体の中に石があった

人間ドッグのため葛西の東京臨海病院へ行った。毎年、健康診断で済ましていたのだが、今年は申し込み忘れた。当然、健康診断より検査項目は多岐に渡る。入念に見てもらって悪いことはないだろう。

最新の機械で、快適に検査は進んだ。バリウムも記憶にあるよりはまずくなかった(改良が進んでいるのだろうか)。ただ、発泡剤を飲んだ後に、げっぷをこらえるのが苦しい。

検査後のカウンセリングまで時間があったので、葛西と西葛西の<ブックオフ>を物色。収穫はほとんどなし。

病院へ戻って、検査結果を聞く。概ね健康だったが、超音波のエコー検査で腎臓に石が見つかった。特に問題はないが、尿道まで落ちてくることがあると激痛でのたうちまわるそうだ。また、プリン体の摂取も控えるように言われる。ビールではなく、ホッピーにしろと言うことか。

帰りは東西線で早稲田まで行き、穴八幡で行われている「早稲田青空古本市」へ。市の名前の通り、青空のもと、古本を見たかったが、さっきまでの小雨が強い降りに変わっている。雨のため階段下の文庫コーナーはお休み。

階段上のテント内の棚を端から端まで見る。欲しい本はもう少し多かったが、強い雨の中、重い荷物を持って帰りたくなかったので、2冊だけ買う。児井英生『伝 日本映画の黄金時代』(文藝春秋)と新元良一『翻訳文学ブックカフェ』(本の雑誌社)。

代田橋の<啓文堂書店>で、「相棒」のオフィシャルガイドブック、ジェフリー・ディーヴァー亀和田武の新刊を買う。

『相棒』という刑事ドラマをやっていたのは知っていたのだが、さしたる興味はなかった。それが、「刑事コロンボ」のファンサイトで、このドラマを絶賛していたので、興味を持った。コロンボファンがいいと言うなら見てみようかと、昨年の4シーズンから見始めたのだが、たちまち夢中になった(どうしょうもないエピソードもあるが、鈴木杏樹が犯人の倒叙もの「ついてない女」なんていう傑作もある)。

『相棒』5シーズンは10/11(水)から。http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

岸本葉子『幸せな朝寝坊』(文春文庫)を読了。同著者の『がんから始まる』(晶文社)を読もうと思って、ベッド脇の本棚に用意しているのだが、重い内容にひるんで、なかなか読み始められない。雑誌掲載のもの以外に著者のエッセイをまとめて読む機会がなかったので、それならば、やはり本棚にあったこちらから読んではずみをつけようと思ったのだ。読んでみると、軽い(悪い意味ではない)タッチで、進路に悩む就職活動中の女子大生なんかが読むと、心の疲労がやわらぐようなエッセイが多い。オヤジの心のコリも少しほぐれたような気がする。

幸せな朝寝坊 (文春文庫)

幸せな朝寝坊 (文春文庫)