2009-07



インタビュー 最近、面白い本読みましたか 黒岩比佐子『歴史のかげにグルメあり』文春新書 食という視点から読み解いた日本近代

黒岩比佐子

クロワッサン 126-127, 2009-05-10



講演の名人になるには

黒岩比佐子

新潮 230-231,2009-05



インタビュー カルチャーセレクション book 私の書いた本 黒岩比佐子『明治のお嬢さま』角川選書 100年前の華麗なセレブ女性たちの苦悩と矛盾に満ちた意外な実像

黒岩比佐子

婦人公論 71,2009-03-07



座談会 一人でも食べに行く 女性はなぜおすしが好きか

重金敦之,福地享子,黒岩比佐子,土田美登世

銀座百点 2009-03



本で感じる「父と子」の関係[幸田文『父・こんなこと』,巖谷大四『波の跫音』,飯塚くに『父逍遥の背中』ほか] (特集 父と子)

黒岩 比佐子

嗜み 1(2), 46-53, 2008



エセー 熊の掌と河豚 

黒岩比佐子

文学界 150-151, 2008-11



11年前の出会い

黒岩比佐子

彷書月刊 24(12) 通号 00278 2008-11-25



日本を愛した外国人たち (日本人へ--私が伝え残したいこと)

黒岩 比佐子

文藝春秋special 2(3), 62-73, 2008



編集者としての国木田独歩

黒岩比佐子

神奈川近代文学館 通巻101,3-4,2008-07-15



三人閑談 明治の食卓

住吉 滋夫 , 重金 敦之 , 黒岩 比佐子

三田評論 (1112), 60-72, 2008-05



随筆 明治の女性は大変だった

黒岩比佐子

暮しの手帖 136,2008-08



百年前のヴィジュアル・メディア 編集長・国木田独歩と明治のグラフ雑誌

黒岩 比佐子

東京人 23(6), 102-109, 2008-05



随筆集 四季の味 ブータンの松茸

黒岩比佐子

四季の味 52 134-135 2008-04-17



不思議の国ブータン

黒岩比佐子

大法輪 2008-03



近藤千浪さん・白仁成昭さんに聞く

黒岩比佐子

彷書月刊 24(2) 通号268 2008-01-25



死出の道艸」を読む

黒岩比佐子

彷書月刊 24(2) 通号268 2008-01-25



『武士道』に偽装した『麺麭の略取』とジョセフィン・コンガーの詩集

黒岩 比佐子

初期社会主義研究 (20), 176-180, 2007



歴史のかげに"食"あり(最終回)幸徳秋水 アナーキストの「菜食論」

黒岩 比佐子

文學界 61(7), 210-219, 2007-07



歴史のかげに"食"あり(第11回)稀代の食通だった"風流宰相"

黒岩 比佐子

文學界 61(6), 286-293, 2007-06



歴史のかげに"食"あり(第10回)村井弦斎 "食道楽"作家とロシア兵捕虜の交流

黒岩 比佐子

文學界 61(5), 272-279, 2007-05



歴史のかげに"食"あり(第9回)児玉源太郎 旅順陥落のシャンパンシャワー

黒岩 比佐子

文學界 61(4), 276-283, 2007-04



歴史のかげに"食"あり(第8回)伊藤博文 河豚の本場で開かれた日清講和会議

黒岩 比佐子

文學界 61(3), 224-231, 2007-03



歴史のかげに"食"あり(第7回)ニコライ皇太子 大津事件とロシア軍艦での午餐会

黒岩 比佐子

文學界 61(2), 276-283, 2007-02



歴史のかげに"食"あり(第6回)大倉喜八郎 怪物的な政商と帝国ホテルの料理

黒岩 比佐子

文學界 61(1), 234-239, 2007-01



作家生活40年、「持続」の秘訣を聞く 五木寛之流「年甲斐のない生きかた」--二度にわたる休筆にもかかわらず、"風に吹かれて"時代の顔であり続けた秘密 (悠々として急げ)

五木 寛之 , 黒岩 比佐子

文芸春秋 84(14), 21-35, 2006-10



新宿御苑一〇〇周年 市民のオアシスになった皇室のお庭

黒岩 比佐子

東京人 21(12), 100-107, 2006-11



歴史のかげに"食"あり(第5回)井上馨 鹿鳴館のダンスと美食の饗宴

黒岩 比佐子

文學界 60(12), 296-301, 2006-12



歴史のかげに"食"あり(第4回)明治天皇(2)ガーター勲章宮中晩餐会

黒岩 比佐子

文學界 60(11), 238-243, 2006-11



歴史のかげに"食"あり(第3回)明治天皇(1)天皇が初めてホストを務めた日

黒岩 比佐子

文學界 60(10), 234-239, 2006-10



歴史のかげに"食"あり(第2回)アーネスト・サトウ 最後の将軍によるフランス料理の饗宴

黒岩 比佐子

文學界 60(9), 194-199, 2006-09



歴史のかげに"食"あり(第1回)マシュー・C・ペリー ペリーの口には合わなかった日本料理

黒岩 比佐子

文學界 60(8), 190-195, 2006-08



明治期における「食育」思想―石塚左玄村井弦斎

黒岩比佐子

道徳と科学のインターフェース : 近代化の一側面 (甲南大学総合研究所叢書) 87,2006



池辺三山--流行作家、漱石の仕掛け人 (特集 東京っ子、夏目漱石)

黒岩 比佐子

東京人 21(3), 68-75, 2006-02



書評 「ラブレーの子供たち」四方田犬彦--「食」から知る芸術家の本質 (味読・愛読 文學界図書室)

黒岩 比佐子

文學界 59(11), 258-260, 2005-11



文春新書、おかげさまで7周年。 著書を語る 100年前のターニングポイント ※条約反対の民衆蜂起・日比谷焼打ち事件、自著『日露戦争 勝利のあとの誤算』

黒岩比佐子

本の話 20-21,2005-11



ポスト・ノンフィクション シリーズ[第8弾] 戦争と新聞--ちょうど百年前の「日露戦争」「日比谷焼き打ち事件」報道から検証する(最終回)そして「戦争」を繰り返しても「新聞」は何も変わらず同じ「過ち」を冒すのか

黒岩 比佐子

週刊ポスト 37(38), 76-80, 2005-09-23



ポスト・ノンフィクション シリーズ[第8弾] 戦争と新聞--ちょうど百年前の「日露戦争」「日比谷焼き打ち事件」報道から検証する(3)『東京朝日』主筆の池辺三山は知らぬ間に「権力」により意のままに踊らされていた

黒岩 比佐子

週刊ポスト 37(37), 74-78, 2005-09-16



ポスト・ノンフィクション シリーズ[第8弾] 戦争と新聞--ちょうど百年前の「日露戦争」「日比谷焼き打ち事件」報道から検証する(2)「新聞」こそ日比谷焼き打ち事件の民衆暴動エネルギーを増幅した「装置」だった

黒岩 比佐子

週刊ポスト 37(36), 94-98, 2005-09-09



ポスト・ノンフィクション シリーズ[第8弾] 戦争と新聞--ちょうど百年前の「日露戦争」「日比谷焼き打ち事件」報道から検証する(1)日本の転換点となった「日比谷焼き打ち事件」には知られざる"仕掛人"がいた

黒岩 比佐子

週刊ポスト 37(35), 190-194, 2005-09-02 <三人閑談 Causeries des trois>ハトの知恵とちから

鶴見 みや古 , 黒岩 比佐子 , 渡辺 茂

三田評論 1035, 68-80, 2001-05-01



随筆 いまさら「食育」と言われても。 

黒岩比佐子

東京人 2005-05



随筆 フォークの神様と鳩

黒岩 比佐子

正論 (352), 33-35, 2001-12



ずいひつ 波音 二つの「出逢い」

黒岩 比佐子

潮 66-67 2001-11



衛府の鳩通信

黒岩 比佐子

文芸春秋 79(1), 88-90, 2001-01



「障害」を超越する人間の能力

黒岩 比佐子

正論 (329), 52-55, 2000-01



日本の原風景 文芸春秋 1999.11

井上孝治【写真】;黒岩比佐子【文】

文芸春秋 77(11) 1999.11

                                                                                                                                                                                                          • -

書評

文春図書館 今週の必読 黒岩比佐子『パンとペン 社会主義者堺利彦と「売文社」の闘い』講談社 “冬の時代”を生き抜いた、不屈の精神に迫る渾身のノンフィクション

小熊英二

週刊文春 119,2010-11-18



黒岩比佐子『古書の森 逍遥』

本多正一

文藝 2010-10-07発売号 (冬季号)



ポスト・ブック・レビュー この人に訊け 黒岩比佐子『古書の森 逍遙 明治・大正・昭和の愛しき雑書たち』工作舎 古書の積み重なる時間に息を合わせていく「美しさ」

与那原恵

週刊ポスト 119,2010-08-06



カルチャーウィンドウズ 穂村弘の読みたい! 歴史の不思議な伸び縮み感覚に丁寧な光を当てている ※黒岩比佐子『明治のお嬢さま』角川学芸出版

穂村弘

グラツィア 256,2009-03



自由のためにその1 「戦争は絶対悪」の旗印 むのたけじ黒岩比佐子(聞き手)『戦争絶滅へ、人間復活へ 九三歳・ジャーナリストの発言』岩波新書

斎藤貴男

サンデー毎日 110,2008-08-17



インタビュー とにかく面白かったこの1冊 岸朝子 食は命、命は食にありといい続けた私の思いを代弁してくれる2冊です ※黒岩比佐子『食育のススメ』、他

岸朝子

サライ 145,2008-07-03



BOOK REVIEW 「編集者 国木田独歩の時代」黒岩比佐子

時事トップ・コンフィデンシャル (11490), 22, 2008-05-27



本に遇う 99回 ジャーナリスト独歩 ※黒岩比佐子『編集者 国木田独歩の時代』角川学芸出版 作家としての名声の陰に封印された側面

河谷史夫

選択 94-95,2008-03



週刊図書館 黒岩比佐子『編集者国木田独歩の時代』角川選書 真摯な志を感じさせるジャーナリズム文化史

長山靖生

週刊朝日 85,2008-02-15



話題の本 黒岩比佐子日露戦争 勝利のあとの誤算』文春新書 日比谷焼き打ち事件を追い、権力とメディアの抗争を斬る

原田泰

週刊エコノミスト 58-59,2005-11-22



鼎談書評 8回 最後に帰って行ける場所 ※黒岩比佐子『音のない記憶』、茨木のり子『倚りかからず』、長山靖生『鴎外のオカルト、漱石の科学』

安野光雅/久田恵/鹿島茂

本の話 34-40,2000-02



BOOKS 旬の本 面白本捜査線 黒岩比佐子『音のない記憶 ろうあの天才写真家井上孝治の生涯』文芸春秋

露木まさひろ

ダカーポ 153,2000-01-05



週刊図書館 黒岩比佐子『音のない記憶』

大竹昭子

週刊朝日 104(57) 1999.12.17 p123



「190度の視角」で見た豊かな世界 ※黒岩比佐子『音のない記憶 ろうあの天才写真家・井上孝治の生涯』文藝春秋

藤原新也

本の話 66-67,1999-11

黒岩さん、さようなら。

黒岩比佐子さんが一昨日17日にお亡くなりになった。

その日、飲み屋に行くと、仕事先の毎日新聞で訃報を聞いたという魚雷さんが呑んでいた。呑みながら黒岩さんの話をしたが、酔いが深く、その記憶も定かでない。

昨夜も同じような感じ。 自分でもこうなのだから、黒岩さんの周囲の方々の悲しみは計り知れない。

酒に逃げては駄目ですね。きちんと黒岩さんの死を受け止めなくては。とりあえず今日は酒を抜きます。

9月のみちくさ市でお会いしたのが最後だった。旧高田小学校から鬼子母神通りに抜ける道で「ネギさん」と声をかけていただいた。そのときの笑顔が忘れられない。本当にいつも笑顔の印象しかない人だった。

ガンと闘病されてからは、本当につらい日々だったと思うが、人前ではいつも笑顔だった。

昨日のお通夜、今日の告別式と出席させていただいた。

黒岩さんの最初の著書『音のない記憶』が出版されたのは1999年だと、担当編集の方の弔辞で再認識した。10年あまりで、あれだけ濃密な仕事をされたのかと今更ながら驚いた。

寄せられたむのたけじ氏の弔辞によれば、むの氏は「ノンフィクション作家なんて肩書は似合わない。あなたはヒストリー オーサーを名乗るべきだ」と言っていたそうだ。読売新聞掲載の追悼文で片山杜秀氏が「日本にはアカデミズムと一線を画した在野の史家の伝統がある。(略)黒岩さんはノンフィクションライターの域を脱し、そういう山脈に連なりはじめていた」と書いているのに呼応する。

黒岩さんは10冊の本を遺された。多くの人に読んでほしい。私も、これからも黒岩さんの本を繰り返し読んで、黒岩さんのことを思い出す。

先月、刊行された『パンとペン』は、これを書ききるまでは死ねないという黒岩さんの気迫が詰まった傑作だ。先月、姫路出張の帰りに新幹線で『パンとペン』を読んでいたところ、上司が興味を示し、「ちょっと貸して」という。上司は東京に着くまで読み続け、「これはすごい本だね」と言って返してくれた。そう、すごい本だ。

『パンとペン』は読了しているが、6月に出た『古書の森 逍遥』は少しづつ読み進めていて、まだ読み終わっていない。6月の刊行を記念したトークのときに、黒岩さんが丁寧に署名してくれたこの本には、そのときに皆で撮った集合写真を栞代りに挟んでいる。今となっては、この本は、ちびちびと、いつまでも読み終わらないようなペースで読んでいきたいと思うが、当然ながら、いつかは読み終わってしまう。あの日、打ち上げ会場のヒナタ屋で、トークを終えた疲れがはた目からもはっきりとわかる黒岩さんだったが、いきいきと本のことを語っていて、本当に書物を愛している気持が溢れんばかりだった。

黒いスーツに身を包み、颯爽としていた黒岩さんは自分にとって「憧れのお姉さん」みたいな存在と勝手に思っていた。

黒岩さん、本当にお疲れさまでした。さようなら。

パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い

パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い

蟲さんと飲み

倉敷2日目。武藤さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ 、王子http://d.hatena.ne.jp/fumibako/ 、魚雷さんhttp://gyorai.blogspot.com/ と駅の近くの居酒屋で昼食。これから三重に帰る魚雷さんを見送りに倉敷駅の改札まで。3人で万歳をして魚雷さんを見送る。魚雷さんは笑顔で応えてくれた。

夕方は倉敷の銭湯を廻る。この辺りには銭湯が3軒あり、1軒は既に武藤さんと王子は行ったということで、残り2軒にお供する。2軒とも大正時代からあるということだった(正確には銭湯の方もわからないとのこと)。シャワーなし、小さい湯船と、東京ではもう見られないような銭湯だったが、快適。

ただし、2軒続けてはしごというのはかなり体力を消耗する。どちらの銭湯でも王子の髪形が注目を集めていた。番台から「東京からかい? 大阪や京都でもそんな頭の人はいないからなあ」なんて声が飛んでくる。「仕事はミュージシャン?」「そうか、 本屋で働いてるのか」とも。

帰るときには、自分と武藤さんに「本屋さんは家族経営なの?」と訊いてきたが、どんな家族だ。この後、2人は東京に帰るので蟲さんhttp://homepage3.nifty.com/mushi-b/ に挨拶。このとき、蟲さんから「よかったら、夜、一緒に飲みにいきませんか?」と誘われる。

実は武藤さんに「ねぎっちょ、今夜、どうするんだよ〜 蟲さんと飲みに行けば」と言われていたのだが、そのときは「いやあ、2人っきりになっちゃうからなんか悪いよ」なんて言って、もじもじしていたのです(本当に我ながら煮え切らん!)。

2人を見送りに倉敷駅まで。ここでも、改札のこちら側とあちら側で万歳三唱の応酬。

蟲さんに連れてっていただいた店は何でも美味しい店だった。美味しい料理を作る人が連れていってくれる店がまずいはずはない。ほやなんかがあるのは倉敷では珍しいのではないか。亡くなったご主人のお母さんが岩手出身ということで、岩手にちなんだ料理も多くメニューにあった(ほやもそうかも)。

手づくり餃子も皮がもちもちしていて美味しかったが、我々が食べている横では、ずっと奥様がローラーを使って餃子の皮を作っている。ものすごい量の仕込みだったが、あれだけの量が出るのだから人気メニューなんだろう。

ホテルに帰って、蟲さんといろいろ話したことの余韻が残るなか、ベッドで<蟲文庫>で買った『ちくま日本文学全集 中野重治』を読んで、そのまま眠りに落ちる。

▼わめぞイベント

◎2010年9月4日(土)〜5日(日) 雨天決行
第22回 古書往来座 外市 〜軒下の古本縁日〜
http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20100810

◎2010年9月19日(日):雨天順延日20日(月・祝日)
第8回 鬼子母神通り みちくさ市一般参加型の古本フリマ。商店街が、一日だけの古本街!
参加者募集は9月1日(水)21:00〜
http://kmstreet.exblog.jp/


(写真は美観地区で白鳥に指を噛まれる武藤さん)