<稲垣書店>へ行く

昨日、仕事が一山越えた。まだ、いくつか高い山が残っていて、しかも今回の登山もうまくいったとは、とても言えないのだが。

ということで、今日は早く帰れた。

まず、職場のそばの書店に行き、発売されたばかりのひぐちアサおおきく振りかぶって 7巻』(アフタヌーンKC)を探すが、売り切れとのこと。

もう一軒行ってみるも売り切れ。人気がある。面白いもんなあ(と同時に人気漫画の大手書店に偏った配本があるのかも)。アニメ化されるそうで、滅多にアニメを見ることはないが、これは楽しみ。4月かららしいが、まずは1回目は見よう。http://www.oofuri.com/

白山から千駄木まで歩き、「古書 ほうろう」http://www.yanesen.net/horo/ へ。

小津安二郎映画読本 [東京]そして[家族]』(フィルムアート社)、川本三郎『小説、時にはそのほかの本も』(晶文社)、「酒とつまみ 第9号」「モツ煮狂い 第一集」を買う。

「モツ煮狂い」を買うのは何回目だろう。ちょっと友人に見せたりすると、皆、欲しがるのだ。

そのまま歩いて西日暮里方面へ。交番で三河島駅の方向を聞き、歩き続ける。ハングルの看板や焼肉屋が目立つようになった頃に、三河島らしき駅が見えてきた。

三河島駅近くのの交番で、<稲垣書店http://www.yanesen.net/shop/shop/116/ の場所を聞くと、警官が二人がかりで調べてくれる。「あそこでもない、ここでもない」と、時間がかかった割には、交番のすぐ近く、ななめ前にお店はあった。

稲垣書店>は、『古本屋シネブック漫歩』(ワイズ出版)、『古本屋おやじ』(ちくま文庫)の著者の中山信如氏の映画専門の古書店。 2冊とも大好きな本で、<稲垣書店>には、ずっと来たかったのだ。

さすがに店内は魅力的な品揃えで、本の背を見ているだけで飽きない。正面には『古本屋シネブック漫歩』を執筆する際の資料本が棚一つ分ぐらい並べられている(非売品)。本には、たくさんの付箋が挟まれている。ここの小津本の並びを見ているだけで、幸せな気分になれる。

白井佳夫『日本映画のほんとうの面白さをご存知ですか?」(ケイブンシャ文庫)、久保田二郎『手のうちはいつもフルハウス』(角川文庫)といった安目なものしかを買えなかったが、是非、また来たいお店だ。

全く知らない町なので、ぶらぶらと歩く。日暮里方面の道路標示があったので、それに従ってひたすら歩く。

日暮里駅前の<不二家>は当然休みだった。今日は、随分、歩いた。山手線〜京王線で帰宅する。

笹塚駅で降り、まず<BOOKS BAKU>へ寄り、「東京人 1996年9月号」を買う。表紙に刷られた、特集の「東京ミステリを追え!」のなかの「傑作ミステリ25選-東京篇」が目に止まって。

<一新堂書店>http://www.sasahata.com/f024/index.html で、川本三郎『スタンド・アローン』(筑摩書房)、花田清輝『新編 映画的思考』(未来社)、中原弓彦『日本の喜劇人』(晶文社)を買う。

帰宅後、「アド街ック天国」http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/ を見て、行ったことがない合羽橋に猛烈に行きたくなる。

今日は、蒲田の温泉施設に友人のベリーダンスを見に行くつもりだったが、歩き疲れて行けなかった。
入浴しながら、『古本屋シネブック漫歩』の小津安二郎のところを読み返す。

内澤旬子『世界屠畜紀行』(解放出版社を読了。素晴らしいイラストルポ。国外の屠畜(内澤さんは「屠殺」という表現を使わない)の状況も興味深いが、やはり、それと対比しての国内の状況をいろいろ考えてしまう。学生時代、差別の問題も考えるゼミにいて、屠畜の周囲の状況を話し合ったことも思い出す。肉を食べながら、屠畜に関わる人を「彼らは人間じゃない」と言う人はなぜ生まれてしまうのか。差別の問題もあり、写真撮影が許されない屠畜の現場が、内澤さんの詳細なイラストが伝えてくれる。この本の執筆にかけられた内澤さんの労力はいかほどのものか、その行動力とパワーに脱帽する。肉を食べる全ての人に読んでもらいたい。周囲の人に薦めたい。

世界屠畜紀行

世界屠畜紀行