楽しい夜にすっころぶ
- 作者: 高野秀行
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/06/26
- メディア: 単行本
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今夜は飲み会。友人の片野ゆかさんが『愛犬王 平岩米吉伝』(小学館)で「小学館ノンフィクション大賞」を受賞した話は以前、書いた。本日は、その片野さんからのお誘い。旦那さんも一緒に来るという。
浜田山の<南国食堂 ぶら>で待ち合わせ。旦那さんには「小学館ノンフィクション大賞」の授賞式のときにお会いしているが、お酒を飲むのは初めて。生ビールを飲みながら、「『アジア新聞屋台村』面白かったです」と旦那さんに伝える。そう、片野さんの旦那さんは、辺境ライターの高野秀行さんなのだ。
片野さんの『愛犬王 平岩米吉伝』、高野さんの『ワセダ青春三畳記』『幻獣ムベンベを追え』『巨流アマゾンを遡れ』(集英社文庫)が、それぞれ増刷が決まったこともあり、お祝いの宴(?)となった。次々と増刷が決まるなか、高野さんの代表作とも言える『ビルマ・アヘン王国潜入記』(草思社)は品切れのままで、アマゾンのユーズドでは、8,000円で売られていたという。私は持っているが、まだ読んでいないので、近いうちに読もう。
本の話を中心に飲んだ。高野さんから「ブログときどき見てるけど、読書量すごいですね」と言われるが、話をしていると、とても高野さんの読書量にかなわないのがわかる。いろいろなジャンルを幅広く読んでいる。小学生のときのホームズから始まり、ミステリーも好きとのことだが、ディスクン・カーなどを読む、正当な本格ミステリーファンのようだ。
木村元彦『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』(集英社インターナショナル)が面白かったという話も聞いたが、今、注目している作家は中島京子さんだという。未読だが、面白そうなので読んでみたい。
野球好きで巨人ファンなため、片野さん曰く「機嫌が悪い日が続いている」とのこと。確かに巨人ファンにはつらい日々だ。
楽しくて、つい焼酎のロックを飲みすぎてしまい、酔っ払う。酔っ払いついでに、「今日の飲み会のこと、ブログに書いていいですか」と訊くと、快諾してもらい、『アジア新聞屋台村』に署名を頼むと、こちらも快諾してもらう。酔うと図々しくなる。
三人とも自転車だったのだが、一人で思い切り、すっころび、迷惑をかけた。初めて飲む人に見せていい醜態じゃないよな。反省・・・しつつも楽しい夜だった。
高野さんの新連載が「小説すばる」で始まっている。インドの怪魚「ウモッカ」を探す旅を描く「怪魚ウモッカ格闘記」。ムベンベ、中国の野人に続く、未知生物探索の旅も楽しいものになりそうだ。