「秋の一箱古本市」で激買い26冊

foxsya2006-10-22

今日は、<不忍ブックストリート>の「秋の一箱古本市http://sbs.yanesen.org/hako1/ の開催日。西日暮里駅から<古書 ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/ へ向かう。天気が良くて、本当に良かった。会場が書いてあるチラシを忘れてしまったため、<古書 ほうろう>でもらうく。レジには神原さんがいた。

まず、<古書 ほうろう>の道を挟んで、すぐ前の<IMAGO>http://sbs.yanesen.org/hako1/2006aki/shop.html#1 から。<IMAGO>の前で、自転車で巡回中の南陀楼綾繁さんhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/に会う。ここで、もう何冊か買い、勢いがつく(以下書名は買った本)。

サミー・デイヴィス・ジュニア『ハリウッドをカバンにつめて』(早川書房
古川緑波『ロッパの悲食記』(ちくま文庫
庄野潤三ガンビア滞在記』(中公文庫)
色川武大『ぼうふら漂遊記』(新潮文庫
『文藝別冊 追悼特集 黒澤明』(河出書房新社

<やなか銀座>の<まるふじ>http://sbs.yanesen.org/hako1/2006aki/shop.html#2 前では、<四谷書房>さんhttp://d.hatena.ne.jp/yotsuya-shobo/が売っていた。晶文社の本中心の内容。

河内紀『ベニヤの学校 戦後教育を掘る』(晶文社
図録『おしゃべりな絵 長新太展』

『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)の塩山芳明さんは、その隣の隣の箱。日記を読めばわかるように、塩山さんはものすごい読書家。いい本がたくさん並んでいるので、4冊買うと「たくさん買ってくれてありがとう」とにっこり笑顔。書くものの毒舌ぶりはすごいが、心根は優しい人だとわかる(?)。<古本酒場 コクテイルhttp://koenji-cocktail.com/ でのトークが面白かったことを伝えると、「12月にやるから、また来てくださいね」とのこと。是非、行きたい。ここでは、黒岩比佐子さんhttp://blog.livedoor.jp/hisako9618/ にお会いする。

吉田司『王道楽土の戦争 戦前・戦中篇』(NHKブックス)
吉田司『王道楽土の戦争 戦後篇60年篇』(NHKブックス)
高橋徹月の輪書林それから』(晶文社
志賀浩二『古本屋残酷物語』(平安工房

<まるふじ>から<ライオンズガーデン>http://sbs.yanesen.org/hako1/2006aki/shop.html#3 へ向かおうと、商店街を歩くと、肉屋さんの<サトー>のメンチカツの揚がるのを待つ人々の行列があった。ミーハー根性丸出しで、列に並んで買う。ライバル(?)の<スズキ>は休みだった。

行儀悪く、メンチカツを食べながら、<ライオンズガーデン>に向かって歩いていると、前方から、とりさんhttp://d.hatena.ne.jp/tori810/ がやってきた。はしたないところを見られてしまった。

<ライオンズガーデン>で、今回、中心になったスタッフの方々と会う。「今回は売らないんですか?」と聞かれるが、「今回は買うのに専念です」と本で膨らんだメッセンジャーバッグを見せる。「重くないんですか」と聞かれるが、もちろん、重くないはずがない、バッグのストラップが肩に食い込んで痛い。

『文藝別冊 総特集 岡本太郎』(河出書房新社
紀田順一郎『新版 古書街を歩く』(福武文庫)
紀田順一郎古本屋探偵登場』(文春文庫)
『人生読本 映画』(河出書房新社
荒川洋治『ボクのマンスリー・ショック』(新潮文庫
松山巌『乱歩と東京』(ちくま学芸文庫
『鳩よ! 114号 特集 内田百間
谷川俊太郎・中川素子編『別冊太陽 おとなが子どもに出会う絵本 80人が語る80冊』(平凡社
『別冊太陽 心をつなぐ読みきかせ絵本100』(平凡社

<宗善寺>http://sbs.yanesen.org/hako1/2006aki/shop.html# では、岡崎武志さんhttp://d.hatena.ne.jp/okatake/ 退屈男さんhttp://taikutujin.exblog.jp/ 晩鮭亭さんhttp://d.hatena.ne.jp/vanjacketei/ 旅猫書房さんhttp://tabineko.seesaa.net/ らが売っていた。退屈男さんや晩鮭亭さんと、いろいろ本の話をして、楽しい時を過ごす(商売の邪魔?)。旅猫さんからは、巷で噂(?)の新書ブックカバー・ポケット付きを買う。早速、明日からでも使おう。

実は、退屈男さんや晩鮭亭さんの箱から、もっと買いたかったのだが、財布を覗くと、小銭が数枚という有様。景気よく買いすぎた。退屈男さんの久保田二郎が悔やまれる…。

五木寛之『風に吹かれて』(集英社文庫)※佐野繁次郎装丁 晩鮭亭さんの<サノシゲ食堂>で。
「モツ煮狂い 第一集 厳選20店紹介とレシピ研究5点」(平成烏有堂)

ここまでで、正式な「秋の一箱古本市」は終わり。全部で、22冊買った。けれども、まだ続きがある。仕上げは、<古書ほうろう>だ。今日は特別セールで、「秋の一箱古本市」で本を買った人は一割引になる。近くのコンビニで、軍資金をおろし、<古書 ほうろう>へ。

和田誠『似顔絵物語』(白水社
和田誠『知らない町角』(白水社
小林しのぶ『ニッポン駅弁大全』(小学館
平岡正明『昭和ジャズ喫茶伝説』(平凡社

レジには宮地さんがいた。割引のルールは、「秋の一箱古本市」で買った本を見せることだったのだが、ちょうど帰ってきた山崎さんが「NEGIさんには、さっきいっぱい買ってるの見たから大丈夫」と言ってくれる。以上の4冊で打ち止め。22冊+4冊で26冊。いい本が安く買えた一日だった。今回は、買うことに徹したけれど、来春は、また売る側にまわりたい。どんな箱にしようか、いろいろな妄想(?)を膨らませながら、<不忍ブックストリート>を後にした。

アンソニー・ボーディン『キッチン・コンフィデンシャル』(新潮社)を読了。ニューヨークの一流シェフが描く厨房の裏側の危ない世界。ノワール小説も手がける(早川書房から翻訳本が出ている)作者だけに、まさにキッチン・ノワール日本食好きな作者の日本探訪記が面白い。こうして、読むと、今更ながら日本食って美味しそう。日本の情景も「ブレードランナー」か「ブッラクレイン」みたい(そこまでじゃないか)。

キッチン・コンフィデンシャル

キッチン・コンフィデンシャル