嬉しい知らせ

昼休みに、先月の句会のメンバー全員の句をワープロで打つ。今月の句会のときに配布するもの(お題は雛祭りなのだが、まだ全く考えていない)。打ち終わってから、職場の隣の文具店へ行く。「こんなものを印刷するのに相応しい紙ありませんかねえ」と相談すると、「こんなものありますよ」と、和紙風のプリンタ用紙をいろいろ出してくれる。ベーシックな白いものを買う。字体を少し工夫して、これに印刷したら、ちょっと素敵になりそう。

仕事が終わってから、水道橋<アンチヘブリンガン>へ。

ぶらぶらと歩いて行く。職場の近くの遅くまで営業している書店で、大竹文雄『こんなに使える経済学―肥満から出世まで』(ちくま新書)を買う。高島俊男の新刊はまだ並んでいなかった。いつもと同じように、白山通りから外れて、未知の脇道を選んで歩く。自ら迷子になる感覚で歩くのが楽しい。

坂に出る。文京区教育委員会の案内板があり、「鎧坂」とある。昔、鎧職人が住んでいたからとか書いてある。坂を上ったところに「金田一京助・春彦の旧居跡」とある。井上ひさしの『泣き虫なまいき石川啄木』の舞台はこの辺りということか。私が見た公演は誰が京助を演じていただろうか。

坂道といえば、4月の「わめぞ」の「月の湯古本まつり」http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080216岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/トークのテーマは「坂を登れば文学がわかる」。昨年、申し込んでいたが中止になった学習院の岡崎さんの公開講座のテーマも「坂道と文学」だったと思う。鎧坂は出てこないだろうが、銭湯で聞くトークが今から楽しみ。

岡崎さんの新刊『ベストセラーだって面白い』(中央公論新社)は今週中に書店に並ぶらしい。書影を見たが、石丸澄子さんの手になる素敵な装画(シルクスクリーン)。先月、下北沢のライブハウスで石丸澄子さんに似た方をお見かけしたのだが、あれはご本人だっただろうか。

岡崎さんの『女子の古本屋』(筑摩書房)もネット書店等で3/25発売の告知が始まった。この本については、野望(?)を持っている。岡崎さんはもちろんだが、各章扉に登場する女子の皆さんにサインをしてもらいたいのだ。東京の書店ばかりではないし、そのためだけに訪れることはしないで、他の用で近くにいったときに、ふらりと寄るというのが理想的なので、何年もかかかるかもしれないが。もし、よろしければ、最初に、か猫さんhttp://tabineko.seesaa.net/ 海ねこさんhttp://www.omaken.com/umi-neko/ 大林さんhttp://popotame.m78.com/shop/index.html お願いします。

昔ながらの旅館もあったが、知らないホテルを発見。どうやら大浴場があるらしい。仕事が遅くなり、電車がなくなったときに、ホテルに泊まることがあるのだが、大浴場があるホテルは魅力的、 今度、泊まってみよう。

<アンチヘブリンガン>に着くと、畠中さんがいらしていた。お客さん一同で、すずらん通りの<東京薬局>がいかにいい薬屋さんかという話題。文化学院の先生から、<東京薬局>で買ったというウコンの粉末をいただく。

先生曰く、「あそこの前の<マツモトキヨシ>みたいなドラッグストアは、昔、<富山房>だったんだよ。あそこはいい本屋だったなあ」。「いい本屋といえば、日本橋丸善もよかった。大学受験のときに、教科書で英語を勉強したくなかったんだ。丸善に行って、『読んで勉強になる英語の本を教えてください』って頼んだら、retoldされた『80日間世界一周』を薦めてくれた。面白かったなあ。読み終わって、次の本を聞きに行ったら『80日かからなかったね』だって。次の本は『荒野の呼び声』だった」。先生の話を楽しく聞く。

畠中さんからは嬉しい知らせを聞く。「嬉しい知らせを聞いたぐらいなら書いてもいいよ」とのことなので、書いたが、どんな嬉しい知らせかは、畠中さんの正式発表をお待ちください。

嬉しさもあってか、二人して飲みすぎる。電車もなくなったので、一緒にタクシーで帰宅。大原交差点で先に降ろしてもらい、<シャンシャン>に寄り、一杯だけ。さすがに、録画した『相棒』を見る元気もなく、ベッドに入る。

<アンチヘブリンガン>を含めた3か所で、石田千さんの新刊『山のぼりおり』(山と渓谷社・3月発売)刊行を記念したトークイベントがある。実は石田千さんのトークを聞いたことがないので、楽しみ。石田さんのトークのお相手も魅力的な方ばかり。ただし、定員が少なめなので、参加希望の方はお早めに(<アンチヘブリンガン>には、もう早速予約が入ったとのこと)。

ねじめ正一荒地の恋』(文藝春秋を読了。もともと詩の世界にうといので、モデル小説という先入観なく、単なる恋愛小説として楽しめた。北村太郎訳のアレックス・デラウェアシリーズを愛読していたので、(書名こそ出てこないが)その話題が出てくるのも楽しい。シリーズの4作目ぐらい(?)で、訳者が連名になり、「あとがき」で、翻訳半ばで、「詩人」北村太郎が亡くなったことを知った。その死の裏に、こんなにも壮絶なドラマがあったのか。実在の人間をモデルに、ここまでの小説を書くのは、相当な苦労があったろうが、一読、過剰な遠慮は感じさせない。北村太郎の詩を読みたくなった。実はねじめ正一の小説を読むのは初めてなのだが、他の本もこんなに良いのだろうか(失礼な物言いかな)。

荒地の恋

荒地の恋

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『山のぼりおり』発売記念  石田千トークイベント三連発

エッセイスト・石田千さんが「のぼりおり」した十の山。『山と渓谷』での連載を一冊にまとめた『山のぼりおり』の発売を記念して、トークイベントを開催します。石田千さんをよく知る御三方が、「いったいなぜ山のぼり?」という素朴な疑問をぶつけたり、「山といえばね…」と思いもかけぬ話をはじめたり、山をテーマにゆるゆるとおはなしする会です。ちなみに、山のぼりに関してはみなさん初心者ですので、山の知識や経験は必要ありません。お休みの日の開催です。散歩がてら、お気軽にご参加ください。

石田千×荻原魚雷フリーライター)●会場 高円寺・古本酒場コクテイル http://koenji-cocktail.com/●日時 3月20日 (木・祝)16時30分開場 17時開演 19時終演●定員 20名(先着順)● 料金 入場無料ですが、飲食代は別途かかります。ワンドリンク以上のオーダーをお願いします。●申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらcocktailbook@hotmail.co.jpお名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※文士料理(文士たちが創作した料理、好んで食べた料理)が楽しめるお店です。

石田千×畠中理恵子(元書肆アクセス店長)●会場 水道橋・アンチヘブリンガン 千代田区猿楽町2-7-11ハマダビルヂング2F● 日時 3月22日(土)13時30分開場 14時開演 16時終演● 定員 20名(先着順)● 料金 1000円(ワンドリンク付) ● 申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらantiheblingan@tcn-catv.ne.jpお名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※よろしければ、18時からのトークイベントもあわせてお楽しみください。

石田千×田村治芳彷書月刊編集長)●会場 神保町・ヒナタ屋 www4.plala.or.jp/HINATA-YA/● 日時 3月22日(土)17時30分開場 18時開演 20時終演● 定員 20名(先着順)● 料金 1000円(ワンドリンク付)● 申し込み方法メールにて「石田千トークイベント」とお申し込みください。宛先はこちらhinata.ya@ivory.plala.or.jp(ヒナタとヤのあいだに.がはいります) お名前、人数、当日ご連絡のつく電話番号を明記してください。 ※ チキンカレーのおいしいお店です。食べ物のオーダーも承ります。

● 注意書き※ 各回ごとに申し込み先が異なりますのでご注意ください。※ イベントに関する最新の情報www.yamakei.co.jp

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◎2008年3月1日(土)、2日(日)

第7回 古書往来座外市

詳細情報はこちら >>http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080126

◎2008年4月5日(土)

第1回 月の湯古本まつり

詳細情報はこちら http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080216