早稲田に<立石書店>オープン!

残業をしながら、早稲田方面が気になってしかたなかった。

そう、早稲田に<立石書店>がプレオープンする日だったからだ。午後7時開店で11時まで。開店記念として、以下の書店が<立石書店>内に出品という魅力的な古本市が行なわれるのだ。

海月書林荻窪・〈ひなぎく〉内)http://www.kurageshorin.com/
蟲文庫(倉敷)http://homepage3.nifty.com/mushi-b/
古書現世(早稲田)
三楽書房(早稲田)
にわとり文庫西荻窪
古書往来座(池袋)http://ouraiza.exblog.jp/
ハルミン古書センター(浅生ハルミンhttp://kikitodd.exblog.jp/
書肆アクセス(神保町)http://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/
リコシェ http://www.ricochet-books.net/
旅猫雑貨店(雑司が谷http://tabineko.seesaa.net/

そして、『路上派遊書日記』刊行記念・「けものみち」放出セールとして南陀楼綾繁さんが、蔵書から約300冊を放出するという。

結局、我慢できず、夕食をとるという名目(自分の心中)で、10時過ぎに一度、職場を出る。地下鉄で早稲田まで。

10時半頃、<立石書店>に到着。外の棚に「けものみち」放出セールの本が並んでいる。棚の様子を見ると、半分ぐらいは売れてしまったようだ。その中から、鶴見俊輔『期待と回想(上下)』(晶文社)、池内紀編『ちいさな桃源郷』(幻戯書房)、遠藤秀紀『解剖男』(講談社現代新書)、久保田二郎『ニューヨーク大散歩』(新潮文庫)を購入する。

店の中に入ると、<古書現世http://d.hatena.ne.jp/sedoro/ の向井さん、<旅猫雑貨店>のかねこさん、そして、レジでは<立石書店>の岡島さんらが忙しげに働き、そして、たくさんのお客様が本を選んでいた。

店の中の棚から、『平松洋子の台所』(ブックマン社)、文藝春秋編『大アンケートによる女優ベスト150』(文春文庫)、中川一政中川一政文選』(ちくま文庫)を購入する。

「お客様が多いので、12時前まで延長します。ゆっくり見ていってください」とのことだったが、こちらは仕事を抜けてきている身、早々に引き上げる。正式オープンしたら、また来よう。これだけ買えて満足。帰り際に「トイレ貸してください」と店に駆け込んで来た人がいたが、退屈男さん http://taikutujin.exblog.jp/ だった。何人かで飲みに行っていた帰りとのこと。

本駒込まで帰り、餃子定食でも食べようと<兆徳>に行くと、Oさん夫婦が夕食中。もともと、このお店の美味しさを教えたのは自分なのだが、お店で会うのは初めて。実は、Oさんは、最近、久保田二郎の本を集めていて、持っていないようだったら譲ろうと、さっき『ニューヨーク大散歩』を買ったのだ。持っていないとのことで、お譲りする。

職場に戻り、明日の準備が終わるまで、ひたすら仕事。午前2時半に職場を出て、タクシーで巣鴨まで行き、カプセルホテルに宿泊。カプセルの中で『ちいさな桃源郷』を少し読んでから、眠りにつく。

ジェフリー・ディーヴァー『12番目のカード』(文藝春秋を読了。このあざとさが嫌だという人もいるかもしれないが、面白さ絶好調! 現代の事件を解決すると同時に南北戦争後の過去の謎を解く歴史ミステリの側面も。物語の中心となる黒人少女の造詣もいい。けれんとどんでん返しいっぱいのエンターテインメントの見本のような作品。主人公・ライムの治療やリハビリについて最新の情報を反映させているところに著者の誠実さを感じる。

12番目のカード

12番目のカード