噂の西川口へ

昨日は一日立ち仕事。何もせずただ立ってるだけ。この時期、この仕事が3回ぐらいあるが、嫌な仕事の一つ。唯一の救いは、自分についたグリークラブ所属というアルバイトの女子学生がなかなか素敵な子だったことか。少し(かなり?)気が強そうだが。部下にこの話をすると「相変わらず気の強い子が好きですね」だと。本人に自覚はないのだが。

今日は仕事を終えてから、南北線とJRを乗り継いで西川口まで。噂の(?)<ブックオフ>へ。

確かに大型店で本の量は多い。<ブックオフ>は、本棚などの什器はリースではなく購入(その際、丸善から元会長に多額のリベートが)なので、閉店した原宿店あたりの什器が流れてきているのか(根拠はまったくなし)。

外市http://d.hatena.ne.jp/wamezo/ 用に何冊かと、上原隆『雨にぬれても』(幻冬舎文庫)、松田道弘『トリック・とりっぷ』(講談社)、中野翠『無茶な人びと』(毎日新聞社)、アン・タイラー『時計を巻きにきた少女』(文藝春秋)を買う。

沿線の蕨、川口、赤羽に<ブックオフ>があるのを確認していたので、川口まで行ってみる。

小型店であまり本の量はなかったが、単行本2冊1,000円、文庫本2冊500円のセール中だった。

ここでも「外市」用の本と、伊坂幸太郎『ゴールデン・スランバー』(新潮社)、開高健『ずばり東京』(文春文庫)、松田道弘『トリックのある部屋−私のミステリ案内』(講談社文庫)を買う。

会計のときに、自分が計算したより、買上金額が高額になっていたので、申し出ると、文庫2冊500円を2冊1,000円としてレジを打ちこんでいたことが判明。気づいてよかった(普通、気づくよな)。

仕事の荷物もあるので、もう持ちきれないので、蕨や赤羽の店舗は寄らずに、池袋へ。

<古書 往来座http://ouraiza.exblog.jp/ に寄り、「外市」のチラシを受け取る。店に入った途端、「わ〜 髪切ってる」と女性陣から言われる。ずっと(何か月?)髪を切っていなくて、前回の「外市」時がピークだったので、その印象が強いのだろう。

店には「外市」の告知チラシとは別に、「わめぞ」とは何ぞやを解説する新チラシもあった。これには、4月に行われる新企画のことも載っている。近々、正式発表されるだろうが、楽しみなイベントだ。

往来座>で、庄野潤三『自分の羽根』(講談社)、濱田研吾『徳川無声と出会った』(晶文社)、「東京人 2007年9月号 特集 三遊亭圓朝-江戸明治を駆け抜けた、落語界のシェイクスピア」を買う。

目白まで歩いて帰る。目白の<ブックオフ>を覗く気力はなし。

代田橋駅でT君(この前、方南町で会った)の奥さんのAさんに会う。T君と待ち合せているというので、駅のそばの立ち飲みの串揚げ屋さんへ。

代田橋駅前には、吉祥寺の<ハモニカ横丁>や下北沢の<駅前食品市場>を極小にしたようなバラッック造りの商店が並ぶ一角がある。串揚げ屋はそこにあった。

ここも数年後には京王グループによる再開発により、なくなってしまうようで、賃貸に関しては、年数が区切られているという(その分、賃貸料が安いとか)。再開発の範囲はかなり広いようで、大きな駅ビルが建つように聞いている(明大前のイメージか)。

串揚げは全品100円でどれも美味しい。豚、鶏、ハム、海老、ししゃも、小玉ねぎ、チーズなど。Aさんお薦めのとろろ揚げもふんわりとした口当たり。

近くに串揚げが食べられる店を知らなかったので、ここを教えてもらってよかった。また来よう。

森達也『死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う」(朝日出版社を読了。著者が言うように、まさに「死刑をめぐるロードムービー」。死刑制度の行く末を考えるには、この本が提起しているように「可視化」が必要だろう。考えるためのあらゆる手がかりが見えなくなっていて、その理由は納得できるものではない。この版元がこのようなノンフィクションを出すのは初めてだと思うが、編集者の熱意が伝わってくる、まさに著者と編集者の二人三脚によって書かれた本(この編集者の存在がなければ、著者は藤井誠二に話を聞かなかっただろう)。光市母子殺害事件の遺族・木村洋氏の理知的な手紙には感動し、少し驚いた(メディアが伝えている彼の姿とは隔たりがあるように感じた)。

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う