仙台からの帰還

foxsya2008-07-29

昨日は、<火星の庭>の前野さんから、魚雷さんと仙台の古本屋を車で廻るので、よかったら一緒にどうかと誘っていただいたので、便乗させてもらうことにした(ありがたい)。

仙台で少しは走ろうかと思い、ランニングシューズを持って来たので、<火星の庭>まで走っていくことにした。走っても走っても着かない。電話して、前野さんの旦那さんに、周囲の建物を説明すると、とっくに通り過ぎていた。<火星の庭>までの2倍ぐらいの距離を走っていた。汗だくになりながら<火星の庭>に到着。

古本屋廻り開始前に、駅前の市場脇のお店で昼食をとったのだが、ここの魚の美味しかったこと。びっくりした。

まず案内してもらったのは<萬葉堂書店>の泉店。鈎取店が巨大店として有名だが、泉店も負けていない。ゆっくり見たら時間がいくらあっても足りない。10冊ほど買う。

次に<ビブロニア書店>という足の踏み場がない、本の山が雪崩を起こしそうな店に連れていってもらう。そんな状況なので、本棚が隠れてしまっている部分も多いのだが、文庫などはかなり珍しいものが揃っていた。ここでは2冊。

最後に<S(エス)>というお店。ここは、おにぎり屋さんの2階にあるのだが、看板らしい看板も出ていないしお店があるのかどうかもわからない感じの店。<ビブロニア>もそうだが、前野さんという水先案内人がいないと、素通りしてしまっただろう。

ここは、本の数こそ少ないものの、きちんとセレクトされた本が安価で並ぶ(しかも状態が全ていい=かなり状態にこだわっていると見た)。ここでは、川崎長太郎『忍び草』、後藤明生『行き帰り』、金井美恵子『アカシア騎士団』の美品をそれぞれ1,000円で買う。『忍び草』は破格じゃないだろうか。昨日の魚雷さんの話に触発されて、玉川信明『評伝 辻潤』も買う。

この後、前野さんの車に積んであったオグラさんの楽器類を届けに、今夜のライブ会場の<沖縄館 島唄>に寄る。目の前にオープンしたばかりという<ドンキホーテ<があるのだが、東京の店より店構えの色彩がおとなしい(これでも仙台の人は派手だと思っているようだが)。

ホテルに戻って、ゆっくり風呂(狭い! 銭湯やそれに類するものを探したが見つからなかった)に入ってから、<沖縄館 島唄>へ。

泡盛を飲みながら開演を待つ。クーラーをめぐる攻防が前野さんとお客のおばさんとの間にあったりするうちに(おばさんに私もかなりいらついた)、開演。昨日、やらなかった曲なども聞けて満足。ただ、昨日と今日のライブを通して、やはりライブは客と一体になって作っていくものだなと今更ながら実感。おばさんたち、本当に頼むよ! 昨日、今日と、仙台の地にオグラファンがたくさん増えた。三線を弾く店のマスターとのコラボも楽しく、自分も含めて皆で「花」を熱唱。

美味しい沖縄料理(かなりレベルが高い)を食べながら遅くまで飲み、店を変えて更に飲む。ここで少し失敗。古本関係では、穏健な人で通っている(?)と思うのだが、かなり熱くなってしまい、「朝まで生テレビ」状態に。最近は見ていないが、昔の大島渚野坂昭如といったところか…反省。ただし、その私の様子が前野さんに気に入ってもらえたらしく、にこにこと「NEGIさんて、ほんと面白いですよね〜」と言われる。

今朝は起床して、あわててチェックアウトの準備。2泊3日で、この散らかりようはどうしたことか(この日記つづく)。