昭和記念公園を疾走(?)す

年に2回、春と秋に大学時代のサークルの後輩たちと駅伝http://www.runnet.co.jp/info/a/2008/ec_wtokyo/ に参加している。仕事の都合でメンバーが若干、変わるときもあるのだが、飲み会のときのように代わりの人間が簡単には見つからない。3キロ〜5キロという距離を、いきなり走らないかと誘っても、「喜んで!」という人は、なかなかいない。

今回も、いつものメンバーの一人が急に出張になってしまった。やはり、なかなか代わりが見つからない。そんななか、快諾してくれる人があり、今回も何とか走ることができる。

春は赤羽の荒川河川敷だが、秋の会場は昭和記念公園。最寄りの西立川駅に集合。駅のホームに人が溢れている。どうやら改札付近で人が詰まっているらしい。それにしてもすごい人だ。皆、この駅伝の参加者だ。10分以上かけて、何とか改札の外まで出る。

「こんちは〜 相方と娘も一緒です」と北尾トロさんhttp://www.vinet.or.jp/~toro/ 登場。12月の「那覇ラソン」へのチャレンジに向けてトレーニング中の北尾さんを「トレーニングの刺激になるかもしれない」と、もっともらしい理由をつけて、お願いしたところ、「喜んで」と駆けつけてくれたのだ。私は、北尾さんが期間限定でブックカフェを開いたときに料理をお手伝いしたり、私が前の部署で忙しさからラブホテル暮らしをしていたときのことを「週刊文春」の連載で書いてくれたり、と縁があったので思い切ってお願いしてみた。

他の2人のメンバーも北尾さんの本を読んだことがあるので、北尾さんがチームに加わると聞いて驚いていた。北尾さんが開口一番仰ったように、家族サービスも兼ねて(?)、奥様と可愛らしいお嬢さんも登場。お嬢さんと会うのは、<ふぉっくす舎>が主催した和田静香さんhttp://homepage3.nifty.com/hypochon/トークショーのとき以来だ。子供が大きくなるのは早い。

小雨模様もスタートのときには晴れ、曇りで走りやすいコンディションになった。スタート地点まで行き、スタートを眺める。場内アナウンスに寄れば、23キロロングの部の出場チーム数は1,981チームとのこと。人が多いはずだ。1チーム4人だから、参加者だけで、7,924人。走らないで応援の人もかなりいるから1万人は軽く超えているだろう。

スタートの号砲とともに、2千人弱の最初の10キロ区間を担当するランナーが走りだす。わがチームはサブフォー(フルマラソンを4時間切って走る)のK君。一位のランナーは30分程度で戻ってくるので、たすきの受け渡しを眺めに行くと、30分を切ってくるランナーがいる。箱根駅伝選手並みだ。よく見ると職場のKA君じゃないか。1,981人中1位とは凄い。まあ、彼は実際に学生時代に箱根駅伝を2回走っているし、社会人としても都道府県対抗駅伝で埼玉県代表に選ばれ、日清食品の徳本とデッドヒートを演じたこともあるのだから、この記録も当たり前か。

いつも職場のチームで出ているYさんに出会ったので訊くと、第一走者が、仕事の都合で急遽走れなくなったので、昨日、電話して頼んだらしい。「明日、10キロ走って」と頼める人はそういない。職場のチームは、いつも我々の後塵を拝していて、優越感を持っていたのだが、この「反則」で、どう考えても、今回は負けそうだ。

K君、Sさんと襷をつなぎ、いよいよ第三走者・3キロの区間の北尾さんのスタート。奥様とお嬢様も応援しやすい位置に移動。自分は襷をもらう中継点に向かう。

いつもは、中継点は2か所に分かれるのみだが、今回は2か所の中継点が、エントリーナンバーによって、銀行のフォーク並びのように更に5か所ぐらいに分かれている。これで、随分、中継点の混雑が緩和されたように感じる。それでも、係員の感情的な「押さないでください!!」の声が響き、襷を渡す相手が見つけられないチームのために、エントリーナンバーのアナウンスも繰り返されている。1,981チームの襷渡しはパニックにならざるを得ない。

助かったのは、北尾さんが、よく目立つ明るいオレンジのウェアを着ていたこと。白が基調のウェアが多い中、見つけやすかった。これからは、うちのチームは、こういうカラーにすれば、前走者を見つけるストレスは随分軽減される。皆に提案してみようか。

北尾さんから襷を受け取り走りだす。実は今回は新兵器を導入した。今まで時計類を身に着けず、どのくらいのペースで走っているかわからず漫然と走っていたのだが、ランニング用のウオッチを買った。今回の駅伝が初使用だ。しかも、苦しさを紛らわす(?)ため、小型MP3プレーヤーに、町山智浩http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/ の「コラムの花道」http://www.tbsradio.jp/st/ の聴いてない分を納めてきた。それを聞きながらゆったりとしたペースで走る。なにしろ、全く練習していないのだから無理は禁物である。

ストップウオッチ機能で、ペースをつかみながら走る。最初の1キロが5分。1キロ毎に時間をチェック、だんだん6分以上に遅れてくる。それでも、自分のペースをつかみながら走るのは随分、気持が楽になる。もっと早く買えばよかった。

ゆkっくりしたペースのせいもあり、随分、楽に残り1キロの給水ポイントを迎える。係のおばさんが「頑張って〜 あと2キロぐらい!」と声をかけてくれる。えっ、残り1キロでしょうと思うが、それぞれの区間が実際の距離は少し長めだと聞いていたのを思い出す。5キロが6キロって、違いすぎると思いつつ走るが、どっと疲れが増した感じ(実際には5.8キロあったようだ)。

ゴール付近で、チームメイトからの声援を受けながら、それでも、何とかゴール。終わってみればかなり余裕があった。残り1キロぐらいは、もう少しスパートをかけて自分をいじめるべきだったか。ちょうど30分ぐらい。高校2年のときに10キロを34分で走ったことがあるのだが、思えば遠くに来たものだ。トレーニングを少しはやって、20分〜25分ぐらいには持っていきたい。

公園で少し遊んで行くという北尾さん一家と別れ(ありがとうございました)、立川の駅ビル内の中華街に行き、反省会(?)。走った後のビールの美味さは格別である。3月に昭和記念公園で10キロのレースがあるということで、皆で、そのレースに参加することとなる。少しはトレーニングをして(レースの直後だけは、いつもそう思う)、50分ぐらいで走ることを目指そう。

帰りは、東小金井で途中下車して、K君のカレー屋<インド富士>に寄り、カレーとワイン。やっぱり、ここのカレーは美味い。近くの<スタジオ・ジブリ>の方々がよく食べに来ているらしい。初めての商売、大変なこともあるだろうが、頑張ってほしい。

北尾トロ『中央線で猫とぼく』(メディアファクトリーを読了。トロさんの猫好きは有名だが、猫との初めての出会いはこんな風だったのか。中央線沿いを舞台にした、トロさんの一種の青春記になっている。それにしても、猫が飼いたくなって困る…どうしよう。

[イベント情報]
その1
Pippo:LIVE●12/18(木)【箱庭療法】:代官山 Livehouse「晴れたら空に豆まいて
◇出演:Pippo with ウサリン [共演]ARCADIA<菊地謙大郎(p)坂元あゆこ(vn)内田佳宏(vc)>、大野まどか+辻隼人、Peut-être、茜空
■前売2000円/当日2500円(共にドリンク代別)■開場18:00/開演18:30
都内で唯一‘川端康成ピンナップ’が飾られる異色文系ライブハウスに出演です!
イベント名は≪箱庭療法≫!Pippo今年さいごのライブです!暖かく時に切なき‘文系Fantasicライブショー’!!!ぜひ、バンショウお繰り合わせのうえ!遊びにきてくださいね♪
■代官山:晴れたら空に豆まいて【ちず】
〒150-0034 渋谷区代官山町20-20モンシェリー代官山B2 ≪ゆき方≫東横線代官山駅正面口出て、みずほ銀行ATMを正面に見て右に曲がって、八幡通りにぶつかった右角の地下2階。駅から徒歩30秒。ちなみに地下1階はこれまたおしゃれなレストラン58(ごっぱ)です。

その2
彷徨舎『ハルミンの読書クラブ』『ナリコの読書クラブ』刊行記念
浅生ハルミン×近代ナリコトークセッション「古本と猫」
http://www.books-sanseido.co.jp/blog/jinbocho/2008/12/1219.html
■日時:2008年12月19日(金)20:30〜
※閉店後の開始です。運営の関係上、20:15までに4階売場までお越しください。
■会場:三省堂書店神保町本店4階特設会場
■定員:30名様
■入場料:500円(税込)店頭もしくはお電話にてご予約の上、当日お支払
■お問い合わせ先 三省堂書店神保町本店4階 03-3233-3312(代)
■受付時間:10:00〜20:00
トークセッション終了後、サイン会を行います。
古本情報誌『彷書月刊』の連載が本になりました。刊行を記念し、本に出会うことのよろこびにいつでも一途なお二人が、「古本の街」神保町の夜をかろやかに駆けぬけるガールズ・トークセッション。本好き猫好きのお二人のあいだにどんな化学反応が起こるのか?乞うご期待!浅生さん、近代さんの近刊著作も販売します。みなさまのご参加をこころよりお待ちして申しあげております。

その3
◎2009年1月10日(土)〜11日(日)
第12回 古書往来座 外市
蟲文庫(岡山・倉敷)参加決定! 
■わめぞからお知らせ
「わめぞ」では早稲田・目白・雑司ヶ谷、またはその周辺、新宿、池袋などの地域にて、いろいろな業種の方、商店街などと一緒にイベントをする可能性も模索しております。なにか企画などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。具体的な企画がなくても「なにかできないか」などでもかまいません。よろしくお願い申し上げます。取材などのお問い合わせも下記までお願いいたします。
古書現世・向井まで k-gensei■nifty.com  (■を@に変換してください)
TEL&FAX 03−3208−3144 11:00−19:00