はだかさんと千晶さん

毎日、プレゼンのような会議なのだが、だいたい夜の10時半頃までやって、終わらなくて翌日に持ち越しといった感じ。

今夜は下北沢<lete>http://www.h7.dion.ne.jp/~lete/加藤千晶さんhttp://donutfilms.jp/chiaki/ のライブがあるのだが行けるかどうか不安だったが、何とか会議は早い時間に終わった。役員説明用の資料作成が緊急の仕事としてあったのだが、役員のスケジュールの都合がつかず、一週間先になったので、うまく時間が空いた。こんなことは、なかなかない。天は我に味方した。

7時前に職場を出て、下北沢に向かう。8時開演のぎりぎりに<lete>に滑り込む。トイレに行っておきたかったが、行けなかった。痛恨…。休憩はあるだろうが、ここは狭いのと、トイレの位置の問題で、なかなかトイレに行きにくいのだ。しかも、ワンドリンクオーダーだし…もつのか自分。しかも、ハートランドなぞ、オーダーしてしまう私、大丈夫か(休憩時間にいの一番に飛び込み、ことなきを得た。一番に行かないとなかなか入りにくい)。

会場には<古書 ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/ の宮地夫妻もいらしていた。忙しい時期で日記には書けなかったと思うが、昨年11月の吉祥寺<MANDA-LA2>のライブでもお会いして、やはりいらしていた岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/ と一緒に「楽しかったね。嫌なことを忘れさせてくれるね」と美味しいお酒を飲んだこともあった。

そもそも、私が加藤千晶さんのアルバムに出会ったのは<古書 ほうろう>の棚だったのだ。

<lete>での加藤さんのライブは、いつも「二人三脚」と題して、ゲストが登場する。今日のゲストは、漫談家寒空はだかさん。 http://www.geocities.jp/hadasamu/

いやあ、おかしかった。ネタ的には、同年代かと思うので、若い人にはきついかとも思うが、いっぺんでファンになった。歌声もいいし、ネタの一つ一つに教養(?)が裏打ちされている(でも嫌味になっていない)。センスのいい落研出身といった香りがする(実のところはもちろん知らないが)。地底人「都営一族」と「営団改めメトロ一族」の抗争に、ぽろっと『地下生活者の手記』なんかが出てきたりする。<カヤバコーヒー>の歌も味があってよかったが、<カヤバコーヒー>の閉店を初めて知った。いつの間に…。

加藤さんの<lete>のライブはいつも、新しい出会いがあり、世界が広がるのでお得感がある。もちろん、主役の加藤さんも素晴らしかった。

ある教育関係の会社から依頼されて作ったCMソングを聴かせてくれたが、ああいう注文に対して、こういう曲を書くのかと、加藤さんのプロフェッショナルの力というものを今更ながら認識(失礼!)。

そういえば、加藤さんの「こつこつミラクル」が聴ける三井生命のCM(福原愛出演)を、最近、テレビでよく見る(ここで見られます→ http://www.mitsui-seimei.co.jp/cm/ )。

加藤さんの歌を聴いている間、仕事の疲れや、我が家を取り巻く嫌な出来事の数々など、しばし忘れられ、しかも、それに持続性がある。こういう聴かれ方を歌い手の人が望んでいるかはわからないが、うきうきとした楽しい気分でいつもライブ会場を後にできる(もちろん、もう終わりかという一抹の寂しさもあるのだが)。

会場の外で、宮地夫妻と話していると、加藤さんが現れ、夫妻と業務打合せ。それが済むと私に「もしかしてNEGIさんですか?」と。これにはびっくり。加藤さんのことを書いたときのブログなどを見てくれているのは知っていたが、なんで…。「想像していた通りの見かけだったので。うふふ」とのことだった。

mixi加藤千晶コミュに入っていて、ときどき、書きこんだりしているが、私のプロフィール欄は岡崎さんに書いていただいた似顔絵。それを見てくれたのかもしれない。岡崎さんの似顔絵がそっくりということだろうか(岡崎さんは2割増しに書いたと言っていた)。

宮地さんが<lete>に入る前に目をつけていたという近くの焼き鳥屋に入り、本やサッカーの話(宮地さんは熱のこもったアルディージャファン)。

<ほうろう>では、現在、イベント「亀の本棚」 http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/searchdiary?word=%2a%5b%a5%a4%a5%d9%a5%f3%a5%c8%5d を開催中。近いうちに行かなくては。宮地さんが会場で、はだかさんのCDを買っていたので、今、<ほうろう>に行けば、「タワー、タワー、東京タワーにのぼったわ〜」という素敵な歌声が流れているかもしれない。

下北沢の駅に向かう途中、食事帰りの加藤さんたち一行に会う。最後まで素敵な夜だった。次回は3月8日(土)の<MANDA-LA2>。土曜日なので、平日よりは休みがとりやすい。今から、工作して、なんとか休みをとりたい。

ヒヨコ舎『本棚』(アスペクトを読了。人の本棚を見るのが好きなので、この手の本棚本はほとんど持っている。川上末映子、桜庭一樹の棚が載っているのはナイスタイミング。個人的にはもう少しボリュームがある本のほうが嬉しい。編集のヒヨコ舎は版元として、川上末映子の本なども出しているが、個人的には神林長平の『麦撃機の飛ぶ空』の版元として認識していた。神林長平は、もっとSFファン以外にも読まれていい普遍性を持つ作家だと思う。最初に読むんだったらなんだろうか。『あなたの魂に安らぎあれ』(ハヤカワ文庫)あたりだろうか、とっつきのいいのは『言壷』(中公文庫)か。

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