「猿楽町食堂学校 1時限目」

foxsya2007-04-22

本日は、いよいよ<ふぉっくす舎>の初イベント(共催<食堂 アンチヘブリンガン>)だ。

題して、「猿楽町食堂学校 1時限目」「日本一の病院マニア」は見た! 体当たり爆笑病院放浪記 『ワガママな病人vsつかえない医者』(文春文庫PLUS)刊行記念 和田靜香バラエティ・トークショー「病気と音楽と相撲のはなし…あと農業も!」。

三省堂に寄り、サイン用の和田さんの本を7冊買い、正午に<食堂 アンチヘブリンガン>に着く。店主のOさん夫妻と最終的な打ち合せと、テーブルなどのセッティングを行う。

壊れている椅子があるので、今日、着席できるのは、全部で23人。予約が21人。余裕が2席しかないが、こういうイベントは予約なしで来る人もいるので、少し心配だ。

宅配便で届いていたレンタルのワイヤレスマイクのアンプのテストをする。このレンタルで2万円近くするので、マイクの必要性について悩んだが、自分が、トークイベントに参加したときに、遠い席だと、声が届いていないことが意外と多いので、保険のために借りてみた。

開場30分前の2時半頃、和田さん登場。ほっとする。著書を読んでもらえば、わかるが、絶えずどこか体の調子が悪い和田さん。ブログを読むと、ここ何日か、体調の悪さを訴えていたので心配だった。3日ぐらい前に「逃亡したらごめんなさい」なんて、メールも来たので、大丈夫だと思いながら、実は頭の中で、和田さんが逃亡したときのシミュレーションをしていたりした。

打ち合わせを兼ねて、店主のOさん夫妻を含め、しばし歓談。Oさんも和田さんのトークの面白さがすぐわかったようで、「大丈夫かなあ」と心配する和田さんに、「こんだけ面白ければ大丈夫でしょう」と太鼓判を押していた。

開場の3時過ぎから次々とお客さんが来場。この店に初めて来る方が大半だが、「すごくいい雰囲気のお店ね」との声がちらほら聞こえてくる。このお店の魅力を、多くの人に伝えたいというのも、今回のイベントの目的の一つなので、素直に嬉しい。

やはり、予約をしていない人が何人か来たが、予約してが、まだ来ていない人がいるので、席は何席か余裕がある状態でトークがスタート。

スタート直後から、予約していた人が続けて現れる。席が足りるかどうか、気になって、和田さんと話しながらも、空いている席を確認してしまう。

すると、和田さんから「どこ見てるの? トークに集中しなさいよ」と明るく怒られて(?)しまった。そこからは、開き直ってトークに集中。

トークの流れは、以下のような話題だった。

●音楽ライターになるまで
沼津でラジオの「全米TOP40」を聴く→湯川れい子事務所

●病院通いの始まりから現在まで
いい医者、悪い医者(コミュニケーション能力が重要)
東洋医学との出会い(おじいさんの鍼治療)
サイバーコンドリア(ヒポコンドリア)とは。

●病気本出版の経緯
自費出版→文春文庫
編集者・Fさん、北尾トロさんとの出会い(仕事ができるとは)

●R.E.Mの魅力
アメリカ音楽界の現状
新しい音楽<アーティスト>に出会う方法

●農業の話
農業をはじめたきっかけ→役所にたらいまわしされる
現在、育てている作物(農作業の内容、愉しさ)
野菜の美味しさ

●相撲の魅力
朝青龍がなぜ好きか
力士の人間的魅力(雅山のブログが面白い)
強い人が好き

●これからの仕事
「銭が欲しい」尊敬する人=林芙美子

会場に笑いが絶えない楽しいトークイベントとなった。心配していた席の問題も、予約して来なかった方がいたので、ちょうど満員で全員が座れて、結果オーライ。ワイヤレスマイクもあってよかった。

約2時間のトークの後は、即席のサイン会。和田さんの著書を持参した人もいたが、こちらの用意した7冊もあっという間に売り切れ。サインの合間に、何人かの方から「楽しいトークだった」との言葉をいただき、ほっとすると同時に嬉しさも感じる。北尾トロさんからも「落ち着いた進行役だった」とお誉めの言葉をいただく。

トークの間も、ドリンクと料理のオーダーを可能としたのだが、料理は簡単なおつまみやケーキだけとし、トーク終了後にパスタなどの料理を味わえるようにした。半分ぐらいの方が、しばらく残って、飲食を楽しまれた。

私も、友人たちと、本日、初めてお会いした編集者のHさんと楽しく歓談する。Hさんは、お酒が飲めないのに、お茶で長い時間つきあってくださる。

本当に楽しいイベントになった。和田さん、<食堂 アンチヘブリンガン>のOさん夫妻、そして、お客様たちに感謝。

2時限目も是非、やりたい。今回、参加できなかった方も、よろしかったら、次回、「猿楽町食堂学校」に足をお運びください。

北尾トロ『裁判長! これで執行猶予は甘くないすか』(文藝春秋を読了。この「裁判長シリーズ」、単に面白かった、笑ったなあという人も多いかと思うが、意外と(失礼!)社会派なのだと再認識した。タイトルになっている「裁判長! これで執行猶予は甘くないすか」は、ある事件に際して、著者が思わず心で発した言葉だが、これなども、かなり重いものを含んだ事件だ。裁判員制度と結びつけて、読んでいる人がどのくらいいるかわからないが、もっと重い判断を我々は行わなくてはならない羽目になるかもしれないのだ。しかし、世の中には面白い人がたくさんいるものだ。

裁判長!これで執行猶予は甘くないすか

裁判長!これで執行猶予は甘くないすか