三鷹でガムラン

foxsya2007-07-15

友人夫婦が演奏に加わっているジャワ・ガムランのコンサートhttp://sound.jp/kartika/ を聴きに三鷹に行く。井の頭線で吉祥寺に向かうが、思いついて浜田山で途中下車。

<パラディ>http://homepage2.nifty.com/bookspace-paradis/index.html と<ブックオフ>に寄ろうと思うが、<パラディ>は閉まっていた。<ブックオフ>で、佐藤勝『音楽のない映画館』(立風書房)を買う。和田誠との対談が中心の本。献呈署名入りだった。

吉祥寺で、<BASARA BOOKShttp://basarabook.blog.shinobi.jp/ に寄ろうと思うが、こちらも閉まっていた。開店時間の1時は過ぎているのだが。<百年>http://www.100hyakunen.com/ に寄った後に、もう一度、来よう。

<百年>で、池谷伊佐夫『三都古書店グラフィティ』(東京書籍)と「ノーサイド」のバックナンバーを2冊買う。スタンプカードを忘れたので、レシートに押印してもらう。

BASARA BOOKS>は、やはり閉まっていた。<ブックオフ>に寄るが、ここで買えるものは何もなかった。それにしても、ポイントカードの廃止について、説明する店員たちが大変そう。9月末まで、同じ言葉を何回繰り返さなきゃならないのだろう。

三鷹駅から、会場の<三鷹市芸術文化センター>http://mitaka.jpn.org/geibun/ まで歩く。<古書 上々堂http://shanshando.exblog.jp/ より、もうちょっと先のようだ。<古書 上々堂>の岡崎武志さんの棚から、和田誠『わたくし大画報』(講談社)を買う。和田誠の著書をのんびりと蒐集しているが、これは持っていなかった。

三鷹市芸術文化センター>は新しい立派な建物。センター内の案内をみると黒澤明全作品時上映などの催しも行われているようだ。

ジャワ・ガムランの演奏を聴くのは3回目(<青山こどもの城>のガムラン教室に行ったこともある)だが、今回の演奏が圧倒的に素晴らしかった。ときどき眼をつむり、音だけに集中する。

施設の音響もよく、大編成のガムランに聞き惚れた。生の音楽を聴く機会が減っているが、これからは努めて足を運ぶようにしよう。

会場で、「一箱古本市」の助っ人でもあるMさんhttp://homepage3.nifty.com/oto-kitchen/に、偶然、お会いする。旦那さんも一緒。素敵な女性には、やはり素敵な男性が。

帰りに浜田山に寄り、<南国食堂ぶら>で夕食をとり、<パラディ>に行くと、開いていた。午後3時開店とのこと。

店主のIさんは、古本屋の前に、八百屋をやっていたそうだ。その頃のことが「古書月報」に書かれているのを「古本酒場コクテイル 店長日記」http://blog.livedoor.jp/suguru34/で知っていたので、頼んで読ませてもらう。

他に南陀楼さんhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ の連載なども読む。「古書月報」は、過去にいくつかの記事をコピーで読んだことがあったが、実物を手に取るのは初めて。林哲夫さんの装丁は、こういう色だったのか(それとも毎号変わるのか)。

過去は知らないが、現在は組合員以外が読んで、問題になるものがあるようにも思えない。組合員以外も購読できるようにならないものだろうか。

「月刊ポエム 1977年1月号 つげ義春特集」、川本三郎『時代劇ここにあり』(平凡社)を買う。

帰宅後、ジプロックを使って漬けた梅干をチェック(写真)。梅酢が少しあがってきているようだ。もう少しあがってきたら、冷蔵庫に移そう。予定では、8月中旬ごろ、陰干しをするつもり。うまくできればいいが。

奥野修司『心にナイフをしのばせて』(文藝春秋を読了。猟奇的な殺人により息子(兄)を奪われたことによるその後の家族の「地獄」を中心に描かれたノンフィクション。ノンフィクションとして、特に優れた作品だとは思わないが、ラストに明かされる(帯にも書いてある)、加害者が社会復帰し、弁護士として活躍している事実にはやはり驚かされる。日本の少年法のシステムにおける更正がうまくいったケースなのだろうが、この弁護士の作品上での物言いを読むと、とても更正しているとは思えない。遺された家族には民事の賠償も行われず、加害者は地域の名士として裕福に暮らしている。「法律」という理屈は理解できるが、やはり、やりきれない感情は残る。

心にナイフをしのばせて

心にナイフをしのばせて