図書館で何だかむなしくなる
芥川賞と直木賞の候補作が発表になったので、図書館に行く。ここ何回か、芥川賞の候補作を全部読んで、受賞作を予想しているので、そのために芥川賞候補作掲載の雑誌を借りる。
「新潮」「文藝」は問題なく借りられる。しかし…「文学界」で問題が。以前から、ここの図書館では、「文学界」の頁が継続的に切り取られるため、開架に配架していないのだ。利用者がカウンターで申し出て、カウンター奥に置いてある「文学界」を渡してもらう。前回もそうやって貸し出してもらった。
今回も借りようと思ったのだが、「文学界」は上記のような理由から貸出停止になったのだという。中味を確認して貸出し、返却されたときに切り取られていたら、その人が犯人だと確認できるのだから、貸出していいのではないだろうか。この場でコピーをとるのは許すということで、2編をコピーしたが、釈然としない。カウンターから少し離れたコピー機でコピーをとるときにも切り取れるだろう。実際、返却したときに中を確かめた様子もない。
貸出停止の理由を聞いても「決まっていることですから」と繰り返し、「いつも切り取られていた連載はもう終わったはずなんだけどなあ」なんてつぶやいている。なんだかなあ。
所蔵している作家の直筆原稿の展示が行なわれているというので、気を取り直して、それを見て帰ることにする。
吃驚した。ほとんどの展示原稿がカラーコピーなのだ。原稿の保存状況等で一部のものがそうなら、まだわかるが、大部分がコピー。それについての注記もないようだ。この展示の宣伝文句がタイトルとともに掲示されているが、「インクの染みと紙質から各作家の個性をお楽しみください」なんて書いてある。そう言われても…
怒る気力も失せ、何かむなしい気分で図書館をあとにする。
部屋をひたすら片付け。飽きたので料理。近くに開店した<肉のハナマサ>に行き、豚のモツを買ってきて、モツ煮作り。レシピを見ようと、クドウヒロミ「モツ煮狂い 第一集」を探すが、見つからず、大鍋にモツととん汁用冷凍野菜(手抜き!)を入れ、適当に調味料を少しずつぶち込む。
日本酒、にんにく醤油(醤油ににんにくを漬けておいたもの)、みりん、味噌、西京味噌、おかべやのだしなど…。それをストーブの上に乗っけて、ほっておいて、また、部屋の片付け。
ときどき、灰汁を取り、5時間後に食してみると…吃驚するほど美味しいのに吃驚(変な日本語)。
適当にやっても、美味しい料理ってできるのか。次は「モツ煮狂い」のレシピを試してみよう。どこにしまったんだか…。
日垣隆『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)を読了。学生時代に学内情報のミニコミ誌を作っていて、合宿などで、先輩から文章の書き方を叩き込まれたのだが(その割には…という声は無視)、この本に書かれている内容と随分、シンクロする。いいことを習っていたんだなあ。お薦め参考図書に興味のある本が何冊か。
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