「外市」から加藤千晶さんのライブへ

foxsya2009-11-07

昨日は遅くまで、「外市http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20091014 出品の本の値段付け。風邪をひいてしまい体調最悪で難儀する。急に寒くなったのにうまく対応できなかった。反省。

目白から歩いて<往来座http://ouraiza.exblog.jp/ まで。今回は王子http://d.hatena.ne.jp/fumibako/ とu-sen君http://d.hatena.ne.jp/u-sen/ のガチンコ売上対決http://d.hatena.ne.jp/sedoro/20091106 。すごい本がいっぱい。二人に刺激を受けたのか、他の棚もいい本が並んでいる。什器を運ぶのに、風邪のせいで力がまったく入らず、軽い棚を運ぶのさえ他の人に手伝ってもらう有様。情けない…。

帳場に入ってレジを打つが、すごい勢いで本が売れていく。王子の単価が高い本が何冊も。スタートダッシュに成功といったところか。

3時半に水道橋の<食堂 アンチヘブリンガン>に向かう。今夜6時から加藤千晶さんhttp://donutfilms.jp/chiaki/ のライブ『加藤千晶とアンチヘブリンガンのごちそう音楽会』 が行われるのだ。約3か月前の企画から関わってきて、やっと(あっという間?)に当日を迎えた。人数が集まらなかったらどうしようとか、お店に迷惑をかけるのではとか、ここ一か月ばかりはマイナス志向だったが、ライブ一週間前から参加申し込みが増え、30名の定員がいっぱいになり、キャンセル待ちも出る状態になり、一安心。

自分はまず受付を担当。ノートパソコンにエクセルで参加者名簿を作り、受付したら色を変えるという方法でやったのだが、これがなかなか分かりやすくて便利。不測の事態も少々あったが、この方法で簡単に対応できた。5時の開場からお客様がぽつりぽつりと。古本関係(?)では、<たけうま書房>http://takeuma.blog.drecom.jp/ ご夫妻と、<青秋部>http://d.hatena.ne.jp/seishubu/ の二人が来てくれた。早めに来た人は、前菜盛り合わせをつまみに、ビールやワインを味わっている。がっつりとパスタを食べている人もいる。今日はライブ前は絞り込んだ限定メニューで、ライブ後はいつものもりだくさんのメニューになる。ライブ後も残ってくれて、たくさんオーダーしてくれるといいのだが。

お店がお客さんでいっぱいになってライブがスタート。音楽はもちろんだが、MCも軽快で楽しい。スタジオに入るのに遅刻し、車からスタジオに電話。「今日、そちらを借りるんですが、遅れそうで、他のメンバーが先に着くと思うんでよろしくお願いします」「はあ」。初めてのスタジオだったが、場所が見つからず再び電話。「××の前にいるんですけど、見あたらなくて」「そこのすぐそばですよ」「わからない」「じゃあ、僕が道に出ていって、ここここって指差しますから」と親切な申し出。「ありがとうございます」と、車を走らせていると、前方のビデオレンタル店から、店員が走りだしてきて、店を指差す。間違えてビデオレンタル店に電話をかけてしまったが、「借りる」という単語で話が通じてしまったらしい。「ただ、メンバーで集まって借りるなんて、変なお客さんだと思われただろうな」なんていう千晶さんらしい(?)エピソードも。

休憩時間に、千晶さんの音楽を初めて聴くお客さんに感想を訊くと、「とてもいい!」ということで大好評。後半は、千晶さんがお店のオーナーシェフ(?)の大久保さんにお店のことを訊くインタビューから。大久保さんは料理のこだわりを話してくれる。日本食も大好きだが、店は洋食の食堂なので、醤油を一切使っていない。醤油を隠し味に使えば、日本人好みの味になるのは分かっているが、それだけは禁じ手にしている。ただし、例外はあって、小麦を主原料にしている白醤油は使っていいことにしていて、パエリアに使っているとのこと。白醤油が小麦を原料にしているとは、そんなこと知らなかった。

ちなみに、千晶さんの<アンチヘブリンガン>の料理で好きなのは、「えびのにんにくオイルとスパルタ小麦みたいな名前のやつ!」だそうだが、そんな小麦は当然なくて、それはスペルト小麦のこと。

後半も楽しい素敵な音楽とお喋りが続き、ラストはしっとりとしたバラードの「見上げる空に手をあげて」で終了。その後、皆のアンコールの拍手(形式的なおざなりな拍手ではなく、皆のもっと千晶さんの音楽が聴きたいという思いが伝わってきた)に促され、「ほっとけーきはすてき」の演奏が始まる。「おかあさんといっしょ」の6月の曲だっただけに、たった一人の子どものお客様(3歳くらい?)の顔がぱっと輝き、リズムを取り出したのが印象的だ。

ライブは楽しく終了。その後、どのぐらいの人が残って、料理やお酒を頼んでくれるかが心配だったが、杞憂に終わった。ほとんどの人が残って、<アンチヘブリンガン>の料理を楽しんでくれた。ただ、ライブが終わって、時間差なく一挙に注文が入ったため、厨房はてんやわんや。もし、「ごちそう音楽会」を続けていくなら、考えなくてはいけないところだ。特に、ライブ中に千晶さんが美味しいといった「えびのにんにくオイル」に注文が集中。一気に売り切れになる。

わいわい楽しく盛り上がり、11時過ぎにお開き。帰り際に、千晶さんファンの女性が、大久保さんに「これからは、ガスの元栓はちゃんと開けてから給湯機使ってくださいね」と言う。これには大久保さんも含めて一同、ぽかんとした。実は何日か前に、給湯機に火が入らず、以前も機械トラブルがあったため、大久保さんが東京ガスに電話した。結局は、機械にトラブルはなく、元栓を閉めたまま利用していたことが判明した。実は、そのときのオペレーターがこの方だったのだ。千晶さんのライブに来てみたら、この前、電話を受けたお店だったというわけ。

こんなものすごい偶然に彩られて、「ごちそう音楽会」は成功裡に終了。私も、お店も、お客さんも、またやりたい、参加したいと思うイベントになったのでは(千晶さんや鳥羽さんもそう思ってくれていると嬉しいのだが)。もし、一年に一回でもできれば、今回、参加した人は、また参加したいだろうし、あっという間にチケットソールドアウトのイベントになるような気がする。

何はともあれ、いろいろな人に感謝したい夜になった。

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◎2009年11月10日(火)〜16日(月) 10:00〜21:00(最終日・祝日は20:00まで)
=BIGBOX 古書感謝市=■会場 BIGBOX高田馬場 1Fコンコース 西武新宿線、JR、東京メトロ 高田馬場駅
■参加店 安藤書店、@ワンダー、古書かんたんむ、古書現世、古書畸人堂、立石書店、谷書房、平野書店

◎11/22(日) 19:00〜 オヨちゃんとモクローくんの古本ジェットストリーム vol.5 東京と地方、どっちがイイ!? チャージ:800円 出演:山崎有邦オヨヨ書林南陀楼綾繁(ライター・編集者)※当日は予約優先となります。 cocktailbooks@live.jp または 03-3310-8130まで。

◎2009年11月23日(月・祝日):雨天予備日28日(土) 
第4回 鬼子母神通り みちくさ市 会場:鬼子母神通り周辺  http://kmstreet.exblog.jp/

◎2009年11月18日(水)〜29(日)13時〜20時(毎週水曜日は18時まで) 林哲夫 読む人スケッチ展 *18(水)、25(水)は18時までの営業となります。期間中の定休日は、11/24(火)です。

【会場】調剤室ギャラリー(深川いっぷく内)

◎2009年11月4日(水)〜29(日) 13時〜20時 林哲夫 装幀の仕事」ブックフェア 1911-2009 ※期間中の定休日:11/9(月)・10(火)・16(月)・17(火)・24(火)

【会場】リコシェの本棚(深川いっぷく内)

◎11/21(土)22(日)23(月・祝)13時〜20時 「いっぷく・いっぱこ古本市」

【会場】深川いっぷく内 参加希望・問合せはリコシェまでメールください。 rico.event@gmail.com

深川いっぷく 東京都江東区白河3-2-15 ※深川資料館通り商店街沿い。都営大江戸線東京メトロ半蔵門線清澄白河」駅A3出口より徒歩7分
http://www.fukagawa-ippuku.jp/

企画:リコシェ 〒134-0085 東京都江戸川区南葛西7-2-1-306 E-mail:rico.event@gmail.com http:www.ricochet-books.net

星燈社のざらざら紙のレターセット好評発売中 http://seitousha.jp/

モーニングアカデミア「感じる漢字」 友人の書家・小原美香さんが一般向けの書道講座を始めました。月に1回。池袋で朝7時15分から8時まで。仕事前にどうですか。次回は12月15日(火) http://www.m-academia.com/