お会式にて

ブログで、仕事の愚痴のようなことを書いたら、何人かの人に心配してもらった。そんなことを期待して書いたような意地汚さもあったか…。仕事のほうも好転するわけでもなく、荷が重いことを押し付けられたりして、もんもんとしていた。

そんななか、「月の湯古本市」をはじめとして古本関係のイベントがいくつも雪崩のようにやってきて、酒を浴びるように飲んだ。2日連続3時までというときもあったような。他人のブログで自分の行動を確認するような日々。

東京にいらしてた＜火星の庭＞http://kaseinoniwa.com/index.html の前野久美子さんと何回か飲んだのだが、その魅力を再認識。前野さんも大変なこともたくさんあるだろうに、岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/ の「女子の古本屋」にも出ていない、すごい話を聞き、その前向きな馬力に触れると、自分のちっぽけな嫌なこともどこかに行ってしまう。仙台のイベント「BOOK!BOOK!SENDAI 」http://bookbooksendai.com/　の開催も近い。行きたいが、この時期、ちょっと時間がとれそうもない。残念。

また、今夜も仕事の”もんもん”をかかえたまま職場をあとにする。お会式にあわせて鬼子母神境内でわめぞメンバーが飲んでいるので、顔を出す。池袋に着いてから、＜古書現世＞http://d.hatena.ne.jp/sedoro/ 向井さんに連絡して、足りないものはないか訊くと、「飲み物が高いので、何か買って、さりげなく持ち込んじゃってください」とのこと。目の前にあった＜ハナマサ＞に寄り、ビールやサワーを買う（サワー105円！）。

＜古書 往来座＞に顔を出すと、Oさんがいて、やはり鬼子母神に向かうというので一緒に行く。鬼子母神に入ると、すごい人。ちょうど、万灯（写真）が境内に入ってきたときで、交通規制がされていて、身動きがとれない。向井さんたちも全く見つからない。そんなときに武藤さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ から電話。「今、どこにいるの〜？」と親切な連絡。誘導してもらうも全くわからず、一度、外に出ようとすると、出口脇の焼きとり屋台の後ろのテーブルに見慣れた一団が。

さりげなく（？）買ってきた酒を渡す。わざわざ電話をくれたりして、武藤さんにしては優しいこともあるものだと思ったが、どうやら、酒が切れていたので、それが目当てだったようだ。

Uさんが、会社でもらったとかで、「ガンダム」の「ボール」のフィギュアを持ってきてくれて、＜立石書店＞http://tateishi16.exblog.jp/ の岡島さんと私がもらう。「GM」と「ボール」好きとしては嬉しい。「ボール」の砲塔部分がボールペンになっているという駄洒落た（？）フィギュアだった。

＜旅猫雑貨店＞http://tabineko.seesaa.net/ の金子さんが、雑司ヶ谷名物のすすきみみずくを売っている店に連れていってくれたので、母親への土産に1羽買う。

明日は朝イチで会議があるので10時半過ぎに先に帰る。楽しい夜だった。

黒岩比佐子『歴史のかげにグルメあり』（文春新書）を読了。歴史好き、グルメ好きでもあるので、最後まで楽しく一気読み。膨大な資料をここまですっきりと資料負けしないでまとめあげるのは流石。続編も期待できる内容なので（勝手に）楽しみに待つことにしよう。著者の『編集者 国木田独歩の時代』（角川選書）が、角川財団学芸賞を受賞。あれもいい本だった。いい本が評価されるのは嬉しい。そういえば、先日、友人の片野ゆかhttp://www.aisa.ne.jp/yuka/ の家に遊びに行ったときに、嵐山光三郎の『文人悪食』（新潮文庫）が面白いと言っていた片野の旦那さんの高野さんhttp://aisa.ne.jp/mbembe/ に『歴史のかげにグルメあり』の話をしようと思っていたが忘れてしまった。なにしろ、その日は、阪神が巨人との直接対決に敗れ、優勝が絶望的になり、頭が真っ白になっていた。遊びに行くのが遅れた私に、巨人ファンの高野さんは「阪神が負けてNEGIさん、行き倒れてるんじゃないかと思って心配したよ」と笑顔で言ったのだった。面白い本を見つける鋭敏なアンテナを持っている高野さんのことだから、既に読んでいるかもしれないが。

歴史のかげにグルメあり (文春新書)