「外市」の準備、なんとか完了

foxsya2007-07-04

夏休みをとって新橋の弁護士事務所へ。うちの職場の夏休み取得可能期間は7月〜9月で、この3ヶ月間の中から選ぶことになっている。7月早々、いきなり夏休み1日消化だ。

母が巻き込まれた不条理なトラブルから約1年。弁護士の先生も「1年かあ。長かったねえ」。何とか解決の糸口が見えてきて、少し気が楽になる。

普通の人にとって、弁護士に依頼するような事態と遭遇した場合、誰に依頼したらいいか戸惑うことと思う。今回、結果的に力量、人間性、全てに満足できる弁護士の先生に依頼できたが、なかなか、そう上手くいくときばかりではないだろう。たまたま、この弁護士の先生につながる人間関係を持っていたことを幸運に思う。

内幸町から都営三田線で水道橋へ向かい、<食堂 アンチヘブリンガン>で昼食。母はニョッキが大好物なので、機会があったら、この店のものを食べさせてあげたいと思っていた。
ゴルゴンゾーラのニョッキは「とても美味しかった」とのこと。

帰宅後、今度の土日に池袋の<古書 往来座http://ouraiza.exblog.jp/ で開催される<わめぞ>http://d.hatena.ne.jp/wamezo/ 主催の「外市」に<ふぉっくす舎>http://d.hatena.ne.jp/foxsya/ として出品する古本の準備の続きを行う。

明日には宅配便で発送しなければならない。値付けした本を段ボールに詰める。もっといい本があるのだが、見つからないもの多数で、不完全燃焼だが、前回よりは売れるだろうか。目標は10,000円ということにしておこう。

30年ぐらい前の赤塚不二夫監修の「まんが入門」。巻末の漫画家リストは全て住所が記載。昔はこういう本が結構あった。最近、あまり読む人は減っているのかもしれないが、つかこうへいの『戦争で死ねなかったお父さんのために』(新潮文庫)は、表題作の他に、「郵便屋さんちょっと」「初級革命講座」「飛竜伝」「熱海殺人事件」「出発」を収録したお得感溢れる戯曲集。読み返してしまう。他に矢作俊彦の絶版本を10冊ほど。全部で200冊ぐらいか。

大学時代の友人から誘われ、新宿の<樽一>http://www.taruichi.co.jp/ へ。友人のそのまた友人で初対面の人間も多かったが、美味しい刺身を肴に盛り上がる。鯨や、さまざまな貝を食べつくす贅沢な宴会。近々、この店は再訪しそうな予感。

そういえば、エドワード・ヤンが若くして亡くなった。先日、引っ越しの準備をしているときに、「恐怖分子」のチラシが出てきて、迷った末に捨てた。BSで録画した「牯嶺街少年殺人事件」のビデオも。

絶対に後悔しない! と、多くのものを処分したが、いきなり、もう後悔である。

家の解体工事は、明日で終了とのこと(写真の樹木は枝を落とされた枇杷)。「解体業者の人は気持ちのいい人ばかりでよかった」と母。伊佐興業さん、ありがとうございました!

黒川博行『厄病神』(新潮文庫を読了。テンポはいいし、主人公2人の会話がうまい。シリーズ化したくなるのがわかる名コンビ誕生だ。続編の北朝鮮を舞台にした『国境』も続けて読みたくなったが、積み重なった段ボールのどこかに入っているから、新居への引っ越しまでお預けだ。しかも、文庫を読んでいる最中に、単行本が出てきてびっくり。こんなことばかりで、少し自己嫌悪。話変わるが、黒川博行樋口有介多島斗志之といった作家の絶版本を復活させている創元推理文庫は偉い!

疫病神 (新潮文庫)

疫病神 (新潮文庫)

第3回 古書往来座外市〜わめぞ七夕、外に願いを!〜
■日時
7月7日(土)〜8日(日) 
7日⇒11:00〜20:00(往来座も同様)
8日⇒11:00〜17:00(往来座は22:00まで)
■会場
古書往来座 外スペース(池袋ジュンク堂から徒歩3分)
東京都豊島区南池袋3丁目8-1ニックハイム南池袋1階
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/
■メインゲスト(大棚使用約200冊出品)
”古本ソムリエ”山本善行 http://d.hatena.ne.jp/zenkoh/
山本善行(やまもと・よしゆき)
1956年、大阪市生まれ。古本エッセイスト。「エルマガジン」にて「天声善語」を連載中。著書に「古本泣き笑い日記」(青弓社)、「関西赤貧古本道」(新潮新書)。
■わめぞ古本屋軍団(大棚使用約200冊出品)
古書往来座雑司が谷http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/
古書現世(早稲田)http://d.hatena.ne.jp/sedoro/
立石書店(早稲田)http://d.hatena.ne.jp/tate-ishi/
■わめぞオールスター(小棚 or 一箱)
武藤良子雑司が谷http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/5403/
旅猫雑貨店(雑司が谷http://www.tabineko.jp/
リコシェ雑司が谷http://www.ricochet-books.net/
ブックギャラリーポポタム(目白)http://popotame.m78.com/shop/
琉璃屋コレクション(目白) 版画製作・展覧会企画
退屈男(名誉わめぞ民)http://taikutujin.exblog.jp/
■一箱スペシャルゲスト
岡崎武志堂 http://d.hatena.ne.jp/okatake/
蟲文庫(岡山) http://homepage3.nifty.com/mushi-b/
嫌記箱(塩山芳明http://www.linkclub.or.jp/~mangaya/
臼水社(白水社有志)http://www.hakusuisha.co.jp/
ハルミン古書センター(浅生ハルミンhttp://kikitodd.exblog.jp/
文壇高円寺(荻原魚雷) http://gyorai.blogspot.com/
「朝」(外市マチュアチャンピオン)
北條一浩(「buku」編集長)http://www.c-buku.net/aboutbuku/index.html
貝の小鳥 http://www.asahi-net.or.jp/~sf2a-iin/92.html
伴健人商店(晩鮭亭)http://d.hatena.ne.jp/vanjacketei/
ふぉっくす舎 http://d.hatena.ne.jp/foxsya/
他、往来座お客様オールスターズ

■ワメトークvol.2 『古本暮らし』刊行記念
三重県人!〜わたしたちが東京に来るまで〜」
荻原魚雷さんの『古本暮らし』(晶文社)の刊行を記念いたしまして、トークショーを開催します。お相手は人気イラストレーターの”猫ストーカー”浅生ハルミンさん。お二人の共通点、それは三重県出身! 三重とは?、不良との戦い、地方での古本体験から東京に出てくるまでのエピソードを交えて語っていただきます。
荻原魚雷(ライター)×浅生ハルミンイラストレーター)
司会・向井透史古書現世
■日時
7月8日(日)
14:00〜16:00(開場1:30)
■会場
上り屋敷会館 2階座敷
東京都豊島区西池袋2−2−15 
地図はコチラです。→http://f.hatena.ne.jp/wamezo/20070413174217
■参加料 600円
■定員 40名
■予約方法
予約・問い合わせは古書往来座が受けます。
電話・メール・FAXのいずれかで、お名前、参加人数をご記入の上、お申し込みください。
古書往来座 営業時間11:00〜22:00
TEL&FAX 03−5951−3939
ouraiza@kosho.ne.jp
※当日、参加希望の方は、外市会場で直接、もしくは往来座に電話にて座席の有無をご確認ください。事前に定員に達した場合は「わめぞブログ」にてお知らせいたします。 http://d.hatena.ne.jp/wamezo/
荻原魚雷(おぎはら・ぎょらい)
1969年三重生まれ。フリーライター。著書に『借家と古本』(スムース文庫のちにコクテイル文庫)、編著に『吉行淳之介エッセイ・コレクション』(全四巻、ちくま文庫)。最新刊『古本暮らし』(晶文社)が好評発売中。
ブログ「文壇高円寺」http://gyorai.blogspot.com/
浅生ハルミン(あさお・はるみん)
三重生まれ。イラストレーター。数々の雑誌にイラストやコラムを寄稿。本の装丁も手がける。著書に『私は猫ストーカー』(洋泉社)がある。『彷書月刊』にて「ハルミン&ナリコの読書クラブ」、講談社サイト『moura』で『帰って来た猫ストーカー』を連載中。http://moura.jp/liter/harumin/
ブログ http://kikitodd.exblog.jp/
◎司会 向井透史(むかい・とうし)
1972年早稲田生まれ。早稲田の古本屋「古書現世」店主。「本の雑誌」「WiLL」で連載。著書に『早稲田古本屋日録』(右文書院)、『早稲田古本屋街』(未来社)。