「敗北宣言」?
「外市」http://d.hatena.ne.jp/wamezo/ 初日。追加用の本をカートに詰め、職場へ。当然ながら、「何? 今日から出張」と皆に言われる。
月曜日の役員会の議題の資料を仕上げなければならず、「外市」に行くのは随分遅くなるか、最悪、行けないことも覚悟していた。
しかし、トップから電話があり、その議題は「月曜日にはかけない!」という鶴の一声で、今日中に仕上げる必要がなくなる。月曜日にかからないのは、仕事としては大いに支障があるのだが、とりあえず「外市」に行けてラッキーと考える私はサラリーマン失格だろうか。
バスで池袋まで行こうかと思うが、携帯でバスの位置を確認しながら、歩いていると、巣鴨まで来てしまった。JRで目白まで行くことにする(<古書 往来座>http://ouraiza.exblog.jp/ へ行くのは、目白から行くほうが好き)。
<往来座>に到着すると、ちょうど、岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/ がいらしていて、向井さんhttp://d.hatena.ne.jp/sedoro/ と話していた。岡崎さんには、「週刊文春」の表紙をカバーにしているパクリを、実物を見せながら、自己申告。今、読みかけの『ベストセラーだって面白い』を持ってくればよかった。サインしてもらえたのに…。
自分の棚を覗くと、結構減っているような気がする。昨日、私や魚雷さんhttp://gyorai.blogspot.com/ の出品予定本を見た武藤さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ が、ブログに「敗北宣言」(?)を書いていたが、もしかしたら、これはいけるか。
「外」の帳場にいた岡島さんhttp://tateishi16.exblog.jp/ に挨拶すると、「一時間後ぐらいに入ってもらうから、それまで本を見てていいよ」とのこと。
今回も、スタートと同時にたくさんのお客さんで溢れたらしいが、今は落ち着き気味。こんなときに、ゆっくり本が見られるとなったら…
『伊丹十三記念館ガイドブック』(伊丹十三記念館)※1
吉行淳之介『やわらかい話−吉行淳之介対談集』(講談社文芸文庫)
荻原魚雷編『吉行淳之介エッセイコレクション2 男と女』(ちくま文庫)※2
額田やえ子『アテレコあれこれ−テレビ映画翻訳の世界』(中公文庫)
森銑三『古人往来』(中公文庫)安藤鶴夫『寄席紳士録』(旺文社文庫)
山田宏一『シネ・ブラボー2』(ケイブンシャ文庫)※2
石川忠司『極太!! 思想家列伝』(ちくま文庫)
ミル『自由論』(光文社古典新訳文庫)
内田樹『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)
『田中一光自伝 われらデザインの時代』(白水Uブックス)
スチュアート・ダイベック『シカゴ育ち』(白水Uブック)
「ノーサイド96年5月号 特集『美食家列伝』」(文藝春秋)
竹中直人『朱に交わればしゅらしゅしゅしゅ』(角川書店)※3
三田完『俳風三麗花』(文藝春秋)※4
青山七恵『ひとり日和』(河出書房新社)※5
長谷川町子『サザエさんうちあけ話』(姉妹社)※6
坪内祐三『考える人』(新潮社)
小林泰彦『イラスト・ルポの時代』(文藝春秋)※7
興津要『日本の名随筆 落語』(作品社)
蓮實重彦『映画はいかにして死ぬか―蓮實重彦ゼミナール 横断的映画史の試み』(フィルムアート社)
近代ナリ子『インテリア・オブ・ミー―女の子とモダンにまつわるあれこれ』(パルコ)
「HB 第3号」※8
以上を買った。いい本が揃っているとはいえ買いすぎか。言い訳は以下の通り。
※1 まだ行けてないので、気分だけでも味わう。
※2 この巻だけ持っていなかった。端本で安く出ていてラッキー。
※3 竹中直人監督の「119」公開時の企画本。須賀不二男との対談目当て(亡くなって10年ぐらいになるだろうか)。
※4 最近、俳句をやっているので。
※5 近所が舞台になっているので、前から読みたかった。
※6 持っているが、ボロボロなので買い替え。
※7 ものすごく安く出ていた(豆ちゃん、安すぎるよ)。どうして残っていたんだろう。
※8 東川端参丁目さんの新連載始まる。内藤誠特集も内容が濃そう。
帳場に入ると、自分の本は売れず、結構、武藤さんの本が目立つような気がする(意識しているからか)。後ろでレジを打ってくれている、今回初参加の<九蓬書店>さんの本もかなり売れている。武藤さんのイラスト入り特製ブックカバーやマッチを持ってくるお客さんがいる。いつもだったら、ブックカバーは絶対買っているが、今回は我慢(心の小さい奴です。はい)。
古本カップルY&NさんのNさんとは、前回の「外市」では、「相棒」の話だったが、今回は料理の話。通販で圧力鍋を買ったというが、その「圧」が強力とのこと(何ヘクトパスカルだったか)。ご飯が2分で炊ける(蒸らし時間は別)と聞いて、俄然、興味が。商品名を忘れたので、明日、教えてくれるそうだ。ご飯が2分……買ってしまいそうな気がする。
もう少し暖かくなるかと思ったのだが、今日は風が強く、ものすごく寒い。
特に<往来座>右サイドエリアの風の強いこと、冷たいこと。そんななか、ハルミンさんhttp://kikitodd.exblog.jp/ が棚の整理。今回も看板を隠しての営業。「私の棚だってわかると、買ってくれないのよ〜。私のだってわからなくすると売れるの」とのこと。本当だろうか。<千趣会>のサイトの買い物日記http://www.kuratama.jp/handmade/harumin/blog04.htm の話などを聞く。
瀬戸さんに貸していたものが、返ってきたとかで、映画博覧強記の朝さんが、マキノの「鴛鴦歌合戦」のDVDを貸してくれる。これは、見るのが楽しみ。映画といえば、晩鮭亭http://d.hatena.ne.jp/vanjacketei/ さんが、ビデオを何本か出しているが、そのうちの一本が小林信彦(中原弓彦)脚本のジャガーズの主演のもの。安いにもかかわらず、なかなか売れず、残ったら買おうと思っていたら閉店間際に売れた。
閉店時間の8時になり片付け開始。初日は楽。終わって、終礼が始まろうかというところに向井さんの携帯に電話が。。「人身事故で、電車が止まっちゃって着けない〜 間に合わない〜」という畠中さんからの電話だった。前回の「外市」は1月5日・6日開催だったのだが、3日・4日と勘違いした畠中さんは3日にやってきた。正月ということで、デパート以外開いていない寂しい街。差し入れの鯛焼きを持って、<往来座>前に立ち尽くすということがあったらしいが、なかなか「外市」開催中に辿り着けない。
やっとのことで到着した畠中さんと、畠中さんのお疲れ様会(?)ということで、飲みに行く。向井さん、ハルミンさん、退屈君http://taikutujin.exblog.jp/ と、いつもの<北海道>。畠中さんの話を聞きながら、大いに飲み、食べる。
初日の結果、自分と魚雷さんは5,000円ぐらい武藤さんに負けている模様。何とか巻き返しを図らなくては。まだまだ、「敗北宣言」を出すわけにはいかない。武藤さんの棚がなんでそんなに売れているのか、値付けの妙か。見習う必要がある。
濱田研吾『脇役本−ふるほんに読むバイプレーヤーたち』(右文書院)を読了。映画好きで古本好きにはたまらない本。高橋とよ、佐分利信、中村伸郎ら小津映画の俳優たちが多く登場するのも嬉しい。宮口精二の「俳優館」の全揃いにはあこがれる。久保田万太郎の芝居が見たくなったが、去年、友人が演出した久保田戯曲(「かうして豆は煮えました」)の上演を見逃したのが悔やまれる。
- 作者: 浜田研吾
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エッセイスト・石田千さんが「のぼりおり」した十の山。『山と渓谷』での連載を一冊にまとめた『山のぼりおり』の発売を記念して、トークイベントを開催します。石田千さんをよく知る御三方が、「いったいなぜ山のぼり?」という素朴な疑問をぶつけたり、「山といえばね…」と思いもかけぬ話をはじめたり、山をテーマにゆるゆるとおはなしする会です。ちなみに、山のぼりに関してはみなさん初心者ですので、山の知識や経験は必要ありません。お休みの日の開催です。散歩がてら、お気軽にご参加ください。
石田千×荻原魚雷(フリーライター)●会場 高円寺・古本酒場コクテイル http://koenji-cocktail.com/●日時 3月20日 (木・祝)16時30分開場 17時開演 19時終演●定員 20名(先着順)● 料金 入場無料ですが、飲食代は別途かかります。ワンドリンク以上のオーダーをお願いします。●申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらcocktailbook@hotmail.co.jpお名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※文士料理(文士たちが創作した料理、好んで食べた料理)が楽しめるお店です。
石田千×畠中理恵子(元書肆アクセス店長)●会場 水道橋・アンチヘブリンガン 千代田区猿楽町2-7-11ハマダビルヂング2F● 日時 3月22日(土)13時30分開場 14時開演 16時終演● 定員 20名(先着順)● 料金 1000円(ワンドリンク付) ● 申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらantiheblingan@tcn-catv.ne.jpお名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※よろしければ、18時からのトークイベントもあわせてお楽しみください。
石田千×田村治芳(彷書月刊編集長)●会場 神保町・ヒナタ屋 www4.plala.or.jp/HINATA-YA/● 日時 3月22日(土)17時30分開場 18時開演 20時終演● 定員 20名(先着順)● 料金 1000円(ワンドリンク付)● 申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらhinata.ya@ivory.plala.or.jp(ヒナタとヤのあいだに.がはいります) お名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※ チキンカレーのおいしいお店です。食べ物のオーダーも承ります。
● 注意書き※ 各回ごとに申し込み先が異なりますのでご注意ください。