妖しいオーラの三浦和義氏と康芳夫氏

先週の金曜日に、<小学館ノンフィクション賞>の受賞式に行ってきた。友人が受賞したので招かれたのだ。会場は日比谷の東京會舘だった。

選考委員は、猪瀬直樹氏、野田正彰氏、船戸与一氏が出席。井沢元彦氏、櫻井よし子氏は欠席のようだ。野田正彰氏の挨拶や選評によれば、とにかく面白い作品で、すんなり受賞は決まったようだ。ただ、主人公の内面への入り込み方がやや小説的すぎるといったことや、参考文献の出典を盛り込んでいないことなどの注文がついたようだ。こういった点は、出版までには改稿されるだろう。

昭和4年6月、現・東京都目黒区自由が丘。竹藪とトウモロコシ畑に囲まれたなだらかな丘陵地に、動物学者・平岩米吉は家族とともに移転した。犬はもちろん朝鮮狼、ジャッカル、狸、狐、猫科の朝鮮山猫、そのほかハイエナ、ジャコウネコ、熊など、あらゆる野生動物が自宅の庭を駆け回る…。世間から変わり者扱いされながらも、こうした環境のなか、学会にも集団にも所属せず、動物に対する冷静な観察眼と深い愛情を前提とした研究生活を続けた平岩米吉。大正から昭和初期、大戦中、戦後の混乱期、高度成長期時代、そして現代へ――。激しい変化を遂げた時代のなかで、オンリーワンの人生をつらぬいた男と、その家族の物語。

片野ゆか『昭和犬奇人 平岩米吉伝』(小学館)。年内に発売ですので、よろしくお願いいたします。

さて、パーティーは、著名人の方が多数出席していたが、私のすぐそばにいた二人がただならぬオーラを放っていた。<ロス疑惑>の三浦和義氏と、オリバー君やアリVS猪木戦の仕掛け人、国際暗黒プロデューサーの康芳夫氏。お二人で、ずっと話していた。三浦氏は、背が高く、端正な顔立ちで、若い頃は、相当もてただろうなあという感じ。女の子に『私も三浦っていうんですよ』なんて、言われたら、『私のおかげで、小さい頃にいじめられたりしてたんじゃないですか。ごめんね』などと、気さくに答えていた。康氏は著書の表紙のままに、妖しい人だった。

翌日、職場で、『昨日、出席したパーティー三浦和義がいたよ』と言うと、『りさ子夫人は?』と言われた。なるほど。サッカーの人もいじめられていて、それで、ブラジルに避難していたのだったりして。

2次会で、小学館の編集担当者に会うが、15年ぶりぐらいに会う知人だったのでびっくり。この後、共通の友人を呼び出し、飲んだ。

そういえば、やはり2次会で話した小学館の新入社員の方は、住んでいるのが千駄木で、研修は<往来堂書店>だったそうだ。

ブログの更新滞っていたので、以下、まとめて、購入した本。ただし、漏れが絶対にある。

まず、札幌の<ブックオフ>などで、河野典生『殺意という名の家畜』(角川文庫)、佐野洋『推理日記 PART7』(講談社)、遥洋子『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(ちくま文庫)、西村淳『南極料理人の悪ガキ読本』(亜璃西社)、高杉良『ザ エクセレント カンパニー』(毎日新聞社)を各105円で買う。

ブックオフ国領店、桜上水店>で、岸本葉子『がんから始める』(晶文社)、舞城王太郎阿修羅ガール』(新潮社)、高野秀行ビルマ・アヘン王国潜入記』(草思社)、かんべむさし『決戦・日本シリーズ』(ハヤカワ文庫)、萩原百合『9坪ハウス狂騒曲』(知恵の森文庫)、矢野誠一『落語歳時記』(文春文庫)を各105円で買う。

千駄木<古書 ほうろう>で、森卓也『映画そして落語』(ワイズ出版)1,500円、『酒とつまみ 7号』http://www.saketsuma.com/ 400円を買う。

西荻窪<古書 音羽館>で、森達也『世界が完全に思考停止する前に』(角川書店)500円、恩田陸『蒲公英草紙―常野物語』(集英社)700円、永沢光雄『声をなくして』(晶文社)1,000円、野村祐三『直伝・漁師の食べ方―うまい、安い、わが家でも! 』(ノン・ポシェット)100円、トレーシー・ローズ『トレイシー・ローズ 15歳の少女が、いかにして一夜のうちにポルノスターになったのか?』(WAVE出版)900円、石田千『踏切趣味』(筑摩書房)900円を買う。

以上が古本で、新刊は、千駄木往来堂書店>で、野沢一馬『大衆食堂』(ちくま文庫)819円、小林信彦『昭和の東京、平成の東京』(ちくま文庫)798円、保阪正康『あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書』(新潮新書)756円を買う。

啓文堂書店 吉祥寺店>で、竹山修司『幻の終戦工作 ピース・フィーラーズ 1945夏』(文春文庫)935円、吉村仁『素数ゼミの謎』(講談社)1,500円、中山千夏 和田誠『どんなかんじかなあ』(自由国民社)1,575円を買う。

読了した本は次回。