贅沢な書店

職場で購読しているのは日経新聞だし、仕事の絡みで読まなければと思いつつも、あまり熱心な読者ではない。

けれども、毎週土曜日朝刊に挟みこまれてくる「日経プラスワン」という軟派な別刷りは、本紙より熱心に読んでいたりする。

今週は「流行発見」のコーナーが「セレクト書店」のテーマでユニークな書店を取り上げている。『本屋さんになる!』『ブックカフェものがたり―本とコーヒーのある店づくり』(幻戯書房http://kawasusu.exblog.jp/の著者の一人でもある矢部智子さんのコメントも載っている。

掲載されている書店は以下の通り。

「ヴィヴォ・ヴァ・ブックストア」(神戸市中央区
ガケ書房」(京都市左京区http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/gake/gake.htm
「トリック・トラップ」(東京・武蔵野市
「ブック246」(東京・南青山)http://www.book246.com/

「ヴィヴォ・ヴァ・ブックストア」は、家具と暮らしの本、「トリック・トラップ」はミステリー、「ブック246」は、旅の本というように、それぞれのジャンルに特化した専門店。「ガケ書房」は、山本善行さんの棚もある古本好きにも人気があるお店だそうで、『彷書月刊』でこのお店に関する記事を読んだことがあるような気がする。紙面には、車が店から突き出ている外観の写真が載っている。京都に行く機会があったら、是非覗いてみたい。

ミステリー専門店の「トリック・トラップ」は、小林カツ代さんのお嬢さんが経営している店。この記事で、知ったのだが、東京創元社の元会長のあの戸川安宣http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%CD%C0%EE%B0%C2%C0%EBが「クラーク」として、お店に出ていることもあるという。戸川氏に、お薦めのミステリーを尋ねて、本が選べるなんて、なんて贅沢な店なことか。

そういえば、戸川氏が序文を書いている北村薫の『ニッポン硬貨の謎』(東京創元社)も読みたいのだが、未読のエラリー・クイーン『シャム双子の謎』(創元推理文庫)を読んでからと思っているうちに年を越してしまった。

「日経プラスワン」の記事はwebでも読めますので興味のある方は下記からどうぞ。

http://www.nikkei.co.jp/p1/fashion/