20年ぶりのプール
ジムに行っても、プールは使ったことがなかった。
昨日、フロントでスイミングパンツとキャップを買ってチャレンジしてみた。プールで泳ぐなんて20年ぶりぐらいじゃないか。
今日も泳いだ。昨日と同じくサイクルやマシントレーニングの後、11時15分ぐらいにプールに行き、11時半まで泳ぐ。
平泳ぎやクロールで25メートルを何本か。相変わらず自分の泳ぎには欠陥があるのを再認識。体を動かしているほど、全然前に進まないし、息継ぎをしているのに、苦しい。時間があればきちんと習ってみたい。
昼間、ミステリーの話をときどきする職場の先輩が、発売中の「AERA」を見せてくれた。
久しぶりに刊行された大沢在昌『新宿鮫9 狼花』と『新潮』に連載が開始された合田雄一郎シリーズの高村薫「太陽が曳く馬」の話。
一読、書いた方には申し訳ないが、薄っぺらな印象の記事。高村薫の警察小説のブランクに横山秀夫を引き合いに出しているのも唐突。
間違いもある。タイトルで、この二つの小説を、書下ろしと雑誌連載と書いてある。高村薫の作品は「新潮」に連載が始まったばかりだから、雑誌連載というのはこちらを指しているのだろう。だが、新宿鮫の新刊が書下ろしかというと、こちらは「小説宝石」に連載されていたもの。単行本刊行時に加筆訂正されていても、こういうものは、書下ろしとは言わないと思う。
結局、この記事は、本が出たことと連載が始まったことしか伝えていない。
純文学誌だし、最近の高村薫の著作を考えると、ミステリーのテイストは薄いのだろうが、合田シリーズの新作は読みたい。図書館に行こうか。
三浦しをん『風が強く吹いている』(新潮社)を読了。箱根駅伝を舞台にした青春小説。素人集団が箱根駅伝に出場という「ありえない」話だが、駅伝関係者への取材をもとに、ぎりぎりのリアリティを保っている。といっても実際は、面白く読めて、その辺りは気にならない。恋愛話も出てくるが、著者らしく男同士の友情がメインだからファンにはたまらないか。直木賞受賞作よりも面白く読めたかも。箱根駅伝を扱った小説といえば安東能明『強奪 箱根駅伝』(新潮社)は傑作だったが、あまり話題にならなかったのは残念。そろそろ文庫になるかな。
- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 342回
- この商品を含むブログ (399件) を見る