「昼本市」から<コクテイル>へ

朝、起きて、「ドイツ語講座」を見てから床屋経由で、<CHUBBY>http://www.chubby.bz/# まで。本日、貸切とのことで、今月の棚の賃借料を払う。

下北沢のTシャツ屋さん<No More Tears> http://www.nomoretears.ne.jp/mtblog/db/brand/nomoretears/ に行き、ご挨拶。22日(日)に行う和田靜香さんのトークショーのフライヤーをお客さんに配ってくださっているのだ。店主の方は、和田さんの湯川事務所時代の後輩の方だとか。

お店には、ユニークなTシャツがいっぱい。1枚買わせていただく。レジには、和田さんの『ワガママな病人vsつかえない医者』(文春文庫PLUS)が平積み。イベントもHPでも紹介してくださっているし、先輩への大きな愛を感じる。

井の頭線で吉祥寺へ。前から行きたかった<バサラブックスhttp://basarabook.blog.shinobi.jp/ を覗く。山川直人『コートと青空』、庄野潤三『葦切り』(新潮社)を購入。『コートと青空』は著者のサインとイラスト入りの自費出版本。今日は、あまり時間がなかったが、ゆっくりと過ごしたい店だ。

中央線で『コートと青空』を読みながら、西荻窪へ。主人公が寝床で、小山清「落穂拾い」を読んでいたりして、いい雰囲気の漫画。

西荻に着いて、南口の松屋近くの飲食街(柳小路通り飲食街というらしい)へ行く。ここで、「昼本市」が初開催されている。毎月、第3日曜日に、この飲食街で「昼市」が開かれているらしいのだが、今回、何軒かの古書店も出店し、「昼市」内に「昼本市」が開催されている。

3時過ぎに到着したが、細い道に人がいっぱいで、混沌していて、アジア(日本もアジアですが)の小都市の裏道に来たような雰囲気。

路地に入ったところで何軒か古本を覗くと、松村雄策『それがどうした風が吹く』(二見書房)が目に飛び込んでくる。松村雄策が、佐藤泰志について書いたものがあると、聞いていたが、もしかしたら、この本に収録されているのではないのか。何となく、そんな気がして、本を手に取り、開いてみると、冒頭にその文章が収録されている。もちろん、買い。

退屈男さんhttp://taikutujin.exblog.jp/ の箱のところに行くと、熟睡中。隣の<書肆アクセスhttp://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/ の畠中さんの顔も真っ赤。ここで飲むなってほうが確かに無理だ。というわけで、目の前のインド料理屋でビールを買って輪に加わる。目をさました退屈さんから、<バサラブックス>の福井さんを紹介していただく。今回の<昼本市>の仕掛け人とのこと。今日、<バサラブックス>に寄ったのは、この市の仕掛け人とは知らずにだった。もしかしたら、さっきの松村雄策の本も<バサラブックス>さんのものだったかもしれない。

そこに、本日の主役・南陀楼綾繁さんhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ 登場。このあと、高円寺の<古本酒場 コクテイルhttp://blog.livedoor.jp/suguru34/ で、南陀楼さん40歳誕生日記念(?)「古本ジェット・ストリーム」が行われるのだ。いろいろ話しているうちに、「昼本市」は終了。

退屈男さんの箱から、青山南『英語になったニッポン小説』(集英社)、他の箱から、小関智弘『粋な旋盤工』(岩波現代文庫)を買う。北口に行き、<古書 音羽館>を覗き、デヴィッド ボードウェル『小津安二郎 映画の詩学』(青土社)を買い、高円寺へ向かう。

「古本ジェットストリーム」のテーマは、「一箱古本市」も近いということで、「箱」がテーマ。相方の<オヨヨ書林https://oyoyoshorin.com/store/index.php?main_page=index の山崎さん、ゲストの岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/ と、いろいろな珍しい本の「函」の実物を見せてくれながらの函トーク

トークでも語られていたが、めっきり、函入りの本が最近は減った。最近、買った函入りの本といえば、川上弘美『真鶴』(文藝春秋)ぐらいだろうか。

22日のトークイベントのチラシを何人かに渡していると、「おい、ふぉっくす! なんで俺にはくれないんだ!!」との声が、『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)の塩山さんだった。

トーク終了後に、近くの焼き鳥屋で2次会。本の話で、夜が更けていき、11時過ぎにお開き。楽しい一日だった。

堀井憲一郎『若者殺しの時代』(講談社現代新書を読了。昔のことをいろいろ思い出した。それにしても、今更だが、携帯電話はいろいろなものを変えた。今の若い子は、親というハードルを軽々と超えて、女の子と電話で話せるのか。あの電話口での緊張を懐かしく思い出す。テレビの「漂流教室」で、新幹線「のぞみ」の後継列車が「いのり」だったというのは初耳(全く見てないので当たり前)。このネーミングは、少し面白い。

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)