「1」を見逃した日

祝日の今日は、朝から雨模様のようだ。かなり重い二日酔い。そう飲みすぎたつもりもないのだが。

同じ量を飲んでも、翌日、すっきりする酒、二日酔いになる酒がある。初めて飲んだワインだったのだが、あれが原因だろうか。

トイレ、風呂、ベッドを、繰り返しぐるぐる廻る。

今日は<古本酒場 コクテイルhttp://koenji-cocktail.com/ で『山のぼりおり』発売記念で、著者の石田千さんと荻原魚雷さんhttp://gyorai.blogspot.com/トークショーがある。時間を確認するために、PCを立ち上げる。

6時半開場、7時開始と、胸に留め、また、トイレへ。

3時過ぎにやっと動けるようになる。今日はパリーグの開幕。CATVで楽天戦を観戦。勝っていたゲームを、ソフトバンク相手にサヨナラで落とす。抑え不在は大きい。

風呂に入ってから、出かける準備をする。早めに行って、阿佐ヶ谷と高円寺の古本屋を流そう。久しぶりに、バスで阿佐ヶ谷まで出よう。

バスで読む本を、ブックタワーから選ぶ。近藤史恵の『サクリファイス』を選んだが、本の間から、今日のイベントの葉書大のチラシが出てきた。

何気なく目をやると、開場16時半、17時開始と書いてある。さっきPCでは「1」を見逃したのか。時計を見ると5時。スタート時間だ。古本屋どころではない。小雨が降っているが、傘を持たずに急いで小走りで家を出る。

一番早く辿りつける手段はタクシー(直線距離は短い)。環状七号で、タクシーを待つが、全く来ない。少しづつ移動しながら待っていると、方南町まで来てしまう。交差点で、永福町方面から来たタクシーを捕まえる。運転手さんによれば、土日の東京のタクシーは平日の半分ぐらいに減ってしまうという。どうりで…

高円寺駅前でタクシーを降りて、<コクテイル>に着くと、ちょうど5時半。扉を開けて、カウンター出入口付近の一つだけあいていた椅子に腰かける。もちろん、トークは始まっている。石田千さんと荻原魚雷さんが静かな落ち着いた口調で話している。

カウンター席が全く見えないので、不明だが、「外市」の売上勝負で、魚雷さんに勝ち、今日のおごりをゲットした武藤良子さんhttp://d.hatena.ne.jp/mr1016/ が、すごい勢いで飲み食いしていたりするのであろうか。

そのうち休憩時間になる。カウンターを見廻すと、武藤さんがいた。トイレに行くときに「たくさん飲み食いしてますか?」と聞くと、「うん! もちろん」と元気よく答える。神保町の秘境<ブック ダイバー>http://bookdiver.exblog.jp/ のH女史もいた。その隣に一角獣さん。

今回、発売された『山のぼりおり』(山と渓谷社)を編集したIさん、白水社のSさんがいたので、ご挨拶。このお二人とは、ある「スイカ割り」の会でお会いして以来。

だらだらとした(いい意味で)長めの休憩が終わって、トークは締めの方向で、質問コーナーに。この本成立の経緯をIさんが語ってくれる。

山と渓谷」編集部にいたIさんは、ある日、渋谷の<ブックファースト>で、大量に平積みされた石田千さんの『月と菓子パン』(晶文社)に出会う(これを並べたのは、もちろん、当時<ブックファースト>にいた違うIさん)。

一読して、その世界に引き込まれ、「町を歩くように、山を歩いて、文章にしてみませんか」という熱のこもった手紙を書いたのだという。何とか引き受けてもらえるよう「温泉もあります」「美味しいお蕎麦もあります」「山をおりた後のお酒は美味しい」といった餌をたくさん撒いておいたそうだ。

その餌が功を奏したかは不明だが、「山と渓谷」での連載を経て、こうして、Iさん編集の初めての単行本が完成した。内容はもちろんだが、素敵な装丁・装画、中頁の写真もいい。初めて編集した本がこんなに素晴らしいなんて、編集者冥利に尽きるのではないだろうか。Iさんもとても嬉しそうだ。たくさん売れるといい。

トーク終了後、武藤さんや魚雷さんたちと飲む。お会計の結果、武藤さんは一人で9,700円の飲食。単価がものすごく安い<コクテイル>では、驚異的な数字。店主の狩野さんによれば「多分、史上初の数字」とのこと。

「焼き芋屋のおじさん」改め「ワカサギ釣りのおじさん」改め「チョモランマの野人」(この日に魚雷さんが命名。うら若き乙女にあんまりという声もあります?が)の面目躍如だ。

コクテイル>で、『森銑三著作集第1巻』『森銑三著作集第2巻』(中央公論社)を買って帰宅。

小山龍介『STUDY HACKS! 』(東洋経済新報社を読了。仕事のために勉強しなきゃいけないことは山積みなのだが、続かない。今までで最高2ヶ月が限界だった。勉強するためのヒント集である、この本の中身10分の9は、ピンと来なかったが、10分の1は、これは使えるのではと思えるものがあった。ビジネス実用書は10分の1でもピンと来るものがあればいい。ビジネス実用書をとりあげている本好きブログは少ないが。この本はとりさんhttp://d.hatena.ne.jp/tori810/ のブログで教えてもらった。

STUDY HACKS!

STUDY HACKS!