『僕らのラジオSFコーナー』

foxsya2006-11-23

一昨日はプロ野球のドラフト会議で、落ち着かない一日だった。

ドラフト会議に関連して<古書 ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/ の宮地さんが、ブログhttp://d.hatena.ne.jp/koshohoro/ で、現中日スカウトの仁村徹氏への熱い思いを書いている。仁村氏は、何度か神宮球場などでお見かけしたことはあったのだが、この日、ひょんなことから初めてお話しをさせていただく。

ダンディで気さくな方だった。そして、改めて元プロ野球選手の体のがっちりとした体格に吃驚。こんなに背が高く、大きな方だったのか。

2軍監督として井端選手ら数々の選手を育てた仁村氏。一時、崩していた体調も回復されたようだし、ポスト落合の有力候補ではないだろうか。

以前、読んだ「野球小僧」の「内角球をおっつけて右に持っていく」打撃についての仁村氏へのインタビューを再読したくなる。

以前、ここでも書いたわが老朽木造家屋の建替、通称「本の栖(すみか)」計画は少しずつ進行していて、昨夜、建築家の方から構造フレーム図が届く。大量の本棚を木造で支える(今、鉄骨は高騰している)ためには、どうしても柱や梁が多くなるのはやむをえない。

それにしても、金策には全く手をつけていないのは、自分でもどんなものかと思う。建築家の方とイメージを膨らませているが、実際の着工はもう少し先になりそう。

今日は、勤労感謝の日で、仕事は休み。一日中、爆睡する。昼と夜に起きて食事をするのみ。村上祥子『ごちそうひとり鍋―食材使いまわし!野菜たっぷり!毎日違う味』(扶桑社)を見て、鳥すき鍋、キムチ鍋を作る。簡単で時間がかからず美味。

南陀楼さんのブログhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ に書かれていた、80年代の頭にNHKのラジオで放送されていたSF小説の朗読番組に反応する。これは、門倉純一さんという方がパーソナリティを務めていた「ラジオSFコーナー」という番組で、大好きでよく聞いていた。

堀晃「太陽風交点」「梅田地下オデッセイ」「蜜の底」(堀晃が大好きだった)、森下一仁「若草の星」、神林長平「騎士の価値を問うな(戦闘妖精・雪風)」、梶尾真治「百光年ハネムーン」、亀和田武「朝日のようにさわやかに」(亀和田武の名前は、SF作家として知った)を聴いたのを憶えている。

また、その頃の若手作家(大原まり子火浦功)に朗読用のオリジナル作品を書かせる試みもあった。これらは『銀河の夢』のタイトルでコバルト文庫から発売された(これは持っている)。テープ等は一切手元に残っていないが、是非、もう一度聞きたい。

上記のような内容のメールを南陀楼さんに送ったところ、ブログでとりあげていただいた(それにしても、皆、SF少年だったんだなあ)。

NHKテレビで放映された「ヤング・ミュージックショー」についてまとめた塩山隆『僕らのヤング・ミュージックショー』(情報センター出版局)という本があるが、誰か『僕らのラジオSFコーナー』とでもいった本をまとめてくれないだろうか。自分でも少し調べてみよう。

大江健三郎『さようなら、私の本よ!』(講談社を読了。面白い。著者の本で、こんなに面白いと思ったのは、『新しい人よ眼ざめよ』以来ではないだろうか。江藤淳石原慎太郎といった人たちへの作中でのちょっとした意趣返しといった部分が気にはなった(大江らしいが)。デビュー作の「奇妙な仕事」に回帰するつくりは、明らかに、自分の「最後の小説」に向けての意識を感じさせる。傑作だと思う。

さようなら、私の本よ!

さようなら、私の本よ!