井の頭公園でプチ花見

foxsya2007-04-01

吉祥寺に向かう電車で、小島信夫「馬」(『戦後短篇小説再発見〈10〉表現の冒険』講談社文芸文庫)を読む。村上春樹『若い読者のための短編小説案内』(文春文庫)のための読書。おもしろさに、たちまち引き込まれ、吉祥寺駅に着いても、ホームのベンチでしばらく読んで読了する。

井の頭公園で花見。大袈裟なものでなく、料理も飲み物も用意せずに、後輩夫婦と待ち合わせ。駅近くのコンビニなどで、レモンサワー、フランクフルト、枝豆、天豆、下に敷くシートを買う。井の頭公園に向かう道はものすごい人。

井の頭公園に向かう人の波が遅々としか進まず嫌になる。<いせや>はものすごい行列。後ろのカップルが「いせや、いいよね」「帰りに本店寄ってこうか」などと言っているのを聞いて、イライラは増幅され、「本店はもうやってないよ(復活するけど)! 思い入れもないくせに!」と、心の中で悪態をつく(すみません)。

公園に入ると、更に渋滞はひどくなり、橋の上が最高潮。ここからの眺めがいいから、どうしてもこうなる。橋を渡るのに15分ぐらいかかり、後輩夫婦にやっと合流。

すごい人だが、3人分ぐらいだと、空きスポットが結構ある。しかも、満開の桜の下が何か所も。

そこにシートを敷き、お互いに買ってきたものを飲食し、花を愛でながら、『自虐の唄』の映画化の話など、いろいろ話す。

2時間ほど花見を楽しんで移動。蕎麦を食べに浜田山まで。蕎麦屋の前に<パラディ>http://homepage2.nifty.com/bookspace-paradis/index.html に、後輩夫婦を案内する。『小津安二郎集成2』(キネマ旬報社)を買う。

後輩も「いいお店ですね」と感心しながら、「戦場のメリー・クリスマス」のフォトブックと、ワイズ出版林家木久蔵のチャンバラ映画の本を買っている。

蕎麦屋は、<安藤>か<光林>か、どちらにしようか悩んだが、なんとなく<光林>にする。

内田樹『狼少年のパラドクス』(朝日新聞社を読了。同時期に出版された『下流社会』(講談社)のほうが話題になっているようだが、大学教育についてを中心にした、こちらもなかなか面白い。一か所だけ数字でおかしい部分があり、気になって仕方がなかったが、やはり誤りのようで、次の増刷時には修正されるだろう。

狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論

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