羽鳥書店まつりのこと

久しぶりの更新。つぶやいてはいたのだが、なかなかブログは書けずにいた。出向先でやっている仕事、間違いが許されない類の仕事なのだが、ときどきミスがあり、内線電話が鳴るたびにびびり、思いもよらないトラブルの報告のたびに頭の中が真っ白になっていた。精神衛生上非常に良くない日々が続く。数日前は半日で40件余りのお詫びの電話をかけてへこむ。

そんななか楽しかったのは「羽鳥書店まつり」http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/ 。開催場所の駒込大観音は職場から歩いて10分かからないところ。11日と14日は祭日と日曜だが、この日は職場から一歩も出られない日だった。12日、13日と昼食を抜いて昼休みに駆けつけた。両日とも盛況で多くの人でにぎわっていたが、いい本がたくさん残っていた。

12日は1万円ぐらいになってしまったんじゃないかと、恐る恐る帳場にいた武藤さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ に計算してもらうと、3,700円(安い)。ちなみにこのとき本を入れるために持っていった千駄木往来堂書店>のトートバックの猫の絵は武藤さんのものとのこと。そんなこと以前に聞いたような気もするが、すっかり忘れていた。「わめぞのさあ、最初の女の子の絵あるじゃん。あれ、最初、このトートバック用に描いたんだけど、没になったやつなんだ」とのこと。

13日は逆に5,000円ぐらいでおさまったかなと思うも6,500円。手持ちが少し足りなくて、近くにいた<アンチヘブリンガン>の美津子さんに借金。

1万冊と銘打ってはいたが、果たして実際には何冊あったのか。値付けひとつとっても気が遠くなるような作業。<古書ほうろう>の宮地さん、ミカコさん、山崎さん、神原さん、そしてお手伝いの方々お疲れさまでした。それにしてもサービスの甘酒の美味しかったこと。

羽鳥社長http://www.hatorishoten.co.jp/ の蔵書は、さすがというしかない素晴らしい品揃えで、思想、芸術、文学関係が中心だったと思うが、個人的にはエンターテインメント小説や映画関係の本から好みというか「趣味」が垣間見えて楽しかった。「ミステリ・マガジン」などは数があるわけではないが、ディーヴァーやウエストレイクの特集号を買っているといったところ。

後にも先にも例のないイベントだった。羽鳥書店の本は、まだ『四万十日用百貨店』しか読んだことはないが、どんどんいい本を出していくだろう。羽鳥書店の出版活動にも期待大だ。