また脱線!!

昨日は、残業して終電。ホームで電車を待っていると、駅員さんが歩いてくる。「終電なので必ず乗るように」などと言われるかと思ったら、「京王線に乗り換えませんよね」の付帯疑問な思いもよらぬ一言。

京王線ですけど…」と言うと、「脱線して動いてませんよ」とのこと。とほほ…な気分で、とりあえず神保町まで行く。

神保町で、なかなか情報がつかめない(アナウンスがよく聞き取れない)。ホームで待っている人の話が漏れてくるのを聞くと、「踏切で車と電車が衝突し、電車が脱線したらしい」とのこと。

何か月か前にもそんなことがあった。呪われた京王線だ。

しばらく待ってやってきた電車に乗り、笹塚まで行く。ホームの向かい側に扉を開けた各駅停車の高幡不動行きが停まっている。乗れるのかと思ったが「電車は動きません。ここからはタクシーをご利用ください」とのこと。

前回のときと同じでレシートを後日、提示すれば、タクシー代を払うという。といっても、今の電車だって、500人は乗っていただろう(前の電車で降りて、タクシーを持っている人もいるだろう)。ちょっとやそっとじゃタクシーは拾えない。

案の定、タクシー乗り場は端が見えない長蛇の列。こちらは、どうせ一駅だ。歩いていく。甲州街道にはパトカーが何台か停まり、警察官が交通整理をして、歩道から溢れんとしている歩行者を保護している。

どのくらい先の駅に帰る人まで歩いているのか。ものすごい数の人が、西へ向かい甲州街道の歩道を歩いている。震災時に交通が麻痺したときは、こんな感じになるのだろうか。不謹慎かもしれないが、ちょっとした擬似イベント気分。

今日は、終電に間に合わなかったので、職場のそばのカプセルホテルに泊まる予定。少し寝て、明朝、早くから頑張らねば。といっても、寝てしまうと、なかなか起きられないので、寝る前にぎりぎり体力がもつまでやっておかないと。

高野秀行『怪しいシンドバッド』(集英社文庫を読了。相変わらず世界中で無茶な冒険ばかりする著者。楽しく読みながら、あきれるやら感心するやら。それにしても、本人の努力はもちろんあるのだろうが、多くの国の言葉を駆使する著者の言語の才にも驚く。カバーの黒田硫黄のイラストも著者の世界にはまって素敵だ。

怪しいシンドバッド (集英社文庫)

怪しいシンドバッド (集英社文庫)