「秋日和」
昼休みに昼食をとりに猿楽町の<アンチヘブリンガン>まで。
いろいろお世話になっているご主人のOさんが先週の土曜日が誕生日だと聞いたので、プレゼントを持っていったのだ。
プレゼントは、<古書 ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/ で買った里見紝の『秋日和』の単行本。この<アンチヘブリンガン>というお店の名前は、小津ファンのご主人が映画の「秋日和」に出てくる架空の薬の名前からとったもの(アンチのつかない「ヘブリンガン」という薬は実在する)。
ランチのカレーを食べながら、プレゼントを渡すと、とても喜んでくれ、「里見紝は小津映画の後期のプロデューサー、山内静夫の父親なんだよ」と豆知識を教えてくれる。確かにそんな話をどこかで読んだような気もする(「東京人」の小津特集だったか)。
夜はカレーを出していないので、ランチでしか食べられないのだが、なかなかの美味。西荻の<J.T Spice>みたいに少なめの量にして、お酒の締めのメニューとして出してもいいのにと、勝手に希望してみる。
近くの<旭屋書店 水道橋店>に寄り、瀬戸山玄『野菜の時代−東京オーガニック伝』(日本放送出版協会)を購入してから職場に戻る。
和田静香『わがままな病人VSつかえない医者』(文春プラス文庫)を読了。誰でも、病院にかかわるおかしいエピソードの一つや二つあると思う(嫌なエピソードも)。和田さんは、調子が悪いと、具体的な重大な病名が頭に浮かび、疑心暗鬼になり(ひぽこんどりあ)、病院に駆け込んだ回数が半端じゃない(「日本一の病院マニア」!)ので、おかしいエピソードも数えきれないほど、たくさん(ひどい医者に対する憤慨もあるが)。私も中学生の頃、乳首が痛くなり(第二次性徴ってやつです)、乳がんじゃないかと本気で心配した過去がある。面白く読み進みながらも、いつも調子が悪い和田さんが健康になる日を心から願わずにいられない。
- 作者: 和田靜香
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/02
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