那須で説教

97歳の祖母の顔を見に、昨日から那須へ。いつもは、車か新幹線なのだが、初めて高速バスを利用してみる。那須の家のそばの広谷地に高速バスの停留所があり、便利。時間はかかるが費用も安い。

そして、車と違って、読書しながら行けるのがいい。新宿駅新南口のバスターミナルから出発。角田光代『この本が、世界に存在することに』(メディア・ファクトリー)を読みながら。

渋滞もあり、一時間半ほど遅れて到着。読書は随分、はかどり、読了。旅(?)の途上で読むのにぴったりの小説。何篇かは「ダ・ヴィンチ」主催の著者朗読会のために書かれたものだという。角田光代さんの声は、どんな声だろう。顔から、勝手に予想すると、どちらかというと、幼い可愛らしい声のような気がする。

祖母は、ここ何日か、食物が喉を通らず、点滴だけで栄養を摂っていたようだ。何とか、説得して、無理にでも食べさせる。叔母曰く、私が来て、少し元気が出てきたとのこと。

しかし、翌日は、元気が出すぎて、私が独身でいることに対して、ずっとお説教。「お前は理想が高い」「女性には100%を求めちゃいけない。50%から70%ぐらいでいいんだ」「そんなに好きじゃなくても、愛なんていうのは、結婚してからゆっくり育てていけばいいんだ」などなど…。97歳のお婆さんの台詞に思えないが、世のお年寄りって、普通、こんなことを言うのだろうか。