国道4号、新古書店めぐり2 上り篇

祖母の家のそばの温泉に10時のオープンに合わせて行く。33度ぐらいの源泉を、沸かせて44度にしているのだが、もう少しぬるい方が好み。あたたまって、汗がひくまで、小谷野敦帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて』(ちくま新書を読み、読了。

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて (ちくま新書 (546))

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて (ちくま新書 (546))

続編も面白く読んだ。相変わらず正直な人だ。売買春に関する考え方が、今までと少し変わった。谷崎潤一郎の三人の妻をめぐる話のところで、大坪砂男が出てきたのが、少し驚いた。

祖母の家に戻り、ソファに横になりながら、北村薫『詩歌の待ち伏せ〈上〉』(文藝春秋を読了。北村薫は、作家デビューしてからも、しばらく、埼玉の県立高校の国語教諭を続けていたが、こんな先生に習えた生徒が羨ましい(ラーメンズがそうだが)。新聞に掲載された子供の詩を『VOW』に投稿した人間の悪意についての考察が心に刺さる。北村薫の小説は、一見、心温まる世界を描いているように見えて、人の悪意をしっかりと見据えているものが多いが(『円紫さんと私』シリーズにもいくつもある)、こうした観察から生み出されている部分もあるのだろう。

詩歌の待ち伏せ〈上〉

詩歌の待ち伏せ〈上〉

正午過ぎに祖母宅を出て、家へ向かう。国道4号新古書店に寄りながら東京を目指す。最初に見つけたのは<ブックオフ矢板店>。車は、混んでいて、なかなか行きのようには快適に進まない。最後に寄ったのは<ブックオフ岩槻インター店>。全部で<ブックオフ>4店、<古本市場>2店、それ以外の新古書店2店に寄り、自宅に着いたのは午後9時30分。正直、少し疲れたが、同じ時間を運転した他のときよりも疲労度が軽いのは、たくさんの新古書店に寄ることができたからだろう。

帰りには、吉村昭『わたしの流儀』(新潮社)、J.C.オカザワ『J.C.オカザワの銀座を食べる 銀座名店二百選』(晶文社)、岸本葉子『幸せな朝寝坊』(文春文庫)、湯浅健二『サッカー監督という仕事』(新潮文庫)、吉川潮江戸前の男 春風亭柳朝一代記』(新潮文庫)、結城昌治『炎の終り』(講談社文庫)、『夜の終る時』(双葉文庫)、『丸谷才一と17人のちかごろジャーナリズム大批判』(青土社)を全て105円で買う。それ以外に、<ハートランド>等で売るための本を何十冊。 

<小松菜のスープカレー>を作る。これは、今夜、食べるのではなく、一日おいて、明日食べるためのもの。

風呂とベッドで、『わたしの流儀』を読む。

『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』(剄文社)、いわさきちひろ・松本猛『いわさきちひろの絵と心』(講談社文庫)が売れた。