とうとう買ってしまった…

foxsya2008-02-02

本来、予算の内示準備で忙しいはずが、予算が白紙になったので、昨夜はぽっかり時間が空く。

職場近くの中華料理屋<兆徳>に夕食に行く。部下7人も全員ついてくる。チームワーク良し!? うちの部署は皆で飲みに行くということはめったにない(そもそも仕事が終わるのが遅いので無理なのだ)。焼き餃子、砂肝黒胡椒炒め、台湾焼きそばなどを食べながら、ビールや紹興酒

ここは綺麗とは言えない店構えだが、料理は本当に美味しい(難を言うと、ラーメン類は凡庸な味なので、麺類は期待しては駄目)。「谷根千http://www.yanesen.net/森まゆみさんんも、この店のファンだと言っていた。

かなりの量を飲んで帰宅。

今朝は起きると同時に喉が痛い。風邪をひいてしまったか、飲み過ぎなだけか。とりあえず、職場に行き、仕事をこなすが、関節が痛い。いよいよか…。

仕事を終え、千駄木方面に歩き出す。<古書ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/ で開催中のはとさんの展覧会「亀ノ本棚」http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/20080120 を見るため。

白山上の交差点で信号待ちをしていると、声をかけられる。他部署の部長だ。「お昼ご飯まだでしょ。付き合わない? ビールが飲みたくて」とのこと。「喜んで」とついていくと、<兆徳>へ。2日連続だ。

しかし、店はお客でいっぱいで入れず。ここはやはり人気がある。もう少し先の違う中華料理店に行く。ここもなかなか美味しく、あんかけそば、焼き餃子にビール。痛い喉にビールが心地よい。

<古書ほうろう>では、今日と明日に「しでかす節分祭」なるイベントが予定されている。当初の予定では、「亀ノ本棚」だけ見て、千代田線で日比谷に出て、<まちからむらから館><無印良品><山野楽器>で買い物をして、歯医者に行くつもりだった。

思わぬ食事のお誘いで、ちょうど「節分祭」の時間になった。

<ほうろう>の皆さんに10周年のお祝いを伝えた後、店内を巡り、本と「亀ノ本棚」の展示を見る。

<ほうろう>のブログで、宮地さんが書いている。

『最近、「結局うちの店の特長は、無駄に広い、ってことだよな」とよく思うのですが、これには「そのおかげで、古本屋だけではない場所としてあれこれすることができる」という面と、「そのせいで家賃が高く、経済的にはいつもいっぱいいっぱい」という面があります。』と。

最近、職場の近くの貸店舗(狭い!)の家賃を見て、目を疑った。<ブックオフ原宿店>の家賃月額1,800万円というのは論外だが、家賃の問題はどんなお店も切実だろう。

しかし、<ほうろう>の楽しい「あれこれ」はこの広さに支えられている面もある(もちろん、それだけではない)。大変だと思う。客の立場としては、無責任かもしれないが、これからも広さを生かした楽しい「あれこれ」を期待してしまう。

「酒とつまみ10号」、「本の手帖4号」、如月小春『俳優の領分−中村伸郎と昭和の劇作家たち』(新宿書房)を買う。

実は、小津本を集めている(<ほうろう>でも何冊か買っている)。「本の手帖」には、田坂憲二さんが「 小津本紳士録(一)」を書いていて、『俳優の領分』では、当然、小津演出についても書かれているはず。

愉快な着ぐるみパフォーマンスの「しでかす節分祭」を見てから、西日暮里駅へ向かう。歯医者の予約時間ぎりぎりになってしまった。

「しでかす節分祭」は子供のお客さんは5人ぐらいだったろうか。大人はもちろん、子供はより大喜びするイベントなので、明日はもっとたくさんの子供が来てくれるといい。

10分遅れで歯医者に到着。いよいよ具合が悪くなり、やや意識朦朧気味。これが麻酔と同じ効果か、不快感を感じることなく治療終了。この歯の治療4回目なのだが、まだ終了せず、来週きちんと詰めて終了とのこと(まだ他にも要治療の歯はある)。

歯医者の近くのスーパーの衣料品売り場にあるものを買いに行く。以前、つきあっていた彼女から「そんなに寒いなら、ズボンの下に履くもの買いなさいよ。パッチとかいうんだっけ」などと、何度も言われていたが、頑なに拒んでいた。

もう寒さが耐えがたく、とうとう買ってしまう。具合が悪く気が弱くなっていたか…。

帰宅し、暖房をつけ、風呂を沸かす。

風呂を沸かしている間に途中まで見ていたドキュメンタリー映画「チャレンジキッズ 未来に架けるこどもたち」http://www.pan-dora.co.jp/challenge/ を終わりまで見る。

それほど話題になった記憶はないが、これは拾いもの。日本の甲子園の野球に匹敵するぐらいの盛り上がりを見せるという全米スペリング暗記大会。各地区で優勝し、全米大会に出場する8人の子供たちを追っている。

白人あり、黒人あり、富裕な者あり、貧しい者あり、メキシコからの不法移民(?)で、両親が英語を一切話せないという子供もいる。さまざまな境遇の子供たちが、このアメリカンドリームを体現しているかのような大会に、すさまじいまでの努力で挑む。

200人以上いる出場者が、何問かの間にどんどん減っていく。果たして、8人はどうなるのか。この映画にここまでサスペンスを感じるとは思わなかった。

他国の人には、ここまでの熱狂ぶりに首を傾げる人も多いだろうが、日本の甲子園も同じことだろう。

日本人は英語の発音とスペリングの関係に不規則性を感じている人がいると思うが、確認できたのは、正しい発音ならスペリングもおのずと決定するということ。「僕が負けたのは、出題者の発音が悪かったから」と敗退した負け惜しみを言う男の子あり。

<TSUTAYA>あたりには置いているのだろうか。自信を持ってお奨めできるので、未見の方は是非、どうぞ。

それにしても、この邦題はどうにかならなかったのか。原題は「SPELLBOUND」。これがいいとも思わないが、直訳風にすれば「スペルに魅せられて」とか「スペルに魅せられたたこどもたち」とでもなろうか。

熱い風呂にゆっくりとつかり、すぐに布団にもぐり込む。明日、良くなっているといいが。

谷岡一郎『データはウソをつく─科学的な社会調査の方法』(ちくまプリマー新書を読了。著者はいしいひさいちの漫画のファンだそうで、内容に関連がある(結構無理矢理)4コマ漫画を挿入しているが、これが必要だったかどうか。テレビのスピリチュアル番組を熱く罵倒するなど、随所で冷静さを捨てているところが面白い。「中央公論」の連載で、親会社の「読売新聞」の調査を批判したことにより連載を打ち切られた旨の記載あり。