目からウロコが落ちる野球本

前の晩の酒が残っていて、気分がすぐれず。定時に仕事をあがり、バスに乗り、<不忍ブックストリートhttp://sbs.yanesen.org/ まで。すぐれない気分を本買いで紛らわす。

まずは、<古書ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/ で、小沼丹『小さな手袋/珈琲挽き』(みすず書房)1,680円を買う。<往来堂書店>に向けて、歩いていると、ブックカフェの<ブーサンゴ>http://www.bousingot.com/ の前を通りかかる。この辺りに<ブックカフェ>ができたのは、南陀楼さんhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ のブログで読んでいたのだが、すっかり忘れていた。

綺麗で、とてもすっきりとした造り。コーヒーもなかなか美味しそうで、今度、ゆっくり寄らせてもらおう。本棚を一通り眺めて、いい本が並んでいる中から、山下清『日本ぶらりぶらり』(ちくま文庫)400円、川本三郎今ひとたびの戦後日本映画』(岩波書店)1,100円を買う。

往来堂書店http://www.ohraido.com/index_n.cgi で、堂本正樹『回想 回転扉の三島由紀夫』(文春新書)710円、今野敏『隠蔽捜査』(新潮社)1,600円、東周斎雅楽原作・魚戸おさむ画『イリヤッド 1巻』(ビッグコミック)505円を買う。お目当ての本が見当たらなかったので店員の方に聞く。

往来堂のHPのお客様推薦コーナーに載っていた、東京の立体感が3D眼鏡で実感できるという、東京地図研究社『地べたで再発見!『東京』の凸凹地図』(技術行論社)1,680円に興味があったのだ。立ち読みすると、確かにこれは面白い本で、楽しめそう。店員の方が「HP見てくださってるんですね。ありがとうございます」と声をかけてくれる。

オヨヨ書林http://www.oyoyoshorin.com/ にも寄りたかったが、疲労で、これ以上歩きたくなくなったので、根津駅から千代田線に乗り帰宅。

家に帰って、ベッドに横になり、ひたすら読書。

昨日、飲み会の前に巣鴨駅前の<成文堂書店>で買った小関順二『野球力 ストップウォッチで判る「伸びる人材」』(講談社+α新書)を読んだ。

面白い。まさに野球に関する目からウロコが落ちる本。野球好きには無条件でお薦めできる。

とりあげたい目ウロコポイントはたくさんあるのだが、まず、驚いたのは、プロはこんなにも全力疾走していないのかということ。具体的な数字は、本書で確認してほしいが、印象的なのは、著者と福岡第一高校の平松監督との会話。「一番走らないのは高校生でしょう」と平松監督。著者は「いえ、プロです」「社会人、大学生、高校生、プロの順で全力疾走します」と言い。「プロは頭にくるくらい走りません」と強調する。

イチロー2世・青木宣親の変身」「左腕投手はクイックがへた!」「実践力のない強肩捕手たち」「古田を訪ねて古きを知る」「二塁送球1.8秒台の強肩捕手」「大物外国人の全力疾走」など、著者がストップウォッチで計った数字により、新しい野球の見方が広がる。

著者は年間、200試合以上のアマチュア野球を観戦している。私はアマチュアは年間4試合ぐらい。次のシーズンはストップウォッチを持って球場に行きたくなる。