美味しい野菜料理

最近、休みの日は、過眠症にかかったように眠り続けている。

今日も、一度は起きたのだが、ソファでまどろむうちに、気づくと、夕方の5時。

せっかくの休みなので美味しいものが食べたくなって、小雨のなか経堂に向かう。

京王線で下高井戸まで行き、そこから世田谷線豪徳寺まで。そこから一駅歩く。東京都区内の私鉄の一駅は1キロもないからあっという間に着く(井の頭線なんて600メートルぐらいのところがある)。

経堂には、西荻窪の<のらぼう>で働いていた方が、4月に開いた<楽屋(ささや)>というお店がある。

<のらぼう>も地物の野菜にこだわった店だが、<楽屋>も世田谷の野菜にこだわった店だ。

ハートランド>の棚を借りなくなってから、なかなか西荻に行く機会がなく、<のらぼう>にも、しばらく行ってない。

<楽屋>は、店の設計も家具の造作もいい。窓から見える借景も緑豊かで心が落ち着く。経堂駅から農大通りを進み、車の通行量が多い城山通りを右に行ったところに店はあるのだが、床を高くしてるので、窓の外の車の通行が気にならない工夫もいい。

料理は、<新たまねぎとチーズのオーブン焼き><新じゃが丸揚げ><つるむらさきと海苔あえ><枝豆とちりめんのがんも><なすとピーマンの和風マリネ>をオーダー。味付けは、あっさりで、野菜そのものの旨味を引き出している感じで本当に美味。<のらぼう>も、そうだけれど、「野菜って、こんなにも美味しいんだ」と思わせてくれる料理の数々だった。どう考えても食べすぎだ。

最後にいただいた出雲の<はま茶>もほっとする味。梅酒をお茶で割ったことがなかったのだが、自家製の梅酒を<はま茶>で割ったものも美味しかった。

帰りは代田橋の<CHUBBY>に寄って、コーヒーを飲む。

町山智宏『ブレードランナーの未来世紀』(洋泉社を読了。ここに出てくる「ビデオドローム」「イレイザーヘッド」「グレートウォリアーズ/欲望の剣」といった映画を見る勇気が自分にはないのを再確認。「ブレードランナー」を初めて見たのは、新宿小田急ハルク裏にあった映画館だったのを思い出す。試写の観客の反応によって付け足された、ラストのレイチェルの寿命に関するデッカードの独白は、今、振り返っても、やっぱりひどいものだ。