【屠畜狂い】トークショー

foxsya2007-01-29

昨日は、午前中、家を設計してくれている建築家が設計した竣工直前の家を母親と見に行く。家まで車で迎えに来てくれ、目黒の都立大前まで。

家は建築家の心配りと素材(特に「木」)に対するこだわりが感じられる素晴らしい家だった。私の家はここまで、グレードは高くないのだが、とことん話し合っていいものにしたい。

帰りは家まで車で送ってくれるというが、「来るときにブックオフが見えたので、そこまでで」とお願いする。設計してもらっている家は、蔵書を納める収納が最重要ポイントとして伝えてある。本の話もいろいろしているので、今更あきれられてはいないと思うが、同行の母は…もちろん、あきれ顔である。

ブックオフ 環七通り柿の木坂店>にて、単行本全品500円セールで、赤田祐一『証言構成『ポパイ』の時代―ある雑誌の奇妙な航海』(太田出版)、『小津安二郎―永遠の映画』(文藝別冊 KAWADE夢ムック)、105円で池内紀『温泉旅日記』(徳間文庫)を買う。他に<ふぉっくす舎>用に何冊か。

近くの<まっち棒>http://ramen.gnavi.co.jp/shop/jp/g612400n.htm で食事。少し油が強すぎる。家の近くまで行くバスの停留所を見つけたので、バスに乗り帰宅。

家のそばのカフェ<CHUBBY>http://www.chubby.bz/ で売る本にスリップを挟む作業をする。mixiの<CHUBBY>コミュニティには100人以上の人がいるので、先週から品出しする本の告知をトピックを作成することによって行なっている。どのくらい売り上げアップに効果があるかはわからないが、しばらく続けてみようと思う。これから品出しする6冊についてmixiに入力して、<CHUBBY>に向かう。

<CHUBBY>で補充を行い、コーヒーを飲む。昨日、店内で、ある有名ヴォーカル・グループの写真集の撮影があったそうだが、メンバーの一人がずっと<ふぉっくす舎>の棚を眺めていて、一冊買ってくださったそうだ。

新宿経由で山手線に乗り、西日暮里で降りて、<古書 ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/ へ向かう。『世界屠畜紀行』刊行記念の【屠畜狂い】内澤旬子 × クドウヒロミ(『モツ煮狂い』著者)トークショーを聞きに来たのだ。

貴重な写真(ゴミ捨て場の上空を大きな鳥がたくさん飛んでいる写真は、まるで「ガメラ3」の「ギャオス」)を見ながらのトークは興味深く、2時間半があっという間に過ぎた。

屠畜場では、差別の問題もあり、人の撮影は認められなかったという。機械などは写真、人はスケッチを基にしたイラストは時間もかかっただろうし、労力も半端ではなかったに違いない。それらのイラストが、生きている動物を、我々が食べられる状態にしてくれるまでの作業をわかりやすく伝えてくれている。

クドウさんは「モツは下高井戸の<スタミナキング>に頼んでいる」とのことだったが、実は私もこのお店をよく利用していて、バーベキューをするときは、必ずここで肉を買っている。クドウさんの「モツ煮狂い 第2集」も編集が進んでいるとのことで、楽しみ。

犬食の話も出たが、「ドカベン」に通天閣高校の坂田三吉が、明らかに犬食のための犬を売るアルバイトをしていた場面があったことを思い出した。トーク終了後に、「ドカベン」世代であろう<ほうろう>の宮地さんと山崎さんに話すと、「そういえばあったねえ」。

<古書 ほうろう>の店内では、「屠畜文庫」と題して、内澤さんが参考にした資料やスケッチブックなどの展示が行なわれているが、<往来堂書店>http://www.ohraido.com/index_n.cgi でも、参考にした資料のいくつかが販売されているとのことなので、帰りに寄る。

「屠畜」コーナーから、鎌田慧『ドキュメント 屠場』(岩波新書)、角岡信彦『ホルモン奉行』(解放出版)を買う。他に、平松洋子『買えない味』(筑摩書房)、玉袋筋太郎『男子のための人生のルール』(理論社)、「暮らしの手帖 26号」を買う。

今日は、午前11時半から午後10時半まで会議。何度か意識を失う(まあ、寝ちゃったということですね)。色川武大さんの麻雀中のような状態だったが、意識の持ちようの問題なのか、気合が入っていないのか…反省。

キネマ旬報増刊(1964-2)小津安二郎−人と芸術−」がyahooオークションで落札できた。古書店の相場で、4,000円以上するものが1,000円で買えた。

帰りに、笹塚の<炭火焼だいにんぐ わたみん家http://www.watami.co.jp/wataminchi/index.html に寄り、遅い夕食。ホッケの炙り焼き、ご飯、味噌汁、大根サラダ。ワタミ株主優待券を持っていたので、内容の割りに安くて美味しい夕食となった。ものすごくうるさい学生のグループがいたのが減点。あそこまでうるさいのは店員が注意しないと。

川本三郎『今日はお墓参り』(平凡社)を読了。寺田ヒロオ清水宏野呂邦暢、横山操、三遊亭歌笑…漫画家、映画人、小説家、画家、落語家…18人の表現者たちの墓を訪ね歩いた、いわゆる掃苔帖。三分の一ぐらいの人が、自分にとって、馴染みのない人だったが、川本さんの彼らへの柔らかな思慕の思いが伝わり、彼らの作品に触れてみたいという思いが浮かんできた。職場のそばの吉祥寺に眠っている人もいた。榎本武揚の墓も訪ねたいと思っていたので、近々、訪ねてみよう。いい本だと思うが、文庫化されないのだろうか(1999年発行)。

今日はお墓参り

今日はお墓参り