ちんかん?
佐々木譲さんのブログhttp://blogs.dion.ne.jp/sasakijo/ を見ていたら、『海炭市叙景』映画化の情報が。http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/143067.html 「東京の若手で第一線で活躍中の監督」が 山下敦弘とかだと面白いと思うが。2月に制作委員会が立ち上がるそうだが、実現に向けて資金がどのくらい集まるか。
仕事帰りに笹塚の<啓文堂書店>に寄る。豊崎由美『勝てる読書』(河出書房新社)、リチャード・ノース・パタースン『野望への階段』(PHP研究所)を買う。『勝てる読書』は買った後も、ずっと「寄り道パンセ」だと思い込んでいたが「14歳の世渡り術」のほうだった。
パタースンは新潮社ではなく、PHP研究所が版元。都落ち(?)といったらPHP研究所に失礼か(パタースンを出してくれてむしろ感謝しなきゃいけない)。新潮文庫のものも絶版が多いし、あまり売れなくなったということなのか。パタースンは確か東川端さんhttp://d.hatena.ne.jp/thigasikawabata/ も愛読してくれていたはず。訳者は変わらず東江一紀なのは嬉しい。サスペンスフルな大統領選挙小説らしい。
書店のそばのホルモン焼き屋で遅めの夕食。「タモリ倶楽部」のホルモン焼きの無意識の影響かもしれない。カウンター席で一人ホルモンを焼く。
少しすると20代後半女子2人連れが隣に。最初、まったく気にならずに、買ってきた本に目を通していたが、途中途中、2人の会話の単語が耳に入ってくるようになる。「あいつらさあ〜 どーじんのほうが金になるから、本誌のほう手を抜くんだよ」
どーじん? 同人誌か。漫画関係の編集者か、単なるマニアだろうか。そのうち、かわぐとかいじの話を始める。「ちんかんでさあ、ニューヨークに行くとこあるじゃん」
ちんかんって、「沈黙の艦隊」か…。マニア?はそう呼ぶのか…?そして、大場つぐみ×小畑健の新作「BAKUMAN」の話に。
「男2人で漫画描く話なんだけど、かなりBL度高いんだよ」「毎回、毎回、押し倒しそうで、押し倒さないんだよな〜」「片方に彼女みたいなのが出てきて、キスしたりしてさあ、萌えねえんだよ」などなど・・・
これだけ、聞く限り、自分の予想とだいぶ違う雰囲気。ホルモン焼き屋を後にし、書店に戻るが、「BAKUMAN 1巻」は売り切れ中。
確か、晩鮭亭さんhttp://d.hatena.ne.jp/vanjacketei/ が買っていたかと思うが、本当にそんな話なのか、はたまた腐女子?の妄想なのか。もし、そうだとしたら、腐女子というのは、全くそんな香りもない漫画で、いつもこんな妄想を膨らませているのか。まったく自分の周囲にいない(気づいていないだけか)人種との接近遭遇だった。
川本三郎『ミステリと東京』(平凡社)を読了。ミステリの紹介は難しい。ストーリー紹介は避けられないのはわかるが、少し工夫がない。ネタばらしになりかねないところは、もう少し慎重さがあってもよかったのでは。単なるストーリー紹介に終わっているものも何本か。あくまでミステリ好きの感想だが、ミステリに興味ない人は、あまり気にせず読めるか。
- 作者: 川本三郎
- 出版社/メーカー: 平凡社
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4月25日(土) 雨天順延26日(日)この日が雨の場合は中止