ぐるり神保町とWASEDA

foxsya2007-08-05

昨日は、仕事を昼過ぎに終えて、神保町へ。後輩夫婦と<三省堂書店>前で待ち合わせなのだが、時間があるので、まず<書肆アクセスhttp://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/ に寄る。酒とつまみ編集部編『酔客万来 集団的押し掛けインタビュー』(酒とつまみ社(仮))を買う。レジでAさんと少しお話しする。

<小宮山書店>で庄野潤三『小えびの群れ』(新潮社)を買い、待ち合わせ場所の<三省堂書店>で、福岡伸一プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス)を買う。

後輩夫婦と、カフェ<ヒナタ屋>http://www4.plala.or.jp/HINATA-YA/ へ向かう。駿河台下交差点を明大方面へ向かった振天堂ビル(以前、<マツモトキヨシ>があった)の4階。

エレベーターのボタンを押し、階上から降りてくる篭を待つ。到着したら、扉を右手で掴み開ける。そう、ここのエレベーターは扉の開閉が手動式なのだ。4階に到着して、篭から出るときも、自分で開けて<ヒナタ屋>へ。

今日は、<ヒナタ屋>で開催中の「ぐるり的音楽生活」フェアhttp://gururi04.exblog.jp/トークイベント「アヤシイ二人の東京・街歩き術〜音楽・人・本への小さな旅〜」が開催されるのだ。アヤシイ二人とは、「ぐるり」の連載でお馴染みの田川律さん(舞台監督)と南陀楼綾繁さん(ライター・編集者)。

コロナビールを飲みながらトークを聞く。田川さんは、とても張りのある声。70歳を超えているとは思えない若々しさで、こんなふうに歳をとれる人はなかなかいないだろう。猛暑の頃を除いて、東京中を歩き廻って移動しているという。話を聞いていると、東京をぶらぶらと歩きまわりたくなってくる。

南陀楼さんhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ が、田川さんの著書を何冊も紹介してくれたが、個人的には『田川律の家族ってなんや』(早川書房)が、とても気になった。これは読みたい。帰ったら、ネットで探してみよう。

「ぐるり」のインタビューは、単行本化の編集作業も進行中とのことで、こちらも楽しみ。「ぐるり」では、南陀楼さんの音楽レビューも長期連載。こちらも、そろそろまとまらないか。どうせなら、紹介したアーティストの曲が一曲ずつ収録のCD付とかの体裁もいいのではないだろうか(権利関係のクリアは手間だろうが)。と、勝手に思ってみる。

トーク終了後、沖縄居酒屋に移って、後輩夫婦と四方山話。


今日は「WEEKEND WASEDA Vol.1 〜お店で古本市〜」最終日。昨日、一昨日と、行けなかったので、楽しみにしていたのだ。

しかし、疲労がたまっているのか、ベッドからなかなか出られない。目が醒め、少し本を読み、いつの間にか眠っているということを何回も繰り返しているうちに午後になっている。

何とか起き上がり、だらだらと風呂に入っているうちにもう4時。終了まで1時間。あわてて家を出て、早稲田に向かう。
早稲田の駅を出ると、早稲田大の手提げを持った大量の高校生の波に道が覆われている。どうやら、オープンキャンパスらしい。高校生を掻き分け、第一会場の<立石書店http://d.hatena.ne.jp/tate-ishi/ へ向かう。

ものすごい暑さで、顔中から汗が噴き出している感じ。<立石書店>に着くと、外の本棚の前の木陰で、南陀楼さんが、「古本けもの道」の番人よろしく椅子に座って読書中。何かアジアチックで、ああいう佇まいがさまになる。

旅猫さんから、「早稲田で古川ロッパ展でも見てたの?」と言われるが、いえいえ、単に寝てただけです。素早く棚を眺め、レジに本を持っていく途中で、暑さにやられたのか、ふらつき、岡島さんに心配される。

急いで、第二会場の<古書現世http://d.hatena.ne.jp/sedoro/ に向かい、5時少し前に到着。こちらは、外に、<古書 往来座http://ouraiza.exblog.jp/ の瀬戸さんがいた。<古本 海ねこ>http://www.omaken.com/umi-neko/ さんもいらしていたので、ご挨拶。何日か前に、岡崎武志さんの「ちくま」の連載「古本屋は女に向いた職業|女性古書店主列伝」で、海ねこさんのことを読んだばかりだった。

本を選び、レジに行くと、向井さんと退屈君と猫ちゃんがまったりモード。猫ちゃんは、退屈君http://taikutujin.exblog.jp/ に思い切りなついていた。

「WEEKEND WASEDA」で買ったのは以下の通り。

伊丹由宇『食の狩人 取り寄せ帖』(集英社インターナショナル)、荻原魚雷編『吉行淳之介エッセイ・コレクション3』(ちくま文庫)、石上三登志『吸血鬼だらけの宇宙船』(奇想天外社)、ジャック・リッチー『10ドルだって大金だ』(河出書房新社)、「彷書月刊 2002年5月号 特集・古本のへそ」、大橋歩『くらしの一日一日』(マガジンハウス)、日垣隆『松代大本営の真実』(講談社現代新書)、鴻巣友季子『翻訳のココロ』(ポプラ社)、内田樹『街場のアメリカ論』(NTT出版)。

高田馬場駅へ向かう途中。わめぞ絵師の武藤さんに会う。8月末から始まる個展に関連して、あることを頼まれる。是非、やりたいと思い、「喜んで」と承諾しかけるが、よくよく考えると、その日は福岡へ出張中だった。残念だったが、またの機会にしてもらう。

駅前の<芳林堂書店>で、ル・コルビュジェ『伽藍が白かったとき』を買い、電車の中でそれを読みながら、帰宅する。

浅羽通明『右翼と左翼』(幻冬舎新書を読了。そうか、フランス革命のスローガンの「博愛」は誤訳で正しくは「友愛」なのか。あくまで限定された愛なのだ。旧ソ連北朝鮮は、「左」の政権だが、その体制を批判する人たちは「右」なのか。右、左と簡単に言葉を使いがちだが、なかなか一筋縄ではいかない。「豊かさ、民主主義、文化的相対主義、平和尊重等が、「右」「左」のほとんどが共有する目標となり、対立はそれを実現、いや維持してゆくにあたってのいろいろな微調整をめぐるもの程度に縮小された現状」というのは、この書を読み通した後には、腑に落ちる。

右翼と左翼 (幻冬舎新書)

右翼と左翼 (幻冬舎新書)