大物の風格が漂う松子さん

foxsya2007-02-12

一昨日の土曜日は、仕事が終わってから、わめぞ http://d.hatena.ne.jp/wamezo/ 散策。

まず、バスで、池袋まで行き、<古書 往来座http://ouraiza.exblog.jp/ まで。 梶山季之せどり男爵数奇譚』(夏目書房)、春風亭柳昇与太郎戦記』(ちくま文庫)、廣澤榮『日本映画の時代』(岩波現代文庫)、瀬戸山玄『東京ゴミ袋』(ちくま文庫)を買う。

徒歩で、雑司が谷まで行き、<旅猫雑貨店>http://tabineko.seesaa.net/ で、 北杜夫編『乗らない・乗る・乗れば』(新潮社) を買う。

旅猫さん作成の「雑司が谷界隈」MAPにも載っている東京で2番目に急な坂=のぞき坂(写真)を通って早稲田に向かう。

立石書店> で「ユリイカ 詩と批評 1982年3月号 増頁特集*つげ義春」を買う。

何軒かをひやかし、<古書現世http://d.hatena.ne.jp/sedoro/ で、 田中真澄編『小津安二郎東京物語」ほか』みすず書房大嶽秀夫『日本型ポピュリズム』(中公新書)を買う。佐々木譲の『警察庁から来た男』(角川春樹事務所)を買おうか悩み、結局、やめる。こういうとき、帰りの電車で絶対後悔する。

BIGBOXの<三省堂書店>に寄り、吉田豪『男気万字固め』(幻冬舎文庫)を買う。それにしても、ここは、本当に本のない本屋になった。20年前と比べても何だが。

昨日は日曜だが、出勤。一日、何をするでもなく、ずっと立ってる仕事で、退屈かつ足が痛む。

仕事が早く終わったので、経堂まで行き、夕食は<楽屋>(ささや)。ここの野菜は、世田谷の農家が作った有機野菜を中心に使っている。今、読んでいる『野菜の時代−東京オーガニック伝』が、世田谷で有機野菜を作っている<大平農園>を扱っている。ここの農園のことを聞いてみると、今、食べている野菜がまさしく<大平農園>産とのこと。野菜について、いろいろ話を聞く。

本日は、友人の案内で神楽坂へ。人が多いのにびっくり。ドラマの「拝啓、父上様」の影響らしい。いつもは、それほど混んでない店にまで行列ができている。

饅頭カフェの<MUGIMARU2>http://www.mugimaru2.com/ へ行く。普段から人気のあるお店なだけあって、こちらも行列。しばらく待って、お店へ。

店主のサナエさんとアルバイトさんも、ひたすら饅頭を作り続け、売り続け、食事を買いに行く暇もないとのこと。頼まれて、お寿司とコロッケを買いに行く。コロッケのお店も大行列。周囲を見ると、カメラを持った若い女性が多い。二宮君が、ドラマの中で歩いた路地などを撮影しているらしい。

<MUGIMARU2>に戻り、このお店の従業員の猫の松子さんを膝の上に乗っけながら、よもぎチーズまんを食べ、コーヒーを飲む。松子さんは、お客さんが犬を連れて来ても、落ち着いていて、大物の風格が漂っている。

夕食は、神楽坂のイタ飯屋さん<ZIO>。神楽坂は和食以外の飲食店も充実している。

瀬戸山玄『野菜の時代−東京オーガニック伝』(日本放送出版協会を読了。害虫対策の蛙の活用法など、有機農法の工夫は面白い(それに伴う苦労も並大抵なものではないが)。戦後、農薬を大量に使う農法は、時代の最先端の科学的な農法だった。世田谷の大平農園も、この「科学的農法」の旗振り役として、大いに農薬を使用した。気づいたときには、体が農薬に蝕まれていた。この農園の主は、それにより、父を失い、自身も病の床にある。今、大平農園で行われているような農法がスタンダードになり、そういう手間をかけた農業でも「食っていける」経済の仕組みづくりが必要ではないか。久しぶりに『夏子の酒』が読みたくなった。

野菜の時代―東京オーガニック伝

野菜の時代―東京オーガニック伝