神保町の思い出−東京泰文社
昨日、職場の生協で、毎日新聞の神保町のムックを買う。随分小さいサイズになった。携帯には便利そうだが、見逃すところだった。そろそろ発売かと思って、ここ何日か毎日新聞のサイトをチェックしていたが、まったく何も出ていない(11月17日現在)…。やはり、きちんと発売前に告知して欲しい。
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: ムック
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今更ながら、神保町の古書店の多彩さには驚かされる。しかし、勤め人になってからは、足が遠のいている。仕事が終わる頃には、開いている店はない(これは仕事の終わる時間が遅いので仕方がない)。そして、日曜定休の店が多いのは、古本好きのサラリーマンにはつらい。そんなわけで、このムックで鹿島茂氏が書いていることに、小さくうなずく(お店側の事情もあるとは思うが)。
一番、通ってたのは、中学生・高校生の頃か。<東京泰文社>によく行った。「SFマガジン」の70年代〜80年代のバックナンバーをかなり揃えた(60年代も少し)。こういう細かいことだけよく憶えているのだが、ここで一番最初に買った「SFマガジン」は、堀晃の「猫の空洞」が載っている号だった。ラリー・ニーヴンの『時間外世界』のペーパーバックを買ったのもこの店だ(原題は、”A World out of Time”だったか)。
ムックには、行きたい店がいっぱい載っている。蛇の生殺し状態。職場から神保町までは駅3つという近さなのに。
南陀楼さんhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ 企画の書物ブログの座談会のメンバーは、退屈男さんhttp://taikutujin.exblog.jp/ 、書物蔵さんhttp://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/ 、本の街さんhttp://d.hatena.ne.jp/ryoryo23/ 。内澤旬子さんhttp://d.hatena.ne.jp/halohalo7676/ の擬獣化イラスト付。
川本三郎『東京の空の下、今日も町歩き』(ちくま文庫)を読了。東京散歩は珍しくないが、東京に泊まるというところがミソだ(やってみたい)。川本さんの頭の中の引き出しというか検索システムはどうなっているのだろう。その土地にちなんだ小説、映画が次々と出てくる。『OUT』、『照柿』、どちらも読んでいるが、作品の舞台となるお弁当工場や製鉄工場がどこの街にあったかなんて全く憶えていない(『OUT』は、漠然と群馬の太田辺りの話かと思っていたが、東京だったっけ)。やはり、こまめにメモをとっているのだろうか。石田千さんによる解説がいい。これだけで一つの掌編エッセイのよう。得した気分だ。
- 作者: 川本三郎,鈴木知之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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