雪の日、赤瀬川原平の本で、懐かしい監督と出会う

朝、目覚めると、外は一面の雪景色だ。

雪用の靴を履いて、職場へ向かう。普通の革靴では駅に着く前に転んでしまう可能性大なのだ。案の定、雪で電車は遅れていたが、土曜日は通勤ラッシュがないので嬉しい。

谷根千http://www.yanesen.net/の82号が発行されているようなので、昼休みに<古書ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/に受け取りに行こうかと思っていたのだが、雪はやみそうにない。しかし、今日を逃すと、行ける日もなさそうなので、思い切って向かう。といっても、職場の前からバスに乗って10分ぐらいの道のりだ。

赤瀬川原平『ちょっと映画に行ってきます』(キネマ旬報社)900円を買い、『谷根千』最新号をいただく。これは4月に行われた<不忍ブックストリート一箱古本市http://sbs.yanesen.org/の<谷根千賞>の賞品。一年分が賞品なので残るは、あと一冊。毎号、面白く読んでいるので、引き続き定期購読するつもり。

『ちょっと映画に行ってきます』は1990年の刊行で、自分が一番映画を見ていた頃なので、とりあげられている映画はほとんど見たものばかり。「ウォー・ゲーム」を好意的に扱ってくれていて、この映画が好きなので嬉しい。この頃のジョン・バダムは、『ブルー・サンダー』『ショート・サーキット』『張り込み』といった作品を次々と撮り、エンターテインメントの職人といった感じで、はずれがない監督だった。今、どんな仕事をしているのだろう(『カプリコン1』『2010年』のピーター・ハイアムズなんかも気になる)。

雪の降りしきるなか、バス停で『谷根千』を読む。巻頭のコラムは<往来堂書店>http://www.ohraido.com/index_n.cgiの笈入店長。「店長日誌」http://d.hatena.ne.jp/oiri/からの転載だそうだが、転載をしたくなった編集部の気持がよくわかるいい文章だった。実は、この後、<往来堂書店>にも寄ろうと思ったのだが、昼休みが終わるまでに職場に帰れなくなりそうで、断念。家の近くにこういう本屋がある、この辺りの住人がうらやましい。さらに、南陀楼さんのブログhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/によれば、近くに新しいブックカフェもオープン予定とのこと。<不忍ブックストリート>効果だろうか。

職場に戻り、仕事を続け。10時頃職場を出る。雪はやんでいた。まだまだ仕事は残っていたが、さすがに土曜日になると体力が持たない。