「敗北宣言」?

foxsya2008-03-01

外市http://d.hatena.ne.jp/wamezo/ 初日。追加用の本をカートに詰め、職場へ。当然ながら、「何? 今日から出張」と皆に言われる。

月曜日の役員会の議題の資料を仕上げなければならず、「外市」に行くのは随分遅くなるか、最悪、行けないことも覚悟していた。

しかし、トップから電話があり、その議題は「月曜日にはかけない!」という鶴の一声で、今日中に仕上げる必要がなくなる。月曜日にかからないのは、仕事としては大いに支障があるのだが、とりあえず「外市」に行けてラッキーと考える私はサラリーマン失格だろうか。

バスで池袋まで行こうかと思うが、携帯でバスの位置を確認しながら、歩いていると、巣鴨まで来てしまった。JRで目白まで行くことにする(<古書 往来座http://ouraiza.exblog.jp/ へ行くのは、目白から行くほうが好き)。

往来座>に到着すると、ちょうど、岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/ がいらしていて、向井さんhttp://d.hatena.ne.jp/sedoro/ と話していた。岡崎さんには、「週刊文春」の表紙をカバーにしているパクリを、実物を見せながら、自己申告。今、読みかけの『ベストセラーだって面白い』を持ってくればよかった。サインしてもらえたのに…。

自分の棚を覗くと、結構減っているような気がする。昨日、私や魚雷さんhttp://gyorai.blogspot.com/ の出品予定本を見た武藤さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ が、ブログに「敗北宣言」(?)を書いていたが、もしかしたら、これはいけるか。

「外」の帳場にいた岡島さんhttp://tateishi16.exblog.jp/ に挨拶すると、「一時間後ぐらいに入ってもらうから、それまで本を見てていいよ」とのこと。

今回も、スタートと同時にたくさんのお客さんで溢れたらしいが、今は落ち着き気味。こんなときに、ゆっくり本が見られるとなったら…

伊丹十三記念館ガイドブック』(伊丹十三記念館)※1
吉行淳之介『やわらかい話−吉行淳之介対談集』(講談社文芸文庫
荻原魚雷編『吉行淳之介エッセイコレクション2 男と女』(ちくま文庫)※2
額田やえ子『アテレコあれこれ−テレビ映画翻訳の世界』(中公文庫)
森銑三『古人往来』(中公文庫)安藤鶴夫『寄席紳士録』(旺文社文庫
山田宏一『シネ・ブラボー2』(ケイブンシャ文庫)※2
石川忠司『極太!! 思想家列伝』(ちくま文庫
ミル『自由論』(光文社古典新訳文庫
内田樹『先生はえらい』(ちくまプリマー新書
田中一光自伝 われらデザインの時代』(白水Uブックス)
スチュアート・ダイベック『シカゴ育ち』(白水Uブック)
ノーサイド96年5月号 特集『美食家列伝』」(文藝春秋
竹中直人『朱に交わればしゅらしゅしゅしゅ』(角川書店)※3
三田完『俳風三麗花』(文藝春秋)※4
青山七恵『ひとり日和』(河出書房新社)※5
長谷川町子サザエさんうちあけ話』(姉妹社)※6
坪内祐三『考える人』(新潮社)
小林泰彦『イラスト・ルポの時代』(文藝春秋)※7
興津要『日本の名随筆 落語』(作品社)
蓮實重彦『映画はいかにして死ぬか―蓮實重彦ゼミナール 横断的映画史の試み』(フィルムアート社)
近代ナリ子『インテリア・オブ・ミー―女の子とモダンにまつわるあれこれ』(パルコ)
「HB 第3号」※8

以上を買った。いい本が揃っているとはいえ買いすぎか。言い訳は以下の通り。

※1 まだ行けてないので、気分だけでも味わう。
※2 この巻だけ持っていなかった。端本で安く出ていてラッキー。
※3 竹中直人監督の「119」公開時の企画本。須賀不二男との対談目当て(亡くなって10年ぐらいになるだろうか)。
※4 最近、俳句をやっているので。
※5 近所が舞台になっているので、前から読みたかった。
※6 持っているが、ボロボロなので買い替え。
※7 ものすごく安く出ていた(豆ちゃん、安すぎるよ)。どうして残っていたんだろう。
※8 東川端参丁目さんの新連載始まる。内藤誠特集も内容が濃そう。

帳場に入ると、自分の本は売れず、結構、武藤さんの本が目立つような気がする(意識しているからか)。後ろでレジを打ってくれている、今回初参加の<九蓬書店>さんの本もかなり売れている。武藤さんのイラスト入り特製ブックカバーやマッチを持ってくるお客さんがいる。いつもだったら、ブックカバーは絶対買っているが、今回は我慢(心の小さい奴です。はい)。

古本カップルY&NさんのNさんとは、前回の「外市」では、「相棒」の話だったが、今回は料理の話。通販で圧力鍋を買ったというが、その「圧」が強力とのこと(何ヘクトパスカルだったか)。ご飯が2分で炊ける(蒸らし時間は別)と聞いて、俄然、興味が。商品名を忘れたので、明日、教えてくれるそうだ。ご飯が2分……買ってしまいそうな気がする。

もう少し暖かくなるかと思ったのだが、今日は風が強く、ものすごく寒い。

特に<往来座>右サイドエリアの風の強いこと、冷たいこと。そんななか、ハルミンさんhttp://kikitodd.exblog.jp/ が棚の整理。今回も看板を隠しての営業。「私の棚だってわかると、買ってくれないのよ〜。私のだってわからなくすると売れるの」とのこと。本当だろうか。<千趣会>のサイトの買い物日記http://www.kuratama.jp/handmade/harumin/blog04.htm の話などを聞く。

瀬戸さんに貸していたものが、返ってきたとかで、映画博覧強記の朝さんが、マキノの「鴛鴦歌合戦」のDVDを貸してくれる。これは、見るのが楽しみ。映画といえば、晩鮭亭http://d.hatena.ne.jp/vanjacketei/ さんが、ビデオを何本か出しているが、そのうちの一本が小林信彦中原弓彦)脚本のジャガーズの主演のもの。安いにもかかわらず、なかなか売れず、残ったら買おうと思っていたら閉店間際に売れた。

閉店時間の8時になり片付け開始。初日は楽。終わって、終礼が始まろうかというところに向井さんの携帯に電話が。。「人身事故で、電車が止まっちゃって着けない〜 間に合わない〜」という畠中さんからの電話だった。前回の「外市」は1月5日・6日開催だったのだが、3日・4日と勘違いした畠中さんは3日にやってきた。正月ということで、デパート以外開いていない寂しい街。差し入れの鯛焼きを持って、<往来座>前に立ち尽くすということがあったらしいが、なかなか「外市」開催中に辿り着けない。

やっとのことで到着した畠中さんと、畠中さんのお疲れ様会(?)ということで、飲みに行く。向井さん、ハルミンさん、退屈君http://taikutujin.exblog.jp/ と、いつもの<北海道>。畠中さんの話を聞きながら、大いに飲み、食べる。

初日の結果、自分と魚雷さんは5,000円ぐらい武藤さんに負けている模様。何とか巻き返しを図らなくては。まだまだ、「敗北宣言」を出すわけにはいかない。武藤さんの棚がなんでそんなに売れているのか、値付けの妙か。見習う必要がある。

濱田研吾『脇役本−ふるほんに読むバイプレーヤーたち』(右文書院)を読了。映画好きで古本好きにはたまらない本。高橋とよ、佐分利信中村伸郎ら小津映画の俳優たちが多く登場するのも嬉しい。宮口精二の「俳優館」の全揃いにはあこがれる。久保田万太郎の芝居が見たくなったが、去年、友人が演出した久保田戯曲(「かうして豆は煮えました」)の上演を見逃したのが悔やまれる。

脇役本―ふるほんに読むバイプレーヤーたち

脇役本―ふるほんに読むバイプレーヤーたち

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『山のぼりおり』発売記念  石田千トークイベント三連発

エッセイスト・石田千さんが「のぼりおり」した十の山。『山と渓谷』での連載を一冊にまとめた『山のぼりおり』の発売を記念して、トークイベントを開催します。石田千さんをよく知る御三方が、「いったいなぜ山のぼり?」という素朴な疑問をぶつけたり、「山といえばね…」と思いもかけぬ話をはじめたり、山をテーマにゆるゆるとおはなしする会です。ちなみに、山のぼりに関してはみなさん初心者ですので、山の知識や経験は必要ありません。お休みの日の開催です。散歩がてら、お気軽にご参加ください。

石田千×荻原魚雷フリーライター)●会場 高円寺・古本酒場コクテイル http://koenji-cocktail.com/●日時 3月20日 (木・祝)16時30分開場 17時開演 19時終演●定員 20名(先着順)● 料金 入場無料ですが、飲食代は別途かかります。ワンドリンク以上のオーダーをお願いします。●申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらcocktailbook@hotmail.co.jpお名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※文士料理(文士たちが創作した料理、好んで食べた料理)が楽しめるお店です。

石田千×畠中理恵子(元書肆アクセス店長)●会場 水道橋・アンチヘブリンガン 千代田区猿楽町2-7-11ハマダビルヂング2F● 日時 3月22日(土)13時30分開場 14時開演 16時終演● 定員 20名(先着順)● 料金 1000円(ワンドリンク付) ● 申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらantiheblingan@tcn-catv.ne.jpお名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※よろしければ、18時からのトークイベントもあわせてお楽しみください。

石田千×田村治芳彷書月刊編集長)●会場 神保町・ヒナタ屋 www4.plala.or.jp/HINATA-YA/● 日時 3月22日(土)17時30分開場 18時開演 20時終演● 定員 20名(先着順)● 料金 1000円(ワンドリンク付)● 申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらhinata.ya@ivory.plala.or.jp(ヒナタとヤのあいだに.がはいります) お名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※ チキンカレーのおいしいお店です。食べ物のオーダーも承ります。

● 注意書き※ 各回ごとに申し込み先が異なりますのでご注意ください。