今日からそして明日から

まったくブログが書けないでいる。原因はいろいろあるのだが、6月に異動して以来、仕事のほうがあまりうまくいっていないのも大きいだろうか。

前回の「外市http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080816 のことも書いていないし、岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/ の<コクテイルhttp://koenji-cocktail.com/ でのトークなど、参加した古本イベントのことも、東京ドームのエキサイティングシートという素晴らしい席で見ることができた阪神戦(試合結果は素晴らしくなかったが)、初めて観戦した大相撲のことなども全く書けていない。

遥か以前の<火星の庭http://www.kaseinoniwa.com/ さんにお世話になった仙台滞在記も書きかけのままだ(前野さんの旦那さんに約束した特撮本も未送のままで心苦しい)。

特殊事情で、職場の今の部署は命令系統が混乱していて、それに巻き込まれている。周囲は、「今まで通りバンバン仕事を進めちゃえば」と言う。以前は、それこそ「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」などとうそぶいて仕事をしていて、非公式には、人事からそれを期待されているような気もする。しかし、周囲には何も考えていないよいうに見えたかもしれないが、実は、以前は、どこまで出すぎて大丈夫かを充分見極めたうえでの仕事ぶりだったのだ。

人間関係の複雑さもあいまって、その「見極め」ができずに、動きかねている状況で、毎日、気疲れで元気が出ない。そんなことをうだうだ言っていてもしょうがないので、気持を切り替えるために、思い切って、本日、休みをとってみた。

半期決算のためだろう、割引フェアをやる<ブックオフ>が多いので、何軒か廻ってみようかと思っていたが、結局、足が動かず、一日家で過ごす。

安楽椅子に腰掛け、床に20冊ほど、本を積みあげる。少し読んでは、次の本という感じで読み進める。腹がすくと、冷凍庫をあさり、冷凍していた玄米を蒸し、冷凍していたカレーを温めて食したり。

途中、読書に飽きると、CATVで映画を観賞。イギリス映画の「グリーン・フィンガーズ」http://www.gaga.ne.jp/greenfingers/ 。これは、なかなかの拾いものの愛すべき佳作。刑務所の囚人たちがガーデニングを通して厚生していく様子を描いたもの(本当は「厚生」なんて言葉で簡単には書けないんだろうが、面倒なのでそれでよしとする)。この監督は他にどんな映画を撮っていて、この役者は他にどんな映画に出ているのだろう。調べてみよう。

朝から夜中までそんな調子で読書をし、本格的に寝ようかとベッドに。椅子での読書はエッセイや新書が中心だったが、ベッドでは、ミステリ。まどろみながら、こういう心持ちのときは、ディック・フランシスがよかったかと思いながら眠りに落ちていく。

少しづつ読み進めている岡崎武志さんの『雑談王』には、ディック・フランシス論が収められている。それに添えられた馬に寄り添う若き日のフランシスのイラストが素晴らしい。<コクテイル>のトークで、じゃんけん大会勝利者に、『雑談王』使用のイラストの好きなものをプレゼントという企画があった。自分には珍しく、最後の3人にまで残ったのだが、結局は敗れてしまった。もし、勝ったら、絶対にフランシスをもらおうと思っていたのだが、残念だった。

書評のメルマガhttp://www.shohyoumaga.net/ の連載の締め切りも近付いている。「早稲田青空古本祭」http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080908 、わめぞの「月の湯古本まつり」http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080914、「秋の一箱古本市http://d.hatena.ne.jp/seishubu/ と、古本シーズン(?)到来である。月も変わることだし、気合を入れていかねば。「一箱」に関しては、青秋部の二人からある相談を受けていて、協力していたのだが、自分の力不足もあり、うまくいかなかった。せめて、当日の協力をと思っていたが、祖母の一周忌と重なってしまって、行くことが難しそうだ、残念。今回、うまくいかなかったことが、来年うまくいけばいいのだが。

さて、明日から頑張るぞ!

小谷野敦『猫を償うに猫をもってせよ』(白水社を読了。著者は永福町に住んでいたのか。知っているユニーク(?)な店がたくさん出てくる。どこかですれ違っていたかもしれない。「七人の侍」の作戦は『蜜蜂マアヤ」が原典という意外な指摘も(確かにそっくり)。そうすると、大河ドラマの「宮本武蔵」は孫引きということになるか。

猫を償うに猫をもってせよ

猫を償うに猫をもってせよ