郡山で「警官の血」を見る
一昨日の土曜日、昼まで仕事をし、急いで東京駅まで。余裕があったら、<八重洲古書館>に寄ろうと思っていたが、とても無理で新幹線に飛び乗り郡山まで。ホテルの2軒隣の<古書ふみくら>の店構えをチェックしてから、チェックイン。
一昨日、昨日と仕事を何とか順調にこなし、昨日の夜は古本屋に行こうかとも思ったが、仕事先の近くの<古書てんとうふ>は、一昨日も昨日もシャッターが閉まっていた。閉店したのか。<古書ふみくら>は日曜定休のようだ。
郡山に来る前に書いておいたメモを見ると、ホテルから歩いて20分ほど歩いたところに<ブックオフさくら通り店>があったので行く。しかし、見事に買えるものがない。棚が全く動いている雰囲気がなく淀んでいる感じ。ただ、漫画の105円棚には古いもの多し(淀んでいるからか)。小林まことが『青春少年マガジン』で描いた時代のものが並んでいる。もちろん、大和田夏希、小野新二らの作品も普通に並んでいるぐらいだから、魅力的に感じる人もいる棚なのだろうが(買っておけばよかったか)。ちなみに、最近、<ブックオフ>に来たときにコミックコーナーを覗いているのは、岩明均の『風子のいる店』と入江喜和の「杯気分! 肴姫』を探しているから。ここにもなし。小西真奈美主演で映画化の入江喜和の『のんちゃんのり弁』はあったが、これは以前、ネットで揃えた。この3作品とも、以前、持っていたのに処分してしまったもの。ああ…
食事をしてからホテルに戻り、一昨日の第一夜は仕事で見られなかった「警官の血」のドラマの完結編を見る。二代目編の大菩薩峠事件からスタート。長大な原作をうまくまとめたという印象。しかし、苦肉の策だろうが、スポンサークレジットでスポンサー名読み上げの部分でも、台詞ありのドラマが進むのは前代未聞だろう。かなり重要な台詞がアナウンサーの声と重なり聞き取りにくかった。そのうち発売されるDVDを見ればいいのだろうが。撮影したもののカットしたところも多いだろうから、DVDでは、それらも全て盛り込んでほしい。
加賀谷警部役の佐藤浩一ははまっていたが、原作ではあんなハンサム(死語?)ではない。ハンサムでないのに栗山千明演じる救命士が××××ところがいいのだが。あのエピソードは、原作中でもかなり腹立たしいところ(伊藤英明のような目にあったことがあるわけではない)。原作を全て盛り込めないわりに、寺島しのぶの原作にないエピソードを作り出しているのは驚く。しかも、それが成功していたりする。まるで、映画「砂の器」の山田洋次アイデアの加藤嘉のエピソードのようだ。
ラストが六本木ヒルズでないのは残念。男色に関して、かなり描いてたが、テレビにとってのタブーは、そんなことではないのがよくわかる。
たとえダイジェストの名場面集のようなものだったのだとしても、原作を読んでいるから楽しめたということなのかどうか。単なるダイジェストにはなっていなかったと思うが。原作を読んでいないで見た人の感想はどうだろう。東京に帰ったら、録画した第一夜を見るのが楽しみだ。
今日は仕事を終えてから、<古書ふみくら>へ。小さなお店であまり整理されていない雑然とした感じのお店。地方のお店らしく郷土史などの本がかなり揃っている感じ。レジでは初老のおばさんがパソコンのマウスを絶えず操作している。棚の一段ごとに、5桁ぐらいの数字のシールが貼ってある。整理番号だろう。おばさんの様子や店の様子から察するに店が倉庫のようなもので、インターネットの売り上げのほうが大きいといったところか。
生井英考『空の帝国 アメリカの20世紀(興亡の世界史)』(講談社)、小鷹信光『ミステリー読本』(講談社)の2冊を買う。
佐藤和歌子『悶々ホルモン』(新潮社)を読了。コミック雑誌を全く読んでいないので、「モーニング」にこんな連載があったことも知らなかった。「エンタクシー」の角川春樹の俳句コーナーのイメージしかなかったが、こんなに文章に味がある人だったのか。ホルモンを何とも美味しそうに描写する。行ってみたい店がいくつかあるが、浅草の店は、先日、木村衣有子さんhttp://mitake75.petit.cc/banana/ が誉めていた店だろうか。「タモリ倶楽部」に続いて、この本を読んで、頭の中はすっかりホルモンでいっぱいだ。
- 作者: 佐藤和歌子
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”商店街が、一日だけの古本街!”
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