生魚の匂いの中、本を選ぶ

foxsya2007-07-19

夏休み取得3日目。午前中、建築家Sさんと工務店が、仮住まいまで来て打合せ。今週末までに基礎の配筋を終え、月曜日にSさんが配筋をチェックして、問題がなければ、コンクリートを流し込む(打設)とのこと(写真は配筋前の基礎)。

仮住まいの剥き出しの配電盤にお二人が目を留める。陶器の碍子が今どき珍しいとのこと。指摘されるまで、気付かなかったが、確かに風情がある。

午後から、前回の初めての開催では行けなかった、早稲田の「戸塚市場古本市」へ向かう。

地下鉄の早稲田駅で降りて、<戸塚市場>http://shinjukuku-kushouren.net/067/ へ向かう。<立石書店>を過ぎた辺りで、南陀楼さんhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ と会う。渋谷のNHKで「週刊BSブックレビュー」収録の後、「戸塚市場古本市」へ寄った帰りだという。<戸塚市場>のことを聞くと、「いい味出してるよ」とのこと。

茶店に誘ってもらったので、近くの<シャノアール>に行く。「週刊BSブックレビュー」の収録の話、8月上旬に発売される『阿佐ヶ谷会 文学アルバム』http://genkishobo.exblog.jp/ の話などを聞く。

『阿佐ヶ谷会 文学アルバム』のカバーの見本、刷り出しなどを見せてもらうが、綺麗で素敵な本。発売が楽しみだ。

「ブックレビュー」では、番組の後半に登場するゲストの平山夢明さんに「トートバックは売れましたか?」と聞かれたとか。「情熱大陸」視聴率高し。

南陀楼さんと別れ、<戸塚市場>に向かう。<五十嵐書店>のすぐ裏の<戸塚市場>は、確かにいい味出していた。昔は、こういう市場がわが家の近所にもいくつかあった。

魚屋や乾物屋の脇で本を売っていた。生魚の匂いの中、本を選ぶ。このイベントへの応援の意味を込めて、少しハードルを低くして以下の本を買う。

大江志乃夫『凪の時』(筑摩書房)、井上ひさし編『欲シガリマセン欲しがります』(新潮社)、村上春樹象の消滅  短篇選集1980-1991 The Elephant Vanishes Stories』(新潮社)、深沢七郎『言わなければよかったのに日記』(中公文庫)、中野不二夫『からくりの話』(文春文庫)、綱淵謙錠『聞いて極楽−史談百話−』(文春文庫)。

古書現世http://d.hatena.ne.jp/sedoro/ に行き、向井さんに、<戸塚市場>の感想などを話す。先日、<古書現世>で中田整一『盗聴 二・二六事件』(文藝春秋)を買ったときに、この作品の基になったNHK特集の話になった。その「戒厳指令…交信ヲ傍受セヨ 〜二・二六事件秘録〜」をDVDに録画したものを差し上げる。やはりNHK特集の「二・二六事件 消された真実 陸軍軍法会議秘録」と「スポーツドキュメント 江夏の21球」をおまけにつける。

森やすじ『アニメーターの自伝 もぐらの唄』(アニメージュ文庫)、竹中労完本 美空ひばり』(ちくま文庫)、吉川潮『浮かれ三亀松』(新潮文庫)を買う。徳間書店アニメージュ文庫は、アニメのムックみたいなものばかりだが、こういういい本も何冊か出している(ほとんどジブリ周辺絡みだが)。

DVDのお返しというわけではないだろうが、随分前の号の「モクロー君通信」をいただく。これは嬉しい。8月のわめぞイベント「ウイークエンド・ワセダ」のチラシをもらって、お店を後にする。


「週末は、早稲田に行こう!」
WEEKEND WASEDA Vol.1 〜お店で古本市〜
▼日時
2007年8月3日(金)〜5日(日)雨天決行
3日(金) 19:00〜23:00
4日(土) 11:00〜19:00
5日(日) 11:00〜17:00
▼会場(2ヶ所で開催!)
◎第一会場 立石書店
東京都新宿区西早稲田2−1−2 ハイツ森川1階
TEL&FAX 03−6276−4011
http://d.hatena.ne.jp/tate-ishi/
■参加店舗
〈ゲスト〉
古本けものみち南陀楼綾繁http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/
〈早稲田〉
いこい書房/二朗書房/谷書房/ブックスアルト/さとし書房
〈わめぞ〉
旅猫雑貨店/リコシェ

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◎第二会場 古書現世 
東京都新宿区西早稲田2−16−17
TEL&FAX 03−3208−3144
http://d.hatena.ne.jp/sedoro/
■参加店舗
〈ゲスト〉
bookcafe 火星の庭(仙台)http://www.kaseinoniwa.com/
〈早稲田〉
平野書店/三楽書房/渥美書房
〈わめぞ〉ほか
古書往来座/m.r.factory(武藤良子)/退屈男/ハルミン古書センター
主催 古書現世立石書店  協賛 わめぞ http://d.hatena.ne.jp/wamezo/


早稲田から水道橋の<アンチヘブリンガン>に向かう。建築家のSさんと待ち合わせ。以前、このお店で飲んだときに、着工したら、お祝いをやりましょうと言われていたのだ。

その後、会社が近くにある後輩の断熱メーカーのMさんも参加。Sさんと、わが家の屋根断熱について検討。専門的すぎて、とてもついていけない内容。皆が真剣にわが家のことを考えてくれてありがたい。

海堂尊ナイチンゲールの沈黙』(宝島社)を読了。前作『チーム・バチスタの栄光』もキャラは立っていたものの、ミステリーとしては弱いと感じたが、ますます弱くなった。SFというか、ファンタジーの味付けも失敗している。前作で、キャラに馴染んでいたから読み通せた。普通だったら、次はもう読まないのだが、既に出ている『ジェネラル・ルージュの凱旋』が『バチスタ』以上に評判がいい。どうしようか…

ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙