芥川賞候補作を読むはずが・・・

図書館で借りられなかったため、他館との相互貸借で依頼していた「新潮2月号」と「文学界6月号」が届いたので借り出した。これで、未読の芥川賞候補作も読めるようになった。

先週の金曜日に相互貸借の依頼をかけ、早ければその日の夜に届くということだったので、土曜日から到着状況をときどき覗きに行っていた。図書については相互貸借の依頼も到着状況の確認もオンラインでできるのだが、雑誌についてはオンラインでは一切できない。

帰りに、職場の近くの書店で、塩山芳明南陀楼綾繁編)『出版業界最底辺日記 エロ漫画編集者「嫌われ者の記」』(ちくま文庫)を購入し、帰りの電車で読み始める。

面白くて、家に帰っても、読み続ける。芥川賞の候補作を読まなくてはならないのに、やめることができずに、ベッドで意識を失うまで読み続ける。

坂木司『青空の卵』(創元推理文庫を読了。いわゆる「日常の謎」もののシリーズ第1作。登場人物が皆、心がとても弱い。謎はすべて対人関係に起因するものに限定されている。主人公二人の特異な関係に最初はなじめず、謎の設定も不自然に感じられ、乗り切れなかった。しかし、読み終わったときには、心弱き登場人物たちのその後が心配(?)になり、続編が気になるようになっていた。

青空の卵 (創元推理文庫)

青空の卵 (創元推理文庫)