理不尽なシステム

本日、仕事は休み。毎週土曜が休みだったらどんなにいいことか。幸せな日。

CATVで、箱根駅伝の予選会を生放送で見る。応援しているチームはシードをとっているので、ハラハラせずに落ち着いて見ることができる。

タイムで7位だった拓殖大学が10位になり箱根に出られず、拓殖より3分以上遅いタイムで10位の国士舘大が9位になり箱根出場という、インカレポイント(関東インカレにおける長距離以外の陸上種目の成績が加味される)による悲劇が今年も起きる(しかも1秒差。10人の成績なので1人あたり0.1秒)。理不尽なり。

日本テレビのアナウンサーも1秒差の悲劇は声高に言うが、インカレポイント制については、関東学連に遠慮してか、あまり言及しない。

しかし、この理不尽さが関東学連の狙いなので、この仕組みはなくならないだろう。「それが嫌なら長距離以外の幅跳びや槍投げにも力を入れなさい」「駅伝にばかり力を入れる新興大学は出したくない」ということ。私は、この制度にはもちろん反対(駅伝ファンの大部分が反対なのでは)。

この制度の恩恵にあずかっている国士舘は悪くないと思うが(代わりに落選した拓殖を気遣ってか、出場を決めても国士舘の部員はテレビカメラの前で喜びを表さない)、「長距離以外の部員も含めた陸上部全員の勝利です」といったコメントも、毎年のように聞くので、聞きなれた。今年は「陸上部員320人全員の」と言っていた。すごい人数だ。

夜8時頃、まったく体を動かしていないのに気付き、ジムまで走り、サイクル20分とマシンを使ったスロートレーニング10回×5セット。

永井愛『見よ飛行機の高く飛べるを』(而立書房)を読了。永井愛の戯曲は「新・明暗」の再演しか見たことがないのだが、これが抜群の面白さだった。先ごろ上演された「書く女」を見に行くことができなかった代わりというわけではないが、戯曲を読んでみた。明治末期の女子師範学校が舞台。女生徒たちが生き生きとして楽しい。学校側から良妻賢母になることを求められる彼女らは、ある事件をきっかけにストライキを企てる。読んでも情景が浮かぶ素晴らしい戯曲だが、舞台でも見てみたい。と思ったら…初演は1997年の青年座だが、2004年に井川遥主演で再演されていた。見たかった。

見よ、飛行機の高く飛べるを

見よ、飛行機の高く飛べるを