病み上がり中

foxsya2008-04-20

病み上がり中。病み上がりというと回復した後だろうが、まだ回復していないので、病み上がり中。

姫路の出張から帰ってきて、先週の日曜日には、自分のやっている野球の開幕戦。朝霞市の大会。朝一の試合のため5時半起きで、朝霞市営中央球場へ。ここは、「おおきく振りかぶって」の舞台になっているところ。

この日はすごく寒かった。小雨まじりのなか、試合開始。自分は6番ショート。半袖アンダーシャツだったこともあり、ものすごく寒い。試合は1点負けていたが、最終回ノーアウト二三塁からトップバッターがライト前に弾き返し、劇的なサヨナラ勝ち。幸先のよいスタート。

試合終わって、ユニフォームから着替えるが、薄着しか持ってきておらず、寒さは続く。このままだと風邪ひくかなと呑気に考えながら、メンバー何人かで反省会を兼ねた昼食をとり、<ブックオフ>の朝霞台店を覗くも空振り。

武蔵野線に乗って立川を目指す。あっという間に立川。北朝霞と立川ってこんなに近いのか。少し驚く。岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/浅生ハルミンさんhttp://kikitodd.exblog.jp/トークショーまで時間があるので、バスで3つぐらい先の停留所の<ブックオフ>へ。ここも空振りかと思いつつ、店を出ようとすると、漫画文庫の105円コーナーで岩明均『風子のいる店』が並んでいるのを見つける。1.2.4巻。

バス停で、『風子のいる店』を読みながらバスを待つが、風が冷たい。少し寒気がする。いよいよまずい。

トークショーは楽しく(写真)、『女子の古本屋』にお二人のサインをいただく。お二人が、最近買った古本を紹介するコーナーがあり、岡崎さんが紹介した中に森安なおやが書いた別冊漫画があった。既に亡くなっている森安氏のことは、「まんが道」やトキワ荘を取り上げた「NHK特集」などで知るのみだが、回覧していただいたそれを見ると、想像通り、とても丁寧なタッチ。

「NHK特集」では、森安氏が当時の人気誌「ジャンプ」に漫画を持ち込むシーンがあるのだが、見るたびに(今でもCATVで市川準の映画と一緒に放送されたりしている)、これは本当に森安氏の「意志」だったのか疑問に思う。「ドラマ」を作るために、NHK側からの誘導があったように邪推してしまう。広報の部門にいたときに、あまりにもひどい「NHKスペシャル」の制作ぶりを目の当たりのしたことがあるので、そんなにひどい「妄想」にも思えないのだ。

帰宅して、熱い風呂に入って、布団に飛び込んで早く寝る。翌月曜日、眼がさめると、案の定、喉に激痛が走る。職場に行き、医師の在室時間に医務室に行く。体温は37度ちょっと。葛根湯をもらう。火曜日も微熱で働く。とてもたるく体が重い。

火曜の深夜に目が覚めると、強烈な寒気。体の震えが止まらない。熱があがる予感。何とか眠って、朝、起きると全く体が動かない。熱は39度。

近くの病院に8時半のオープンと同時に飛び込む。防衛医大出身で博士号を持ち、東チモールにも派遣されていた先生の診立ては「これは、ただの風邪じゃないね。血液検査をして、白血球の数値などを確認しましょう」とのこと。注射や血液検査は苦手なのだが、意識朦朧なので、痛みも何もなく、看護婦さんに思わず「こんなに楽な血液採取は初めてです」と口走ってしまう。

解熱剤や抗生物質をもらって帰宅。帰り際、先生に「今日は、仕事、行きますか?」と聞かれて吃驚。こんな状態でも、仕事に行く人がいるってことだろう。家まで5分歩くのもやっとなので、もちろん仕事は休む。薬を呑んでベッドに倒れこむ。

普通の解熱剤で熱が下がらない場合は、座薬を使うよう言われていたが、幸い、昼過ぎから熱が下がり始める。翌日も8時半に病院に。開口一番先生が「思ったより、数値が悪いですよ」とびびらせてくれる。「白血球が標準値9,000までのところ、10,500。ひどいのが炎症反応。基準値が0.30以下なのに、5.71。7以上だったら、即入院です」と。どうやら、原因は口中の腫れらしい。実は、治療中の歯で仮詰めのものがあったのだが、出張前に、その詰め物が取れたのだ。それを放置していたところ、そこから雑菌が入ったのではないかと。歯科医宛の症状などを書いた手紙を先生から預かり、その足で歯科へ。

腫れのほうは、今日は、もう落ち着いている。内科でもらっている抗生物質を呑んでいればいいだろうという。歯の状態は悪いので、落ち着いたら抜歯することになる。日程調整の結果、土曜日に行うことに。

そして、昨日、1時間あまりかけて抜歯。途中、血圧が上がり、強心剤を唇と歯茎の間に挟むなどということもあったが、何とか無事に終わる。目をつぶっていたので(歯科治療中、目を開けている人っているのか)、最後、糸状のものが唇にあたると思っていたら、傷口を縫ったということで、一週間後に抜糸をしなければならない。

熱を薬で下げているせいか、脳みそに薄い膜がかかったような、ぼうっとした状態。今日、火曜日以来、久しぶりにネットを開いて、いろいろいろなブログを覗いてみたが、頭にすっと入ってこない。けれども、本を開いて活字を追うと、クリアに入ってくる。よく、わからない自分の症状だ。明日から、仕事に復帰予定。GWまで忙しさのピークだ。無理もできないので、何とかだましだましやっていかなければならないだろう。

岡崎武志『女子の古本屋』(筑摩書房を読了。魅力的な女性店主たち。帯に「開業へのヒントがいっぱい!」とある。もちろん、そういう読み方もできる本だが、何といっても、登場する女性店主たちの開店までの歩みを読むのが楽しい(悲しい話もあるのだが)。見当はずれかもしれないが、上原隆の人物ノンフィクションを読むような味わいがあった。「ちくま」に掲載された「ベルリン・ブックス」さんの回だけは、「恥ずかしい」という理由で収録がかなわなかったようだが、その回はコピーして、本書に挟み込んでおくことにしよう。ハルミンさんのイラストや造本も含めて素敵な本に仕上がっている。

女子の古本屋

女子の古本屋

アマゾン、ハルミンさんイラストの素敵な書影が出てこないじゃないか!