3人の叔母

foxsya2007-08-26

建築中の家の構造見学会最終日。立ち会っているわけではないので、昨日、一昨日と、どのくらいの人が見に来たかはわからない。

午前9時過ぎに家を出て、朝霞台に向かう。朝霞市の野球大会のリーグ戦の最終戦。池袋から東上線に乗って、和光市を過ぎたあたりで携帯にメールが来る。相手チーム棄権のため、試合がないとのこと。当日の棄権はやめてほしい。ここに来るまで1時間はかかっているのだ。ただ、この不戦勝で、決勝トーナメントへの進出が決まった。

せっかく、ここまで来たので、朝霞台の<ブックオフ>と近くの古書店に寄り、「外市」用の本を何冊か買う。

他に、『映画「がんばっていきまっしょい」フォトブック 伊予東高校女子ボート部漕艇日誌」(ワニマガジン)を買う。

帰りの電車で、「外市」用の本の中の田中康夫『ファディッシュ孝現学』シリーズ3冊を拾い読みする。持っていて(引っ越し段ボールの中に入っているはず)、リアルタイムで読んでいるシリーズなのだが、今、読んでも面白い。

江藤淳宅の新年会に現れた猪瀬直樹を揶揄することに始まる、猪瀬との喧嘩、もとい論争が特に最高。安く値付けするつもりだが、「外市」で売れるかな。

帰宅後、夕方に叔母3人が家の見学に来る。3人がお嫁に行くまで育った家を壊して、建設しているだけに思い入れが強いのだろう。両親は、父方の祖母の介護で那須に滞在していて不在なので、自分が相手をする。

建築家のSさんhttp://www.h5.dion.ne.jp/~jyu/index.html が丁寧に解説をしながら、1階と2階を案内してくれる。3階に上がる階段は、まだ未完成(多分、床材が終わってから、最終段階で設置するのではないだろうか)なので、3階については、吹き抜けから眺めるだけ。

皆、「いい家になりそうね。早くできないかしら」と、楽しんでくれたようだ。夕食どきなので、環七そばの<浜鮨>まで行き、夕食。私に御馳走してもらう日が来るなんて、と感激?の叔母たち。そんな大袈裟な。

[写真は鉄製の外階段(完全分離2世帯住宅なので、2階への階段は外部設置)。最終的に踏み板部分はモルタル仕上げになる。]

石田千『ぽっぺん』(新潮社)を読了。石田千さんの本には、いつも鋭い、きつい、怖いような箇所がところどころあるのだが、この本は全体に暖かくてほっこりしたような感じ。枇杷のシロップ煮を食べるところがあるが、美味しそう。2か月前に切り倒した枇杷の実は、全て果実酒に仕込中だが、シロップ煮という手もあったのか。「やさしいお顔の人に聞きなさい」とお母さんに言われ、千さんに道を訊く女性。「あの人はどこにやさしいお顔を見つけてくれたのだろう」と考えるシーンが印象的。のど飴をもらい、せっかちにかじって、うわあごに飴のかけらで切り傷を作る描写など―もちろん本当にあったことなのだろうが―巧みだ。

ぽっぺん

ぽっぺん

※「早稲田青空古本祭」に併せて開催中の「わめぞ青空古本祭」に古本を出品中です。よろしくお願いします。

第22回 早稲田青空古本祭
・日時 2007年9月27日(木)〜10月2日(火) 午前10:00〜午後19:00(最終日17:00閉会)
・会場 穴八幡宮境内(早大文学部前) 地下鉄東西線早稲田駅下車 徒歩3分 JR・西武新宿線 高田馬場駅下車 駅前から学バス「早稲田大学正門前」行き乗車。「馬場下町」下車・会場前

第1回 わめぞ青空古本祭 
・日時 2007年9月27日(木)〜10月2日(火) 11:00〜19:00ごろ(初日20時まで!)
・場所 立石書店 店内一部棚(穴八幡宮本殿側出口すぐ下)
・参加者 古本けものみち南陀楼綾繁)/ふぉっくす舎/退屈文庫(退屈男)/旅猫雑貨店/リコシェ古書往来座/bukuぶっくす/朝/Y's

※友人の片野ゆかの新刊ノンフィクション『ダイエットがやめられない―日本人のカラダを追跡する―』が新潮社から発売されました。興味のある方は、是非、ご一読ください。「波」に角田光代さんが書評を書いてくれたそうです。

ダイエットがやめられない―日本人のカラダを追跡する

ダイエットがやめられない―日本人のカラダを追跡する