テレビ撮影と「ゴンゾウ」

朝6時に起きて風呂に入ってから、ひたすら部屋の片付け。昨夜も遅くまで片付け。まあ、だいたい片付いた。

10時に来客の予定。15分ぐらい前にチャイム。「事務所が笹塚なんで早く着いちゃいました」とテレビ製作会社のスタッフの方。BS朝日で放送されている「STYLE BOOK」http://www.bs-asahi.co.jp/style/ という番組に「空間日誌」なるコーナーがあり、毎週一軒の個性的な住宅を紹介している。建築家を通じて依頼があり、今日は取材および撮影。

「まずは外観から撮影させてもらいます」とのことで、邪魔しないように家の中で待つ。外の撮影が終わって、ディレクター、カメラマン、アシスタントのお三方が室内へ。まずはお詫び。「暑いところ申し訳ないんですが、この家、冷房がないんです」と、冷えた麦茶を出す。

風通し、断熱、緑のカーテンといった工夫で、どれだけ耐えられるか、まずはひと夏実験している旨を伝える。

まずは、この家の特徴や家づくりの過程についてのインタビュー。15分ぐらい話しただろうか。これが何分の一かにカットされるわけだ。あまり気の利いたことは言えなかった。吹き抜けの上からや違う角度からのインサートカットも撮影する。これは短いカットで音は関係ないので、ディレクターの人が全く関係のないことを聞いてくる。「DVDの棚を見たんですが、阪神ファンなんですか? 私もです」と。

その後は、家の内部をいろいろな角度から撮影。私がフレームに入ってはいけないので、カメラの後ろについて動き回る。モニターでチェックしているのが覗けたのだが、とても綺麗に撮れている。映像のマジックだ。「××をわらって」というディレクターの指示で、アシスタントの人がフレーム内のいろいろなものをどけていく。

1時間ほど撮影して終了。最後に、バルコニーのフウセンカズラやゴーヤの花を撮影していく。これは、スポンサーをお知らせする際の映像に使いたいようだ(ただし、私の家が放送される時期には合わないので、もう少し早い回に使われるかもしれないとのこと)。

放送は8月末か9月初旬。決まり次第教えてくれるとのこと。

建築家のSさんも本棚に本が入っているところが未見とのことで、撮影に便乗して来ていたので、二人で食事に行く。現在、進めている仕事のことや、日本の建築界の現況のことなど、代田橋大勝軒」のわかめラーメンを食べながら話を聞く。

夜は用事があったので某所に出かけ、帰ってから録画していた「ゴンゾウhttp://www.tv-asahi.co.jp/gonzo/index.html の第4話を見る。面白い。先週の 「週刊文春」は、恒例の今井舞のドラマ評が載っていた。7月スタートのもの。嬉しいことに「ゴンゾウ」を最も面白いと評価してくれていた。実は、このドラマが始まるのは知っていたが、まったく見る気はなかった。それが第1話放送終了後、このドラマが古沢良太脚本だと知った。しまった! 「相棒」の「ついてない女」「監禁」「バベルの塔」といった傑作を書いている、今、一番注目している脚本家なのだ。

しかし、最近のドラマは昼間に前回の再放送をしたりするから、「もしかしたら…」と思っていたら、2話放送の日に、1話の再放送をやってくれた。1話、2話と続けて見た。面白い! 傑作!

そして3話も4話もまったくテンションが落ちていない。視聴率は12%程度だというが、こんな面白いドラマを見ないのはもったいない。刑事ドラマ好きの方、ミステリードラマ好きの方、とにかく面白いドラマを見たいという方、水曜9時からテレビ朝日系列の「ゴンゾウ」を見てください。

すっかり布教者の私であった。

立川談春『赤めだか』(扶桑社)を読了。面白いとは聞いていたが、ここまで面白いとは。青春記として秀逸。それにしても、著者の落語に対する厳しさは並々ならないものがある。先日、友人が談春と談志の親子会を聞いてきたとのこと。羨ましい。本書にも出てくる談四楼の『シャレのち曇り』もランダムハウス講談社から文庫化された(来月は『師匠!』)。こちらもお薦め。

赤めだか

赤めだか